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龍の牙と龍の腕  作者: 干からびたナマコ
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黒幕と日本語

久しぶりに更新したー!干からびたナマコです!第二十三話、投稿しました!

「名無しのライダー…」

「そうだ。以後俺のことはそう呼べ。」

名無しのライダーは男にそう言うと、腕を組み静かになった。

「な、何をしている?」

「…お前の処遇について考えていた。」

「!」

その一言で男の顔が強張る。

「言っておくが、俺は詫び一つでもせんぞ!」

「何故だ。」

「ギルドはこの国を乗っ取ろうとする悪!それを潰して何が悪い!」

「ほう、根拠は?」

名無しのライダーの言葉に一瞬男が固まる。

「根拠?」

「ああ、何故ギルドが悪なのかを教えろ。具体的にだ。」

「え、それは…あれ?」

明らかにおかしい様子の男を見た名無しのライダーはノレアに声をかけた。

「ノレア。魔法とかで催眠をかけることはできるか?」

「え?そ、そんな魔法は聞いたことがありませんが…」

「そうか………」

名無しのライダーはしばらく考え込んだ後、結論を口にした。

「おい。お前らに命令した奴のところに連れて行け。」


優雅たる貴族の一日は上品なオルゴールの音色で終わる。

「フンフンフッフーン。」

数時間前洗脳した男から例の小娘を捕らえたと連絡があった。やっとギルドの力強い新戦力とやらを潰してやれるのだ。

「あんなの貴族の敵、さっさと滅びればいいのだ。」

「そうだな。」

うむうむ。我輩は正しい。やはりギルドは諸悪の根源と言っても過言では無いだろう。

「王政側を『権力の腐敗』だの悪く言うが、キョジン撃退戦の時はあっちも妨害しとったくせによく言うのだ。」

「まあ、確かにあれは駄目だったな。改めてギルドにも言っておかないとな。」

「うむうむ。貴様のような物わかりのいい部下がいて…ん?我輩の部屋に部下なんていたっけ…」

…んん!?

「なんだ貴様!?何処から入った!?」

我輩の質問に男は窓を指差した。

「窓、鍵空いてたぜ。」

しまった、閉め忘れていたのか!

「…む、むむ!?よく見れば貴様まさか!」

「ああ、そのまさかだよ。俺は名無しのライダー。よく覚えておきな。」

こやつ、一度我輩の作戦を台無しにした奴ではないか!ゆ、許せん!

「で、お前に聞きたいことがある。」

「何だ!」

小童は男を一人、我輩の前に突き出した。

「こいつに見覚えは?」

「な……暗殺は失敗したと言うのか?」

「そう言うことだ。諦めな。」

「ゆ、許せん!何故そこまで我輩の邪魔を!」

小童はまるで我輩を小馬鹿にするかのように首を横に振った。

「人様に迷惑かけてる自覚が無いようだな。」

「な、迷惑だと!?貴様無礼だぞ!誰に向かってものを言って」

「お前だよクソ野郎!」

小童の後ろから突如現れたもう一人の男が我輩に向かって拳を振りかぶった。

「な、貴様、催眠は…」

言葉を言い終わる前に、我輩の意識は吹き飛んだ。


「龍牙ー!起きてー!」

暗殺未遂の黒幕をぶっ飛ばした翌日、俺はいつも通りノレアに起こされた。

「ふぁぁ……おはよう。」

「龍牙、新聞に名無しのライダーさんが載ってるの!」

「へー、本当か…名無しのライダーって誰?」

いかんいかん。俺が名無しのライダーって単語を知ってるのは怪しいからな。危ないところだった。

「あ、そうか。龍牙は知らないもんね。名無しのライダーって言うのは…この人!」

ノレアが満面の笑みで新聞の一面を見せてくる。写ってるの、俺だな。

「逮捕されたロー・コレステル子爵って催眠で人を操ってたの!それを、ズバーンと鉄・拳・制・裁したの!名無しのライダーさんが!」

…実際に殴ったのはジョーハマ(あの後勝手に名前教えられた)なんだけど…まあいっか。

「ていうか、何処に名無しのライダーって書いてあるんだ?」

「ふっふっふ。実は私、昨晩ロー子爵に暗殺されかけたの。それを助けてくれたのが名無しのライダーさんなの。」

ま、全部わかってるんだけどね。

「成る程成る程。ところでノレア、それってお前が勝手に外出したってことなのか?」

「あっ」

今後のためを思うと、やっぱお仕置きしとかないとな。

「ノレア、頭出せ…逃げるなー!」

逃走するノレアの肩を掴み動きを止め、こめかみをグリグリする。

「あーっ、痛い痛い痛い!ごめんなさいもうしません!」

「本当にするなよ?心配だから。」

「…………はい。」

ノレアも心配かけたことを分かってくれたようだ。良かった良かった。

「そう言えば龍牙。龍牙のいた異世界って、二つの車輪で動く乗り物ある?」

「あるけど?」

「なるほど…てことは、名無しのライダーさんは異世界の人なのかな。」

あー、Gパンサーのことか。てゆーかあれ、この家の裏の倉庫に普通に入れてたな。隠しとかないと。

「ねえ龍牙。その乗り物ってどうやって動くの?」

「んー、仕組みは俺もわからん。誰にでも作れるわけじゃ無いからな。鍛治職人の進化版みたいな人達が作ってる。」

「へえー…………ねえねえ、もっと色んなこと教えて!なるべく面白い奴!」

まあ普通興味あるよな。こっちとは色んなことが違うから…あ、そうだ。

「………………………」

「どうしたの?龍牙。」

ノレアが「日本語」で俺に声をかける。

「いや、ボーッとしてただけだ。」

デヴィッドに聞いておかないとな…この世界の歴史を。

前から二週間くらい空いちゃいました…。不定期ですが失踪することはありませんので読み続けていただけると嬉しいです!

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