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テッドモニトモ

テッドモニトモ


これが死神としての俺の始まりだ。

ちなみに、先ほどの漫画で何かよくわからないものは「漂うもの」と呼ばれている。

これ以降は「漂うもの」で話を進める。

それからというもの、死神としての責務を果たす為に、たまにこうして死神をしている。

で、昼間に白い死神が現れたというのは、そういう事だ。

まずは白い紙に書かれている怪奇現象からどのタイプの「漂うもの」かを特定する。

そしてその後に現場に行って調査を行うのだ。


「わりと近所か……」


頬杖をつきながら、白い死神がくれた白い紙を見る。

ここから自転車で10分ってところだ。

早速調査に行く、という意気込みがあればいいのだが、そんなものは俺にはない。

今だってすでにベッドの上で横になっている。

誰か他の死神がやればいいだろう。

俺はこんな事をしないで、もっと普通でいたいのだ。

その時、唐突に俺の携帯電話が鳴りだす。

この着信音はメールのものだ。


You've got mail!!

俺はホームボタンを押してメールを開く。


差出人 コード01

件名 任務

本文 別にお前がしなくてもいい、神に逆らってそのまま死ね


俺は頭を抱えて黙り込んだ。

俺はできるだけ普通でいたい。

死神なんかしたくない。

だが、それに逆らう事はすなわち死を意味する。

「漂うもの」に刺殺されているのだから、死神の力を失えば……。


You've got mail!!

俺はホームボタンを押してメールを開く。


差出人 コード03

件名 馬鹿じゃない?

本文 (   )の魂はもうこの世に還っている。お前はただの偽物だ。


俺が何を騙っているのかは触れてこなかった。

その理由は単純である。

語る事ができる、生きているという事自体、騙っているのだ。


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