表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/33

トアャシウコウコッガ×× ←

トアャシウコウコッガ×× ←


コード14はその場にしゃがみ、俺を見上げながら言う。

その大きな瞳は夜にも拘らずキラキラと輝いている。

手に握られた透明な石のようだと、少々ロマンチックに語ってみる。


「調査だよ」

「コード14は?」


「サヤはね、ユウヤくんに頼まれてここに来たの!」


この名前を聞いて俺は少々戸惑う。

今日は幼女だけではなく、高位の死神達との関わり合いが多い日だ。

とは言っても、実際に会ったのは白い死神だけなのだが。

俺はぐるぐると回るような空を見上げた。

コード02の指示でコード14がここにいると言う事は、この「漂うもの」は非常に強力なのだろう。


「ユウヤくんには言われてないけど、なんならレオくんのお手伝いもするよ?」


コード14はしゃがんだまま石を落した。

地面に触れた瞬間に石は砕けて粉が一面に広がる。

ダイヤモンドダストのように、月の光の照らされながら煌いた。

それをしばらく見ていると、コード14は納得がいったように頷いた。

そしてランドセルから豪華な宝石箱を出して、その蓋を開けた。

その宝石箱に空間に漂っていた光が吸収される。

全ての光を回収後に蓋を閉じて大事にランドセルにしまった。


「何かわかったのか?」


「うん」

「相手のステータスぐらいはね」


ゲームで使うような言葉だ。

コード14が言うには、この状況は自分がゲームの博士役になったようなものだという。

戦う能力はないが、モンスターを解説して主人公をサポートする。

その役でいいと、目の前でクルクルと回る幼女は満足しているのだった。


「敵を知るのはゲームでも重要な事だよ」

「もちろん、人生でもね」


人生、または……神生だ。

手を後ろで組んで、前屈みに話しかけられる。

上目遣いで、調子のいい笑顔で。


「そうだな」

「俺もそう思うよ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ