表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/265

二人で会うのはいけません

 一乃下夕陽は人間である。

 紛れもなく、人間なのだ。

 

 その事実が、俺の心を軽くする。

 彼女が人間であってくれるのが、きっと俺は嬉しいのだろう。嬉しいに違いない。

 そこまで考え、そして。


 ────ピンポーン。


 ふと、インターホンが鳴る。


「……」


 時計を見る。午後八時零分。

 こんな時間に、と思う。誰だろうか。


 ────ピンポーン。


 また、鳴った。


「お客さんなの……?」


 夕陽と、服を着せられ不貞腐れた陽香がリビングに戻ってきた。


「みたいだな」


 ────ピンポーン。


 また。


「やけにしつこいわね。非常識な時間にお訪ねになってるくせに」

「出ない方が良いわ。桜利くん」


 陽香と夕陽の言葉に、「だな」と頷く。このまま居留守としてしまおう。そう決め込んで、俺たちはリビングに身を寄せ合い、来客が去るのを待っていた。

 すると。


 ガチャ。


 と、音。まるで鍵が開けられたかのような。


「は……?」


 間髪入れず、ガチャリ、という音が続く。コツ、コツ、という土間を打つ硬質な音。足音。「────!」ようやく、思考が事態に追いついた。ぞわりと総毛立つ身体で立ち上がり、


「────夕陽!」


 叫ぶと同時に、リビングの扉が緩やかに ヂ 


開か   ヂヂ れ ヂ  ヂヂ そ ヂ  こには 

 ヂヂ     


 「こん  ヂ    は、  」ヂヂ  刃 

ヂ  「桜利くん!」 ヂヂ 彼女がヂ 俺の ヂヂ 前ヂに   ヂヂ噴 ヂ 血が   ヂヂ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ