創造
そいつは俺に近づき殴りかかってきた。
俺はその攻撃を避けて攻撃を仕掛ける。
そこで俺は気がついた。
能力が使えない……?
「気がついたか。ここは能力が使えない世界だ。俺も能力を使えないのを代償にお前の能力も封じた。」
「何……?お前、まさか、邪神……?!」
俺は目を見開いた。
何故ならばそこに居たのは黒い姿をした邪神ではなく人間の姿をした邪神だからだ。
「長い年月生きてきた身だ。あぁなってしまうのも仕方ない事だ。ほら、かかってこいよ」
「クソ野郎が……!」
俺は攻撃を仕掛ける。
邪神はその拳を防いで蹴りを入れてこようとしてきた。
俺はその蹴りを片腕で防いで反撃をする。
そこから少し攻防戦は続いた。
「もう疲れたのか?俺はまだまだ本気を出していないぞ。」
「俺だって本気なんか出していない。様子見をしているだけだ。」
攻防戦をして気がついた。
邪神はなかなか体術だけでも強い。
経験の差だろうが少し圧倒されてしまっている。
こいつに創造がついてくると考えただけで面倒なのは想像がつく。
「考え事は良くないな」
俺は殴り飛ばされていた。
受身を何とかとり構える。
「さて、体術も飽きてきたところだろう。能力戦といこうか」
世界が暗転する。
その世界も白かった。
クソが、なんでもありな能力だな。
今度、目の前に居るのは黒い邪神だった。
「さて、始めようか。」
「最初から殺しにかかってやるよ」
戦いは再び始まる。
俺は能力を駆使して攻撃を仕掛ける。
だがその攻撃は全て何かによって阻止されていた。
「ッ!埒が明かねぇな!!」
「攻撃すら届いていないぞ。英雄の息子」
俺は吹き飛ばされる。
×0を使いたいところだが、封印されてしまっているため使えない。
ならどうすればいいのか。
-し続ければいいのだ。
俺は邪神との距離を縮めて、
俺はその俺の攻撃を阻む何かをできる限りの速度と量でマイナスし続けた。
「なるほど……[×0]が封印されてしまったことによってお前は便利に扱う事が難しくなったんだな。ふっ、好都合だ。」
そいつは俺に近づいてきた。
そして拳を俺の腹に突き刺して俺を吹き飛ばした。
「っ!!!」
「俺も攻撃することにする。さて、お前はどうする。」
███、除算のタブーを知ってるかい?
なんなの?
それはね、[÷0]だよ。
███の能力ではそれを考える事が出来ちゃう。
そうなの。やってみてもいい?
ダメ。絶対に。
なんでー?
危険だからよ。
えー、わかった。
過去のお母さんとの話だ。
お母さんの能力は【除算】だけだった。
お母さんは邪神の前の仕えに殺されてしまった。
[÷0]
試す価値はあるみたいだ。
「俺は神だ。お前が俺に勝つことは不可能だ。」
「そうか……そうだな。」
俺は能力を使う。
とてつもないスピードで邪神との距離を0にする。
「早い…?」
「おら!!」
俺は手を押し付ける。
そして[÷0]をする。
視界が歪む。
パリンという音が鳴る。
世界が崩れる。
意識が覚醒させる。
辺りを見回す。
城の中だ。
戻ってきたのか。
「お前…一体何をした…そして、その姿は一体……」
俺は自分の手を見る。
なんだ…この力は。
不思議な感覚だ。
俺は気がつけば邪神の目の前に居て、邪神を殴り飛ばしていた。
「ッ!!!」
一体何が起こってるのだろう。
だけど、これはチャンスだ。
俺はそう思った。
邪神は急いで何かをしていた。
下にワープゲートが生まれ、何かが出てくる。
「アイツを殺す。手伝え」
「ワカリマシタ」
「仲間を呼ぶとは、卑怯なやつだ。」
俺はその邪神の仲間を相手にしながら邪神と戦った。
妙に動きが遅いと感じた。
これは……なんだ…?
あの学園でできた世界を遅くするのとはまた違う何かを感じる…
攻防戦が続く。
バキバキ。
そんな音が俺の腹から鳴るが俺は気にせずカウンターを顔面に喰らわせる。
「……ッ!!お前…数本は折れてるはずだぞ!!」
「痛くもない。俺を殺すんじゃないのか。邪神。」
「化け物が。」
「化け物はお前もだろう。俺は、お前を殺す事が目的だ。」
メキメキメキ
邪神の腹に俺の拳を突き刺して邪神を吹き飛ばす。
玉座にぶち当たり邪神は倒れる。
……
視界が揺れる。
なんだ?
「俺は知ってたんだ。お前がこうなることを。」
邪神が何か言っている。
「教えてやろう…お前のやったことはバグだ…言わば俺の予測できなかった事だ。俺が能力を産み落とした本人だから言える。」
そういえばそうだった。
忘れていた…
クソッ。視界が…
体に痛みが走る…
激痛だ。
折れている。
さっきまで感じなかった痛みが全て感じてくる。
「ッッ……!!!」
まずい。痛みで気絶してしまいそうだ。
バキバキ。
俺はそんな音と共に吹き飛ばされる。
壁にぶつかり、倒れる。
「全回復完了だ。」
全回復……?
俺にあれだけ攻撃されていたのに。全回復だと……?
「お、前……」
「英雄の息子、お前は厄介なやつだった。ここで殺すには勿体ないが、ここで殺さないとお前はまた邪魔しに来るだろう。だから死んでもらう。」
邪神は何かを手に浮かばせていた。
おそらく俺を殺せる何かだろう。
ここからどうする。
俺はどうすれば生き残れる。
どうすれば、この目的を果たせる。
お父さんはどうやってこいつを殺した。
お父さんが居れば…………
[+1]
奥の方から邪神が何かを飛ばしてきた。
とてつもなく強いエネルギー弾。
俺に被弾すると思った瞬間。
パァン!!!
そんな音ともにエネルギー弾は消え去った。
「よく頑張ったな。えーと、ぁあ、そういえばお前は《名無し》だったな。名づけは後でにしよう。俺は時間を稼いでやる。その後は頼んだぞ。」
誰……だ?
ぼやける視界の中、俺の目に映ったのは。
お父さんだった。
「お前…!!!!!」
「久しぶりだな。邪神。」
俺は、確かに《名無し》だ。
ソンの最期の時に言ったのも名無しだ。
お父さんとお母さんは俺に名づけする前に死んでしまったからだ。
「さて、2回戦目があるとは思わなかったが。これは俺の息子が起こしたバグのお陰だな。」
「煩わしい奴だ。」
お父さんは俺を守るような形で俺の前に立っていた。
「さて、始めようか。」
そのお父さんの言葉と共に戦いは始まった。




