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邪神撲滅戦記  作者: アヌア
第1章 学園で
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試験の終わり

あの夜が明けた後周りを見たがソンは居なくなっていた。起きるのが早い奴だ。

あれから4日くらい経っていた。

特に何も起こらず俺は食料を集め食べて寝るのを繰り返していた。

そしてその日の朝頃、

胸にあるバッチから突然


「試験終了のお知らせだ。海岸辺りに来てくれ」


と少しノイズがかかった様な声が聞こえた。

学園長か。

と言ってもこの島はかなり広いからどう生徒を回収するんだ?

とりあえず俺は能力を使って海岸をめざして飛び立った。


砂浜まで来たが誰も居なかったので砂浜を頼りに走り回った。

数分走ったら海の方に船が見えた。

砂浜にも誰かが立っている。


「お、君は。」


学園長だった。


「そういえば名前を知らないね。なんと言うんだい?」


「適当に狂人とでも呼んでください」


なんかデジャヴを感じるな。


「そうか。ここに来るのは狂人君が1番だな。恐らくあと数十人程は来るだろう。」



学園長はそういい俺達は他の生徒を待つのであった。


太陽が真上に登った。

昼くらいだろう。少し腹が減った。


「あんた。方角も言わずに砂浜に来いとか鬼畜か?この島広いんだぞ」


「ぁあ、言い忘れていた。すまない。まぁ今頃言っても大して時間は変わらないだろう。」


生徒は30人程集まっていた。

前までは500人くらい居たはずなのにな。

この試験で相当な人数が死んだのだろう。

それから少し時間が経ったあと


「狂人ク〜ン!」


と聞こえてきたので空を見るとソンが飛んできてるのが見えた。

あ、それやばくね。俺に一直線に飛んできてるぞ。



ソンは俺に突撃してきて俺はそのまま海に流れ込まされた。


「ゴホッゴホッ。殺す気かお前。」


体の水を振りはらう。


「ごめんごめん。つい勢いが止められなくて。」


「にしてもお前、あの後何してたんだ?」


「人数減らしてただけだよ?」


「えぇ……」


「人の気配を感じたら奇襲を仕掛けてお腹に風穴を開けてバッチを奪う。君にとっては簡単なことだろう?」


本当にとんでもない奴だった。

味方でよかったと心底思う。


「人数はこれで全員かな。まぁ島に取り残されても別に生きていけるだろう。それじゃ、船に乗ろう」


と学園長が言い俺らは船に乗り込もうとした。


「バッチを回収させていただくよ」


そう学園長に言われたので俺はその袋にバッチを入れて、船に乗った。


俺は船の上の方に居た。

風が少し気持ちいい。

そこに当たり前のようにソンが居た。


「狂人クンって、成長スピードすごいよね。」


「そうか?」


「だって急にS-1(十傑)になって急にそのS-1(十傑)の中でも強いと言われてる人を消しちゃうんだよ?」


「消せたは消せたが相当体力を消費したぞ。」


「だから倒れたのか。」


「そうだよ。俺は何でもかんでも消し去れる訳じゃない。そいつの実力が高ければ高い程時間を要するし体力も消費される。」


「君の能力は一体……」


「言う必要なんて無い。いつか敵になるかもしれないがな」


「いいじゃないか〜。僕は別に君の敵になろうなんて考えたことないし。」


「と言ったとしても俺が言うメリットなんてどこにもないから言わないぞ。」


「え〜ケチだな。」


「普通の事だ。」


俺らは少し景色を眺めていた。


「狂人クン、少し親の事聞かせてよ。」


「お前が話してくれたら少しは話してやるよ。」


「そうかい。わかったよ。少し話そう」


そうしてソンは少し考えて


「僕の親は僕が幼い頃に亡くなってしまった。」


俺は少し驚いた。


「僕の家庭は貧しくてね。残された遺産なんてものは何も無かった。愛情すら覚えていない。僕はスラム街で1人で育つ事になった。

その為には力が必要だった。僕には運良く強い能力(ちから)を持っていたから生きることが出来た。」


「なるほど。だからお前はこんなに強かったのか。」


「そうさ。それで僕が戦闘好きになった理由は僕の能力(ちから)が関係してるんだよね。それも戦闘好きになった方が強くなれる能力(ちから)だったからだ。」


「本当に恐ろしい奴だ」


「へへへ。君にこの能力(ちから)を向けることはないと思うけどね。」


ソンは楽しそうな顔をしていた。


「それと、僕が邪神を殺したい理由は、この世で1番強いのは邪神だろう?だから1度戦ってみたいなって思ってるんだ。英雄ですら消しきれずに封印となってしまう奴だ!そんなの強くて楽しい戦いになるに決まってるだろう?」


「流石だよ。ソン。」


少し引ける。


「狂人クン、君の親はどういう人だったんだい?」


俺は少し考える。

言っていいのか?

少し隠して言うくらいなら大丈夫か。

俺はそう考えて



「俺の親は優しい人だった。それも誰もが尊敬する程に。強くて、優しい人だった。俺の家庭は至って普通のような家庭だった。だが、小さい頃、俺は父さんにこう言われた。


『お前の能力は危ない。だから、今はまだ使うな』


そう言われたんだ。俺はその頃何故そう言われたのかわからなかったが、この学園に来てその意味を少し理解出来た。

俺の能力(ちから)は使い勝手は悪いがその分強力だと。

これ以上は話せない。」


そう話した。

するとソンは


「不思議なお父さんだね。君の能力(ちから)は強い。危ないのもわかるが鍛錬させた方がもっと強力になったのかもしれないのにね」


「その言い分はわかる。だけども、その時は使用を厳禁する理由があったのだろう。」


「そうだったのかなぁ。謎は深まるねぇ。」


「そうだな。」


そして俺たちは少し景色を眺めていた。

ボーッとするのも悪くないな。




気がつけば船が学園のある島に着く。

相変わらずデケェ島だ。

日は暮れそうになっていた。


「学園についたら集まってもらおう。」


学園長はそう言った。

そういえば結果がまだだったな。

俺はバッチを30個くらい集めていた。

ちゃんとS-1(十傑)のバッチも1つ持っていた。

船に乗る前学園長に一人一人別の袋に入れさせられた。


そして俺たちはその場に集まる。

周りを見渡してみると前までは500人程居た人数が今は50人程しか居なかった。

相当減らしたな学園長。


学園長がステージに立つ。


「諸君、集まってくれてありがとう。それでは結果を発表しようと思う。まず、クラス事の生き残り。

D-1,C-1,B-2は全滅だ。」


相当死んだな。ん?


「E-1は1人。B-1は2人。A-3は10人。A-2は16人。A-1は23人。」


次々と発表されていく。俺はE-1の誰かが残っていることに気がついた。


「そしてS-1は4人残った。合計56人」


4人……6人死亡か。

まぁソンがその内の3人くらいは殺っているだろう。


「次にバッチの獲得数だ。まず4位から、32個。S-1狂人」


まぁまぁと言ったところだろう。

ていうかそう呼ばれるんだな。


「3位、51個。A-1二階堂。」


二階堂……聞いた事ない名前だな。


「2位、109個。S-1ソン」


何……?

ソンが2位……?


「そして1位。203個。E-1ロルド。」


は?!どういう事だ。

ソンが2位?そしてロルド?これも聞いたことない名前だ。しかもE-1(落ちこぼれ)クラスの奴だと?

前のE-1のトーナメントで強い奴なんて誰1人として居なかった。謎だらけだな。


「新しいクラス分けの発表をする。まず、top4の奴ら。お前たちはこの学園の四天王として過ごしてもらう。他の奴らはA-1として過ごしてもらう。それじゃ解散だ。」


俺はソンに近づいた。


「意外だったな。」


「狂人クン。」


そう言われ、ソンの表情を見ると、

狂ったような笑みを浮かべていた。


「僕、この学園でとても楽しめそうだ。」


その笑みを見て俺はゾッとしてしまった。

コイツはヤバいと感じた。


「お、おう。」


俺はそうぎこちない返事をして寮に戻るのであった。



そういえば俺はS-1になった事によってとてつもなく素晴らしい待遇を受けてもらってる。

まず部屋だ。


E-1の頃とは比べ物にならない部屋のデカさだ……

ベットはでかい、個室トイレ、シャワールーム。そして台所。

全ての部屋が広かった。

居心地は最高。

控えめに感動した。

食も整って素晴らしい。


そして俺は今ベットに横になっていた。

試験を振り返る。

能力の解釈を広げちょっとした覚醒をする。

s-1クラスの暴走した女をソンと協力して倒す。

様々なことを経験して成長する事が出来た。

次はどんな事が起きるんだろうな。

そして俺は眠りについた。

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