機械×人間は優しく微笑む

湾内 優 （15）は妹、凛（12）の介護をする日々を過ごしていた。
そもそもの始まりは三年前の事故だった。
両親の死を目の当たりにした凛は感情を無くしてしまう。
話すことも、笑うことも、泣くことも、怒ることもない妹の介護に、優は憂鬱になる。

そんな時、いきなり優へ届いた宅配便、
中身はユリというアンドロイドだった。

ユリには感情がある代わりに、人間と同じような食事、涙などの機能がついていない。

『機械のような人間』と、『人間のような機械』、そしてその狭間の『人間』である優。

3人は互いに影響を与え、

少しずつ変わっていく。