話と襲撃
皆さんどうも、干からびたナマコです!第二十五話、投稿しました!
遥か昔、人では行くことの出来ない「神間」とそこに住まう「神」が存在した。
火山に住む人々を見守る炎と鍛治の神、コロヌス。
港に住む人々や船乗り達を見守る水と治癒の神、ザーバヌア。
まだ幼いが、作物を育てる人々に恵みをもたらす雷と豊穣の神、グルーグ。
世界の裏側を司る影の神にしてグルーグの姉、アイラ。
そして、世界を照らす光の神、アルマノス。
人々は神々の化身である炎、水、雷、影、光を崇めながら生きていた。
しかし、その平穏は突如崩れ去った。
原因は些細な事だった。
アイラとグルーグが喧嘩をした。言い分は、グルーグが正しかった。
しかしアイラは非を認めなかった。それで済めば良かったが、事態は悪化した。
アイラはグルーグを逆恨みし、遂にはグルーグを殺そうと考えた。
追い詰められたグルーグにアルマノスが助け舟を出した。
しかしアイラは暴走し、最後には何人もの人間の命を奪った。
アイラを無力化した時には、処刑は決まっていた。
アルマノスが処刑を実行する際、一人の「人間の」男が乱入した。
男の名はレイローム。グルーグに仕える人間を遥かに超えた「超人」。
レイロームはアイラの処刑を強引に止めた。アルマノスはレイロームを抑えようとしたが、出来なかった。
レイロームはグルーグを脇に抱えていた。アルマノスが手を出そうとすると、グルーグを盾にして攻撃した。
そしてアイラとグルーグを連れ、レイロームは異世界へ飛んだ。
レイロームにつけられた傷によって力を失ったアルマノスは、最後に人々にこのことを伝え、これからは自分たちの力のみで生きること、たとえ力になれなくても、自分はいつでも見守っていると言い残し、静かに眠りについた…………
「とまあ、これが歴史かしらね。」
「ふーん。」
「ちょっと、アナタから聞いてきたのに何で興味なさげなのよ。」
だって…いや、王子は別に悪く無いんだけど。
「俺が知りたい歴史っていうのは、そっちじゃなくって…」
「じゃあ何が聞きたいのよ?」
「言語についての歴史とか…知らない?」
俺の質問に、王子はポンと手を叩いた。
「あ、そっちの話!?まあザックリだけど、知ってるわよ。」
やったぜ。
「じゃあ教えてくれ。何で日本語なんだ?何処の国も。」
「ニホンゴ、の意味がアタシよくわからないのよ。現代語ってことで、良いのよね?」
「昔は言葉は違ったのか?」
「ええ。まあ、現代語って言っても三百何十年前から似たような言葉らしいけど。」
三百何十年ってことは、俺がいた世界だと江戸時代ら辺かな?
「今まで人がいなかった山の麓に、突然村が現れたそうよ。その村の人が使ってた言葉らしいの。」
ふむふむ。
「その人達と交流していって、独自の文化や言葉を学ぶうちに、アタシ達も同じ言葉を使うようになってたらしいわ。」
…その村の人たちが俺のいた世界の人だとしたら、その頃俺のいた世界大騒ぎだろうな。村一つがいきなり消えたんだから。
「ま、アタシが知ってる歴史はこの程度よ。満足かしら?」
「十分だ、ありがとう。」
俺が礼を言ったその時。
「侵入者だー!侵入者が出たぞー!」
「「!?」」
まさかのアクシデント!?
「王族の方々の安否は!?」
「隊長!王子がいません!」
「馬鹿者!すぐ探せ!」
今、王子って言ったよな?
「おい王子。」
「ええ、行くわ…大目玉食らうでしょうけど。」
そこは諦めて欲しい。
「アナタも一緒に…」
「いや、俺はいい。当てならある。じゃあな。」
そう言って俺は、部屋を後にした。
「あ、ちょっと…」
「王子様!ここにおられたのですか!」
城の中には案の定見覚えのある蟻頭がいた。
「何だこの化け物は!?」
「ヌゥン!」
「ぐっ…負けるかぁ!」
蟻頭は兵士たちに食い止められてそこまで攻め込まないようだ、が…………
「おい!庭の噴水から何か出てきたぞ!」
「増援を頼む!我々では歯が立たん!」
…やっぱ蟻頭以外も来てるか!
「行く前にトイレに隠れて…」
力を入れると全身が鱗に包まれ、リザードマンのような姿に変わっていた。
「改めて見ると角みたいなのとか口がマスクみたいに塞がってるの気になるな〜。後で詳しく調べよ!」
廊下を歩いていたら迷子になるから、上手く壁をよじ登って、と!よし、屋根の上に登れたー!
「ヒュー、眺め良いわー。お、いたいた。」
やっぱり高所からだと場所の確認もしやすい。辺りを見回せばすぐわかる。
「このまま降りるのはコワイから〜…」
壁やベランダを上手く伝って庭に降りると、見たことある魚雷ロボが暴れていた。
「おい!ちょっと待ちな!」
「!」
「な、何だ!?」
「新手か!?」
おっとぉ、勘違いされちゃってる。これはマズイ。
「大丈夫だよ。俺はあっちの敵だから。」
そう言ってロボを指差す。…これでいいかな?
「標的確認、攻撃開始!」
よっしゃ相手の方から来た!
「魚雷投擲!」
「食らうかよっと!」
と思っていたが、後ろに落ちた魚雷が「予想以上」の爆発を起こした。
「オゥッフ!?」
背中が信じられないくらい熱い。まあ中身が一般人だからね。仕方ない。
「じゃあこっから反撃…」
「退避」
…水の中に逃げやがった!
「魚雷投擲」
「うわっち!このままじゃヤベェな、こうなったら…!」
こっちも信じられないくらい痛いけど、背に腹は変えられない!
「電気・ショーック!」
痛い痛いスゲェ痛い!でも…
「ガ…グア……」
やっぱり出てきた!
「今だー!」
「「させるかっ!」」
げっ、蟻頭!…そうだ!
「あーらよっと!」
「な………」
「あっ…」
「オ…オリ…………ロ!」
「やーい、来てみろー!」
ロボの上に乗る!敵に飛び道具持ってるやついないし、完璧!
「かーらーのー!」
「グッ!?」
ロボを上から殴りつけ、屈んだ状態を維持して…
「シューーート!」
「グアっ!?」
「な、避け…」
吹っ飛ばしたロボは蟻頭達に激突し、そのまま城の壁に激突した。
「俺の隠し球『クラウンボール』!見せちゃった★」
「クラウンボール…!」
「そんな技まで使うとは、何者なんだ…!?」
…今思いついたんだけどね。隠し球でも何でもないよ。
えーっと、ロボの様子は、っと。
「グ…もう、負けは、許されない…!」
………ん?何か嫌な予感が、
「貴様、諸共、自爆…!」
「ヤバっ!?」
次の瞬間、ロボが眩い光を放ち自爆した…が、
「…流石にこの規模の爆発を完全に防ぐのは、難しかったか…」
黄金の騎士が魔法の壁(だと思う)を張って防いでいた。
今回退場したのは「マリンマイン」。魚雷が武器、というか魚雷しか武器を持ってないです。裏設定としては、戦闘形態でない時は女の子にしか見えない見た目を持ち、漁を趣味にしていて、魚雷を用いることもあります。
こんな感じで退場したキャラのプチ紹介をしていこうと思います!龍の牙と龍の腕、第二十五話でした!




