ミッション?
俺は学園長に呼び出され、
学園長室に向かっていた。
俺は学園長室の前に立ち、
ノックをし、学園長室に入った。
「お、来たか、狂人君」
周りを見るとソンと知らない2人が居た。
ぁあ、おそらく四天王の奴だろう。
「どうしたんですか、学園長」
「君たちに頼みたい事があってね。」
「なんですか?」
「この学園にスパイがいるらしい。」
スパイ……?
「どういう事ですか?」
「どうやら、邪神を復活させて世界を変えるなんていった組織があるらしい。そして、おそらくこの学園にそのスパイが数人は潜り込んでいる。この情報は最近政府から出されたものだったから入学を阻止することができなかった。組織の名前はSecretだ。」
「なるほど、つまりそのシークレットの奴らを俺たちが殺せばいいって事ですか?」
「んー。まぁ、一旦拘束して情報を吐かせて方がいいだろう。だが、万が一死闘になった場合は殺すって言うのも良しとしよう。第1は拘束する事だ。」
「わかりました。」
ソンの方を見るとニコニコしていた。
さすが戦闘狂と言ったところだな。
他2人は真顔で話を聞いていた。
片方の奴が
「そのSecretとやらの特徴は?」
「そうそう、言い忘れるところだった。
ありがとう。ロルドくん。」
こいつがロルドか……E-1の奴……
見覚えがあるかと聞かれたら少し居たような気もする。
だが実力を隠す必要があったのか……?
「いちばんの特徴としては、仮面だね。こういう仮面を付けていたら拘束して欲しい。」
そう言い画面を見せてきた。
そこにあったのは目の部分が黒く塗りつぶされ、額にある赤い模様が特徴的な仮面だった。
「わかった。」
「わざわざ集まってくれてありがとう。話は以上だ。あ、そうそう。また言い忘れるところだった。そのSecretの奴を拘束することが出来たら、何か一つ願いを叶えられる範囲で叶えてあげようと思う。これは君たち四天王だけに課せられたミッションだ。健闘を祈るよ。それじゃ解散」
そう言われ、俺以外の奴らは退室した。
そして俺だけが残った。
「ん?何か用事かい?狂人君」
「……特に何もないですよ。」
「そうか。君には期待しているよ。狂人君。」
「そんなに期待しなくていいですよ。僕は自分のやりたいようにやるので。」
「そうか。」
その会話をして俺は退室した。
深夜1時。
俺は外で散歩していた。
まぁ、探索といったところだ。
なんたって願いを叶えてくれるんだ。
まぁ、俺の願いを叶えられるのかは知らないが。
「狂人ク〜!!!ン!」
あ、なんか聞こえてくる。
その声をの方向を見るとソンが飛んできていた。
いやぁ、なんかこれもまたデジャヴを感じる。
俺はソンに突き飛ばされた。
「いってぇな。海じゃないんだから死ぬかと思ったわ。」
「ごめんごめん。気をつける。」
ソンは悪びれもなく謝ってきた。
なんて奴だ……
「お前も探索か?ソン」
「願いを叶えて欲しいからねー。あれ?」
俺たちは前方を見る。
「あちゃー、ターゲットから来てくれるなんてね」
そうだ、俺たちの目の前にいたのは学園長の言っていたその仮面をつけた奴だった。額にある赤い特徴的な模様。正にそれだった。
「1人で来るとはなかなか実力に自信があるんだろうね。」
ソンは拳をポキポキと鳴らしながらそう言った。
まさかこいつとまた共闘する事になるとはな。
「それじゃ、始めよっか!狂人クン!スパイ退治を」
ソンはそう言い地を蹴り飛ばしそのスパイとの距離を縮め固めた拳を放つ。
ソンの拳とそのスパイの拳がぶつかる。
「これに反応するとは凄いね。キミ」
そいつら一旦距離を取る。
俺は前の覚醒状態を思い返す。
あの解釈で能力を使えば、
簡単に……
そう思い俺は能力を発動する。
「っ!!!!」
そのスパイの焦りの声が聞こえる。
そいつは危機一髪で俺の拳を防いだが、そいつは林の中に吹き飛ばされる。
木が何個も倒れるのが見えてくる。
俺は地を蹴り追いかける。
「狂人クン。速いよ〜」
ソンは俺についてきていた。
「ソン、わかっているな?」
「わかってるよ。拘束でしょ?」
「ぁあ、それならいい。」
俺はそれを目視して避けた。
ソンも同様に回避していた。
「なんだ、あれ?」
目でソレを追っていると後ろにあったに木に刺さり、爆発した。
「爆弾……?」
「狂人クン!!!」
その声を聞き前を向くとそのスパイが俺との距離をゼロにしていた。
「っ?!」
気を取られて気配を感じていなかった。
そいつは俺の腹に拳を突き刺す。
その重たい一撃が俺の腹に刺さり、俺は吹き飛ばされる。
いてぇ。なんだあの力。
俺は何とか立ち上がる。
気がつけば目の前にそのスパイが立っていた。
まずい!!と思いその拳を何とか防ぐ。
だがその拳はさっきの数倍は重かった。
「んなっ!!!」
俺はまた吹き飛ばされる。
「よいしょっ!」
俺は誰かにキャッチされる。
「ソン?!助かった、ありがとう。」
「いいよーー。それにしても、アイツ、強いね。楽しくなってきた。」
俺は立ち上がり、その方向を見るとスパイが歩いてきていた。
さぁ、さっきの能力を使った反動で少し体が痛んでいる。
「さて。」
そう言いソンは構える。
そしてソンの手に光の玉が現れる。
ったく、なんでもありだな。
「これでも喰らいな。」
そういいソンはそれを放つ。
そいつはその光の玉を腕で弾き飛ばした。
「?!」
ソンは驚いた表情を浮かべた。
そしてそのスパイは距離を詰めてきて、その拳はソンに対して放たれた。
ソンは吹き飛ばされ。
俺は防御の姿勢を取ったがその防御は貫通された。
「っっ!!」
だが俺は能力を発動し、その攻撃の影響を軽減する。
「なに?」
そいつは動揺して少し距離をとった。
その隙を見逃さない。
俺は能力を使いそいつとの距離をゼロにして手のひらをそいつの腹に押し付ける。
今度は消し去るのではなく、動けなくする程度にするだけだ。消し去ってはいけない。
そして俺は能力をそいつに発動する。
そして俺はそいつを蹴り飛ばす。少し吹っ飛んでそいつは少し悶絶したあと、
倒れた。
そして俺はそいつに向かって歩く。
「狂人クーン!」
ソンの声が聞こえる。
「決着着いたっぽいね。結構遠くに吹き飛ばされちゃった。」
ソンはあの攻撃受けて無傷だった。
さすがだな。
「あれ?」
そんは俺の隣に立つとそういう。
どうしたんだ?と思い俺は再びスパイの方を向く。
俺は目を見開いた。
なぜならそこには何事も無かったかのように立ち上がっているスパイがいたからだ。
「は???」
なぜだ?俺は確かに動けないようにしたはずだ。
それなのに何でそいつは立てているんだ?
「何故俺が立てているのかという顔をしているな」
俺は立ち尽くしていた。
ソンはなんだ?という顔でこっちを見ていた。
「俺は、Secretという組織に属している。これは真実だ。この仮面がそれを表している。」
「そうだな。」
「そして俺が今、動けている理由だ。お前はさっき俺の腹に触れて、きっと俺を動けなくするような何かをしたのだろう。俺も動けなくなるのを感じた。」
「だったらなんで!!」
「簡単なことだ。俺は理を捻じ曲げただけだ。お前の能力のように」
そう言いそいつはゆっくり仮面を取った。
そこに立っていたのは、
E-1クラスで試験1位に輝いていた男、ロルドだった。




