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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悲しいお話

涙人形

作者: 深瀬 月乃

今日も私は、母親に殴られる。


私、井上 雫は母親が気に入らない事をすると殴られる。


頭や顔、腕など…上げたらキリがない。


その度に私は、涙を流す。


泣いたら余計に殴られるので、母親の前では泣けない。


殴られるのが一通り終わった後、私は一人で泣く。


その姿はまるで、人形みたいだな…と思う。


殴り返そうと思った事も、何度もある。


そんな事をしたら、きっと余計に殴られてしまうので出来ない。


それに、私が悪いんだから我慢しないといけない。


そしたらいっその事、人形になってしまいたい。


だけど、人形にも気持ちはきっとあると私は思っている。


人形以外になれるとしたら、何だろう…。


痛い気持ちも何もかも、なくしてしまいたい。


だけど、大好きなあの人の事も考えられなくなるのは…嫌かもしれない。


こんな時まで思い出してしまうのは、本当に好きだからなのかな…。


あの人がいるお陰で私は、涙人形にならずにすむんだと思う。


そんな事を泣きながら、思っていた。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  正常な思考を失うほど、傷つくと訳がわからなくなります。 [一言]  少女の心に光を差し込む相手が見つかるのを祈りつつ、暴力による愛情表現に依存していないことを切に願います。
2016/06/01 10:25 退会済み
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