何とか就職(二百文字小説)
桜田波美里亜は元専業主婦である。
桜田波美里亜は離婚して就活をしていた。
なかなか採用されなかったが、ハンバーグ専門店に就職できた。
波美里亜は厨房に入り大きな鉄板で焼かれるハンバーグを裏返していた。
「焼き加減に気をつけろ」
口煩いシェフが言った。
「はい」
波美里亜が素手でハンバーグを裏返したので、シェフは仰天し、
「何やってるんだ!」
すると波美里亜は微笑んで、
「きちんと手洗いしたから大丈夫です」
シェフは唖然とした。
まだ続きます。