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龍の牙と龍の腕  作者: 干からびたナマコ
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迷子と王子

年明け早々体調を崩しました。干からびたナマコです。第二十四話、投稿しました!

サールジニア王国、ボンドル城。サールジニア国の王族や騎士達の住まう広大な城。その中をふらつく男が一人。

「ここ…………何処だ?」

時は何十分か前に遡る……

「あのー。」

「ん?」

デヴィッドに会いにきた龍牙はボンドル城入り口で門番に話しかけていた。

「デヴィッドに会いたいんですけど。」

「デヴィッド様に?貴様何者だ。」

「何者って言われてもなぁ…」

人外の化け物ですなんて言えるわけ無い。適当にはぐらかしていると、門番の頭上を何かが通った。

「む?…おい、少し待ってろ。おーい、そこのお前!」

門番は兵士を数人呼ぶと、番を任せ何処かに走っていった。

「どうかしたんですか?」

不思議がる龍牙とは対照的に兵士たちは当たり前のように番の代わりをしている。

「気にすることは無い。デヴィッド様からの連絡が来ただけだ。」

「も、戻ったぞ…」

戻ってきた門番は、何故か息切れしていた。

「まったく、デヴィッド様は、紙飛行機、投げるの、下手すぎ…ハア、ハア…」

「連絡は紙飛行機なんですね。」

「いや、これするのは、デヴィッド様だけ、だ…フゥ。」

言葉を途切れさせながらも、門番は手紙を読み上げた。

「えーっと、会議が、あるから…ゼェ、待合室、十番で、待ってろ、だそうだ…………ハァ。」

「お疲れ様です。…でも、待合室って何処ですか?」

「使用人に、案内させる…………フゥ。」


「では、こちらでお待ちください。」

「ありがとうございます。」

使用人さんが出て行って、俺一人が取り残される。

「暇だな…」

ゴロリとソファに寝転がる。数人座れるタイプのため体を横にできた。

「さすがお城のソファ、気持ちいい…」

ハッ!いかんいかん。寝てしまうところだった。

「新聞でも読むか…」

テーブルの下に置いてある新聞を手に取ると、そこには

「顔を隠した男、貴族を襲撃。『名無しのライダー』と名乗る。」

…………見なきゃ良かった。

「しかし、本当に暇だな。」

文明レベルが中世くらい?だからスマホもゲームもない。ていうかここ、本の一冊も置いてないし。

しかしそんな退屈は、打ち破られることとなる。

「…トイレ行きたい。」

そうして安易に部屋を出たのが、間違いだった…


「いやまあ、トイレは無事見つかったけど…」

階段も上り下りしたせいで今何階かもわからない。案内板みたいなのも無いし、人は忙しそうだし、なんかここら辺果物の匂いするし、どうすればいいんだ?

「ん?ちょっと、そこのアンタ。」

鎧を着た兵士に肩を掴まれる。まずい。ここで不審者と思われても身の潔白を証明できる自信がない。

「あの、僕は怪しい者じゃ」

喋る俺の口を兵士は即座に塞いだ。

「!!」

「警戒しないで。変な声も出さないで。」

ん?どういうことだ?

「アナタ、困ってるようだから協力してあげる。見たところ迷子のようだけれど、何処に行きたいのかしら?」

この兵士の言ってる意味がわからない。いや、連行されないだけマシだけど。

「十番の待合室です。」

「よしわかったわ。アタシが連れて行ってあげる。」


「ついたわよ。」

「…めっちゃ遠かった。」

俺は一体全体何処に向かっていたんだろうか。

「さ、中で寛ぎましょ。ここのソファ、気持ちいいのよ。」

城の人のお墨付きなのか。どうりで気持ちいいわけだ。

「そういえば…」

「ん、どうしたの?」

「あなた…何者ですか?」

今更すぎるけど、この人めちゃくちゃ怪しい。何者かわからない俺にここまで親切にするなんて、まさか…

「はぁ。アタシのこと、忘れちゃったの?」

え?

「アタシよ、ア・タ・シ。」

………………………は?

「兜脱ぐわね。よいしょっと。」

兜を取ったその人は、かなり綺麗な顔をしていた。

「いや…覚えてないっすね。」

悪いがまったくもって記憶にない。

「えー、酷いわ!確かに一度も話したことは無かったけど!」

無いのかよ!そりゃわからねぇわ!

「まあいいわ、アタシはここ、サールジニア王国の王子、ノミクオよ。よ・ろ・し・くっ。」

「…王子って、言った?」

「ええ。こんなカッコしてるのは部屋から抜け出してきたからよ。勉強なんてしてもつまらないもの。」

いや、服装の話じゃなくて…

「王『子』なの?王『女』じゃなくて?」

「あら、そういうこと?アタシは紛れもなく男。王子であってるわ。」

信じられん。嘘の塊に見える。

「…まあいいや。で、これからどうするの?俺はデヴィッドを待つけど。」

「ここには何の用できたの?」

ノミクオ王子、初対面なのに結構グイグイくるな…

「この世界の歴史を知りたくて。」

「歴史?歴史探究?アナタそんなことをしてるの?」

「いや、大まかでいいから歴史を知りたいんだ。そこら辺に関して疎くて。」

「それならアタシが話してあげるわ。あと、さっきから敬語じゃ無いわね。そっちの方が良いけど。」

こうして、王子の歴史解説が始まった…

前の投稿から大分間が空いてしまいました…。ですが終わるまで続けるので最後まで見て下さい!「龍の牙と龍の腕」、第二十四話でした!

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