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邪神撲滅戦記  作者: アヌア
第1章 学園で
15/29

怒り

「ロルド……?」


「そうだ、俺はロルドだ。」


謎が多い。理を捻じ曲げる?俺の能力(ちから)ようにだと?

そしてロルドがSecret(シークレット)に属しているだと?


「えー!!キミ、ロルドクンだったんだ!!」


「馴れ馴れしいな、また殴り飛ばすぞ。」


「ひどいなー。だけども、君がスパイなら、僕は君と戦わないとな。願いを叶えてもらうために。」


「そうか。かかってこいよ。」


そしてソンはロルドを蹴り飛ばし、どこかに行ってしまった。


ロルド……

俺がE-1(落ちこぼれ)クラスに居た時は特に俺ほど目立つようなやつはいなかった。

スパイだったからというのもあるだろう。

だが、この試験で一位を取ったのはなぜだ?

目立ってしまうだろう?いや、あえて1位を取ったのか?組織の方針?

にしても、あいつがスパイなら拘束は難しいな。

あの発言、


『理を捻じ曲げただけだ。』


つまりロルドは動けなくなるという理を捻じ曲げ、立ち上がったって事か?

だとしたら、ロルドの能力(ちから)は、


【理を捻じ曲げる能力】


なのか?

あの爆発する針のようなものは、能力の拡張か?


そんな相手にソン1人で勝てるのか?

いや、わからない。

だとしたら俺はすぐに行かなければ。

その瞬間。

遠くから爆発音が聞こえた。


まずい、ソンが!!





そこに着く、

そこは、クレーターのように大きな穴が空いていた。

俺はそこに飛び込む、そしてそれを見る。

頭から血が流れ、体が少しボロボロになっているソンが居た。その顔は笑っていてとても楽しそうだった。だが、かなり疲弊している様子だった。

一方、ロルドも多少傷は負っていた。


「狂人クン……」


「ソン!!」


「選手交代を頼んでもいいかい。君なら勝てるよ。」


ソンは座った。


「ぁあ、わかった。」



「来たか。」


ロルドはその針を放ってくる。

俺はそれを避ける。そして後ろの方から爆発音が聞こえる。


「お前は多少やりがいがありそうだな。」


「そうか。」


この感情は何なのだろう。

ソンの事を友達だと感じているのだろうか。

友達を傷つけられたこの苛立ち。

俺はそれを力に変える。


██████


俺はロルドを殴り飛ばした。

そしてそいつは壁にぶち当たり、砂埃が舞う。


「そういえば、僕の能力を言ってなかったね狂人クン。僕の能力は喜怒哀楽だ。」


「喜怒哀楽?」


「そうだ。僕の能力は喜怒哀楽、どれかの感情を引き出すことによって力になる。今はその中でも僕は主に喜と楽を使っていた。そう言う感情をよく感じる人間になってしまったからね。前までは他の感情を引き出せていたから強かったんだけどね。今は少し弱くなっちゃった。」


「そうか、わかった。教えてくれてありがとう。少し休んでろ。」


遠くを見る。ロルドがこっちに向かって何かを放つを確認する。

俺はそれに手のひらを向けて能力を発動する。

パリンという音ともにそれは消え去った。


「?」


ロルドは疑問符を浮かべた顔をしていた。

俺はロルドの距離を縮め拳を放つ。

ロルドもそれに反応し拳を放ってくる。

さっきよりも重たい……

だが俺も負けていない。

俺は蹴りを放ちそいつを上空に打ち上げた。

俺は地を蹴り上に飛ぶ。

ロルドが地上に向かって先程の針を放つ。

俺はそれを避けてロルドに近づく。

地上から爆発音が聞こえる。


「ッチ!」


「お前の能力(ちから)の拡張はそれだけなのか??分かりやすくて戦いやすいもんだ。」


俺はそう言いロルドを地上に叩きつける。


こいつ(ロルド)能力(ちから)がもしも、

理を捻じ曲げるという能力(ちから)ならば。それであの爆発する針を放てるならば。

俺にも何かを生み出すような拡張できるはずだろう。


俺は炎を想像し、弓を引くような構えをした。

そこには炎の矢が引かれていた。


上手くできていた。

俺はその炎の矢を地上の砂埃に向かって放つ。


砂埃の中から針のようなものが見えたがその炎の矢が全てを薙ぎ倒していった。

そして地上にその矢が着弾する。

一気に業火が広がる。


地に足をつける。

その炎を凝視していると、

その炎の中からロルドは無傷で出てきた。


「危なかったな。ハァ……」


無駄な力を消費してしまった。

だが、ロルドもおそらくこの炎を耐えるために能力(ちから)を使ったのだろう。疲弊しているのがわかる。

だが、俺も前よりかなり強くなっているから体力は沢山ある。


「狂人クン。僕ももう動けるよ。」


「ソン。動けるのか。無理はしなくていいんだぞ」


「大丈夫さ。さて、どうする?」


俺は少し考えた後、ロルドに聞こえない声で


「隙を作ってくれ、奴はかなり隙がない。」


と言った。

最初から試してみるべきだったのだろうが、これは拘束ができない相手だ。

殺すしかないだろう。

いや、消し去るんだ。


「ロルド。お前はSecret(シークレット)という組織に属していると言ったな。お前は何故邪神を復活させようと思ったんだ」


「俺は邪神の末裔だからだ。それだけだ。」


そう言いロルドは俺たちとの距離を縮める。

そして俺の腹に手のひらを押し付け、

爆発をさせる。

その衝撃で俺は少し吹っ飛ばされる。

ロルドはソンを蹴り飛ばし、その隙に俺の方に針を飛ばしてきた。

まずい!

手をそれに向けようとするが瓦礫に挟まっていて動かなかった。


爆発音が響く。


少しまずい。

視界がぼやける。

鈍い打撃音が響く。

ソンとロルドを見ると殴り合っていた。

ソンは疲弊しているにも関わらず互角に渡り合っている。

援助をしなくては、

能力を使う。

意識が飛びそうになったがなんとか覚醒させる。

思い出せ、あの試験の時の感覚を。

俺はあの時と同様な能力の使い方をした。


世界が遅く感じる。

これは使った後に脳に対して反動が凄まじい。


ソンとロルドの動きが遅く感じる。

俺は一気に距離を詰めてロルドの頭を掴む。


██










……








腕が弾き飛ばさる。


「っぶねぇ!!!」


ロルドは焦り俺を少し吹っ飛ばして距離を取った。


「消し去れないだと……」


初めてだ。俺は確かに消し去ろうとした。

嘘偽りはない。


「どういうこと?狂人クン」


「俺あいつに触れて消し去ろうとした。だが、何かに阻まれた。あ。」


そこで思い出す。

ソンは


「アイツの能力(ちから)じゃないのかな?それは」


と言ってきた


「そういう事か。」


うっ。まずい。

あれをモロに喰らったせいで意識が飛んでしまいそうだ。

それにあの使い方をしたせいで。脳が……


「反応できずに能力を使えなかったら俺は今頃この世界に居ないだろうな。」


ロルドはそう言った。


「これで俺の勝利はほぼ確立されたな。」


ロルドはとてつもないスピードで俺との距離を縮め、俺は蹴り飛ばされてしまった。

俺はそこで意識がポツンと途絶えた。











……








俺はそこで気づく。

その禍々しい気配に。


「なんだ?」


後ろを向く。

そこにいたのは傷だらけのソンという奴だった。

俺はそれに今までに感じたことな威圧感を感じた。その圧に久しく感じていなかった恐怖感を感じていると


「っ?!」


俺は気がつけば上空に打ち上げられていた。

下を見てみると、

エネルギーの玉が無数に上空に放たれていた。

俺は能力(ちから)を使う。

【理を捻じ曲げる】

という能力(ちから)を。


「どこ見てんだァ?」


その声がした方を向こうとした瞬間、俺は地面に打ち付けられていた。


危機感。


これは俺の能力(ちから)を最大限、いやそれ以上に使用しないと倒しきれない気がした。


俺は何とか立ち上がる。

一息つこうとした。


バキバキ


俺の腹から鳴ってはいけない音が鳴る。

俺は吹き飛ばされていた。

壁に打ち付けられ。

俺は追撃を喰らった。

まるで腕が6本でも生えているんじゃないのかと感じるほどの攻撃を喰らった。


「ハァ、ハァ」


俺の能力(ちから)のお陰で意識が飛んだり死ぬことはなかったが。これはまずい。

俺は何とか隙を見てそいつにハリを飛ばす。

そいつはそのハリをエネルギー弾で相殺する。

その間に俺は逃げた。


「どこに行くんだい?」


そいつは俺の目の前にいた。


「ッチ。バケモンが。」


俺は構える。

寿命をかけて能力(ちから)を使う。

今までに感じたことがないほど力がみなぎってくるのを感じた。


俺の能力(ちから)【理を捻じ曲げる】は俺の血縁関係の邪神の能力(ちから)、【創造】の下位互換の様なものだ。

だが、拡張する事で様々なことが出来る。

そして目の前のソン(こいつ)はおそらく感情系の【喜怒哀楽】といったところだろう。


アイツ(狂人)能力(ちから)は正直皆目見当がつかない。


そんなことはどうだっていい。

今目の前にいるやつの対処をしなければ。

俺はその能力(ちから)で得た最後の力を振り絞ってエネルギーを球に変える。目の前のソン(そいつ)


「火力勝負と行こうか。」


そう言いソン(そいつ)は片手を前に突き出し構えた。


緊張感が走る。

おそらくコイツは怒りをエネルギーにするのだろう。

喜怒哀楽の中で最も爆発力があるのは?と聞かれたら真っ先に怒りと答える。

少しピンチかもしれない。

死んでしまった時は死んでしまった時に考えよう。俺の能力(ちから)ならどうとでもなるさ。多分。それに、まだ、仲間も……


「地獄に落ちろ」


「お前がな」


そして俺たちは同時にそれを放つ。


その球がぶつかり合う。

とてつもない轟音が鳴り響いた。

























でかい爆発音で目が覚める。


「イテテ…」


とりあえず俺はその爆発音のした場所に向かう。


少し走った。そしてそこに着く。

そこには何かの跡があった。

そこにはただ立っているソンと黒くなった人型の何かだった。


「狂人クン!無事だったのか!」


「ぁあ、なんとかな。それにしても、お前……」


「あの黒くなったやつはスパイのロルドだよ。最後に火力勝負して僕が勝ったんだ。」


「そうか、さすがだな。」


「いや、君が少し削ってくれたお陰だよ。」


「とりあえず、お前は疲弊しているだろう。俺は気絶していたから少し体力は回復している。明日報告に行こう。」


「そうだね。ありがとう」


「まて、その前に」


俺はその炭のようになってしまったものに近づいた。


「コロ……セ……」


「まだ息があるのが……大したやつだなお前も。」


俺はそいつに触れて能力を使う。

そいつは消え去った。

情報を引き出せたらよかったのだが。情報を引き出すことはできなかった。


次々と強い敵が出てくるもんだ。


「それじゃ戻るか。」


「うん!」


俺たちは寮に戻るのであった。

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