チマノイラグリナト ←
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俺は亡くなった女の子の近所の人間から話を聞く事が出来た。
本来は両親とかに事情を聞くのが筋なのだろうが、事情があったので無理だった。
もちろん、これらを聞きだすのはすごく大変だったのだが、それは今の話に関係はない。
まあ、新聞では事故死と表記されていたが、実際には虐待による死だったらしい。
女の子が発見されたのはとある山奥。
発見される3日前にこの近くにあるショッピングモールで、買い物途中に一人でどこかに行ってしまったらしい。
ショッピングモールのカメラにそのやり取りは記録されていて、証明されたらしい。
「でも、どうして虐待って……ああ、そう言う事ですか」
誘拐からの殺人という事件性の可能性から、死体解剖が行われた。
自分達の不注意だと証明された両親は、それは血相変えて死体解剖を反対したらしい。
まあ、それでも何とか説得したようだ。
そして次々と出る、虐待による臓器の傷やらなにやら。
この事がきっかけで、両親は本当の事を話し始めたらしい。
ショッピングモールはアリバイの為に連れていき、当日はわざと迷子になるように言った。
嫌だという女の子を殴って従わせた、言う事を聞かなかったなど。
「その親は現在、檻の中ですか?」
「い、いえ……実は………」
両親は事件から52日が経った後に自殺したらしい。
遺書らしきものがあったが、そこには女の子がいる、見ている、死にますといった内容だったそうだ。
包丁で腹を刺して、横一文字に切り裂き、文字通りの切腹である。
ああ、これはやられたな。
俺は表情だけは悲しそうにして、心の中は無表情でいた。
恨まれて当然なんだよな、そういう人間は。
「ありがとうございます」
「参考になりました」
そう言って俺は頭を下げた。
この女の子のように虐待される子供たちを救うために…とかそんな理由で聞きだしたのだ。
ご立派な理由だが、実際はその魂を狩る為に話を聞いたんだけどな。
そう、救うとか言ってるが、結局は殺すのだ。 【ソレガ、死神ダ】
俺は電車に揺られながらそう思った。
あ、でもひとつだけわからない事があったな。
あの家……お菓子に対する執着は何なのだろうか。
俺は目的の駅に着いたので扉の前に立つ。
そして扉が開くとそこには、無表情で立っているコード03がいた。




