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龍の牙と龍の腕  作者: 干からびたナマコ
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傷と連戦

どうも皆さん、干からびたナマコです!第二十七話投稿しました!

「逃げ切れた…………」

取り敢えず村に入った時の方向に向かって逃げてきたが…ここは何処だ?

「そうだ、高い所に行けば…周りが見えるはず。」

さっき射抜かれた足がまだ痛むが、泣き言を言っている暇もない。

「あの崖の上なら、見渡せるか?」

此処より十メートルは高い。見えないほど遠いなんてことは……ないよな?

「よっ、と。やっぱ凄い身体能力だな…」

何をどう弄ったら出来るのか…考えても仕方ないが。

「お!見えた見えた。そう遠くは無いっぽいな……」

場所がわかればこっちのもんだ。日も暮れてきてるし、早く帰ろう。

「よし、出発だー!」

全速力で崖を下り、森の中をダッシュする。足は痛いけどそれよりも早く帰りたい。森は虫多いからあんまり居たくないし。

「あ、ちょっと!そこの方!」

ん?誰だ?取り敢えず変身解除しとこ。

「あのー、道を聞きたいんですけど。」

見知らぬ青年二人が道を訪ねてきた。面倒臭いけど……

「何処に行きたいんですか?」

「コルソテクに行きたくて…」

すぐそこじゃん。わざわざ聞かなくても良いじゃん。

「俺も行くんで一緒に…」

話終わる前に地面を転がる。背後からの嫌な気配を感じて咄嗟に避けたが…正しかったようだ。

「あーあ、惜しいなぁ。後ちょっとだったのに。」

後ろにいた二人は、蔓の集合体のような怪物と、綺麗な赤色のカエルのような怪物に変わっていた。

「お前ら…レボリューションか!」

「せいかーい。お前を殺すか捕らえるかで一生遊んで暮らせる金が貰えんの。」

カエル男がへらへら笑いながら答える。生死を問わないってことは、生物兵器は換えがあるってことか。

「見た所もうボロボロみたいだし、そのまま死んじゃってよ。」

…ああ、そうか。なんか身体に力が入りにくいとは思ってたけど、今日だけで二回も戦ってたんだっけ。

「いやー、今日一日張り込み切りだったからなー。待たせんじゃねーよ。」

…ベラベラ五月蝿いな。こっちの事情も碌に知らないくせに。…………変身、するか。

「じゃ、俺たちの薔薇色人生のために…死ねぇ!」

そう言って赤いクズが飛びかかってくる。多分あれは…イチゴヤドクガエルかな。毒カエルだ。

「汚物は避けてっ、と。」

あっちは…細かくは分からないけど、まあ毒カエルよりはマシでしょ。

「おらぁ、死ねぇ!」

「…死ね死ねうるせぇんだよ!」

クソ蔓の攻撃より早く懐に踏み込み、相手の頭を掴み膝蹴りを入れる。

「ガッ!?」

クソ蔓が苦悶の声を漏らす、けどどうでも良い。

「クソォ!」

赤いゴミがまた飛びかかってくる。正直鬱陶しい。

「…これで良いか。」

「へ?」

蔓野郎の腕を掴みゴミカエルにぶつける。流石に反動が大きかったが、相手の方が隙は大きい。

「…死ぬのは、お前らだ。」

そのままゴミ蔓を使ってクソカエルを嬲る。途中命乞いが聞こえた気もしたが…どうでも良い。

「死んだか?」

クズ共は正直これで死んでなかったらヤバいくらいにミンチになっていた。

「…………」

全身を鱗が覆った姿になると、決まって敵に対する容赦や自分への歯止めが効きにくくなっている気がする。自分が自分じゃなくなるような、逆に自分の本性に近付いてるような…不思議な感覚になっている自分がいる。

「…………帰るか。」


「ただいま〜。」

家に着いた頃には日はとっくに暮れていた

「あ、龍牙…どうしたのその足!?」

そういえばラヴに足を射抜かれてたんだった。治ってきてるみたいだけど…まだ少し痛むな。

「ちょっと酔っ払いに絡まれてな。大事にはならなかったけど。」

「そうだったの?でも、満月じゃない夜は不吉だから、なるべく早く帰ってきた方が良いよ!」

「そうなのか?」

「うん。月はアルマノス様がアイラの力を抑えるために作ったって言われてるの。その力が最も強い満月の夜にしか、外には出ない方が良いわ。」

「ふーん。次から気を付けるよ。」

「龍牙!足の手当てをしないと。」

そうだった。うーん、それにしても…

「痛いの?」

「ん?」

「なんか、顔が険しかったから…」

「いやいや。ただの考え事だよ。」

初めてこの力を使った時は、死にそうな傷でも治ってた筈。

前に比べて、傷の治りが遅くなってる気がするが、なんでだ…?

今日登場したレボリューションは、個体名はグリーンウィップとデンジャーストロベリーです。それぞれ蔓植物とイチゴヤドクガエルがモデルです。それでは皆さん、次回も楽しみにしていただけると幸いです!

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