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邪神撲滅戦記  作者: アヌア
第1章 学園で
12/29

強敵

朝か?

俺は目を覚ました。

洞窟の中だったからかあまり時間が分からない。

俺は外に出た。

朝日が昇るところだった。

俺は食料を集めに行こうとした。


後ろから殺意を感じる。

俺はその攻撃をギリギリで避ける。

距離を取る。


「最後までその殺意を抑えれば俺を殺せたかもな。」


仮面をつけてフードを被っている不気味な奴だ。そのバッチを見ようとした瞬間

そいつは追撃をしてきた。

速い!!

今まで戦ったヤツの中で最も早かった。

俺はそこにある木の棒でその包丁を防ぐ。


「木の棒でこの刃を防ぐか。」


女?!

声から女だと感じた。

だがその力はバケモノじみていた。

俺はそいつに蹴りを入れられてぶっ飛ばされる。何とか受身を取る。

そいつは刺突をしていた。

まずい!


「っぶない!!!!」


俺はその攻撃を何とか木の棒で防ぎその女をぶっ飛ばす。

そしてそのバッチを見る。

やはりS-1(十傑)だった。


「お前、俺に何の用だ。」


「簡単な事だ。殺したい。それだけだ」


「俺は恨みを買うような事した覚えは無いけどなぁ。」


「後々厄介になる気がしただけだ。だから私はお前を殺す。狂人と呼ばれているお前を。」


流石にまずいな。どこにも隙がない。

こいつは他のS-1(十傑)とは別格だ。

もしかしたらあの戦闘狂(ソン)よりも。

気がつけばその仮面女は後ろにいて。


「何をしている。」


宙に浮く事で何とかその斬撃を避ける。


「はっえ!!」


「宙に浮くとは、自分の首を絞めるだけだぞ。」


「なに?」


そいつは地を蹴って飛んできた!!!


「んなっ!!!!」


地割れが起きるほどの力で飛んできていた。

まさかそのまま俺を一刀両断するつもりか!!!


「くっそ!!」


俺はその木の棒で応戦しようとした。

だが、その木の棒は簡単に一刀両断され、

命を危機を感じた。



そうだ、刀を消し去ればいいのか。

俺はその目前まで迫ってきている刃を掴み。

能力を使う。

パリンと音を立ててその包丁は消し去った。


「っ?!お前、何をした」


その女は驚く声で言ってきた。


「お前は包丁がなきゃ何も出来ないだろう。」


俺はそう言いその女の顔面に拳を入れようとする。


「私がいつ、包丁しか出来ないと言った?」


その女は俺の拳を掴み下に投げ飛ばした


「嘘だろっ!!」


俺は地面に打ち付けられる。

そして女がとてつもないスピードで着地してくる。


「それと、替えの包丁もしっかり持っているんだよ」


まずい。

死ぬ!!!!


「恨むなら過去の自分を恨みな。」


そう言いその女はその包丁を振り下ろす。


死を覚悟した。


その瞬間


「ヒーロー参上〜ってね」


そいつはその女を蹴り飛ばしていた。

そしてその女は岩の壁に叩きつけられる。

俺はその女を蹴り飛ばした奴を見る。


「ソン!」


「狂人クン〜。こんな奴に押されてたら生きていけないよ。」


「そうだな、助けてくれてありがとう」


「いえいえ〜〜」


瓦礫が砕き散る。


「ソン、お前が味方を作るとはな。戦闘狂と言われているお前に味方がいるとはな。」


「いい味方でしょ〜?」


「おまっ、俺はお前の味方になったつもりは」


ソンは少し悲しそうな目で見てくる。


「ッチ、味方だよ。」


「なんでそんな不服そうなの……まぁいいや、狂人クンはここで僕とこの刃物野郎の戦いでも見ててよ。」


「あ?俺は動けるぞ」


「その傷で?」


体を見てみると傷が思ったより付いていた。


「はぁ、言葉に甘えて少し休ませてもらうよ。」


「さて、かかってきな刃物野郎。」


「誰が刃物野郎だって?」


気がつけばそいつはソンの目前まで接近していた。


「遅くね?」


そう言ってソンはそいつの顔面に蹴りを入れる。

動きが速くて見えなかった。


「うっ!!」


その女はその蹴りを何とか腕で防いだが少し吹っ飛んだ。


「相変わらずのパワーだな。ソン」


「経験の差さ。」


ソンは構えた。


「さぁ、君の本気を見せてよ。その能力の全てを引き出したモノを!!!!」


「お前は本気を出すまでもないな。」


「あまり舐めてるとすぐ殺しちゃうよ?」


「私は最強だ。」


「自信を持つことはいいけど、その自身は仇となるよ」


気が付けばソンはその女の腹に拳を叩き込んでいた。


「っ!!!!」


その女は吹き飛ばされる。

ソンの動きが速すぎる。

見えなかった。

するとソンは地を蹴り、吹き飛ばされている女に追いつき、顔面を地面に埋め込んだ。


「あーあ、反応もできずに死んじゃった。」


愕然とした。こんな化け物、見た事が……


「勝手に殺すな。」


その声がした方を向くと、仮面が取れた女が立っていた。頭から血が流れていた。

その女はそんなこと気にせずに


「前言撤回だ。お前に本気をぶつける。」


そう言いその女が握っている包丁に何かがまとわりつく。


「おぉ!」


ソンはキラキラとした目でそれを見つめた。



俺はその禍々しいオーラを纏った包丁に、少し恐怖を感じていた。

だがソンは楽しそうな目でその包丁を見ていた。

やっぱりこいつは狂っている。


「だけど、僕はいいや。」


「は?」


女はキョトンとした顔でソンを見た。


「どうせこれも僕が防いで勝つだけだし。つまらない。だから」


ソンはそういい僕の方を向き。


「狂人クン、君があの包丁野郎と戦ってよ」


「は?」


「簡単さ、君ならできるはずだ。」


はぁ?!

さっき俺はその女にボコボコにされてたんだぞ!!

困惑している俺にソンは近づいてきて


「彼女の能力は正確なものは知らないけど物に人間離れした力を込めるような物だ。例えばあの速さ。あれは自分の足にその"力"を込めたのだろう。あの包丁にまとわりついてるのは能力の拡張、と言ったところかな。それじゃ健闘を祈るよ」


ソンはそう言い少し離れた場所にあぐらをかいて座った。


「頑張れー!狂人クン!!」


俺は女の方を向く。


「待たせて悪かったな。さぁ、かかってこい。」


「さっき私に押されていたお前が、私に勝てるとでも思っているのか?」


「やってみないと分からないだろう??」


さて、賭けに出よう。

先程、ソンは能力の拡張、そう言ったな。

俺は考えた。

そうだ、その手があった。

自分は今まで自分の1部の強化、そして何かを消し去る時くらいしか能力を使ってこなかった。

俺は構える。


「何をしている。隙だらけだぞ。」


集中しろ、俺。

俺ならできる。

死ぬかもしれない。だけども俺は……












その瞬間、女は地を蹴った。


遅い。


俺はそう感じた。


俺は地を蹴る。


そして俺はその女の懐まで忍び込んだ。


「んなっ!!!!」


女は驚いていた。


「どこからそのスピードが!!」


これが速い?俺は遅く動いたつもりだがな。

俺はその拳を固め、力を込める。

今までで1番、いや、足りない。

能力を使う。

そしてその拳を女の腹に叩き込む。


「っっ!!!!!!」


女はその拳をその禍々しいオーラが纏った包丁で防ごうとしたが、その包丁は粉々に砕け散り、俺の拳がその女の腹に突き刺さる。


そしてその女は後ろにあった崖にぶち当たる。


「ハァ……ハァ……」


その瞬間、世界の速さが戻る。

息が切れている。能力を今までにしたことない使い方で使用したからその反動と言ったところだろう。

俺は理をねじ曲げていた。

なんとなくそう感じた。


「狂人クン、自分の体に何をした?」


「さぁな……?ハァ…ハァ…」


息切れしつつもそう答えた。


「やはり君は凄いや。この僕が目で追えなかった。いつか僕を超えるんじゃないのかな」


「なんでお前が俺より上みたいな事になってるんだよ。」


「今はそうじゃん?」


自信満々に言うそいつに俺は否定もできず、


「そうだな。」


と言った。


「あ、狂人クン、バッチを取らないと」


ソンがそう言った瞬間、後ろから感じたこともないような気配を感じた。

ゾワッとした。

恐怖、それが俺の体を襲う。


「狂人クン、少し離れてて」


ソンは口角を上げてその気配がする方向に歩いた。


「ァ゛ア゛……」


そいつは禍々しいオーラを放ちながらうめき声をあげていた。


「その醜い姿。能力に呑まれている……はははは、初めてだよこの危機感は。」


ソンは楽しそうな声でそう言った。


「これは能力の暴走だ。狂人クン。」


「殺さないと……いけない……」


その女は何かを放った。


ソンはそれを何とか受け流す。


受け流したその何かが着弾すると爆発が起きた。

とんでもない自体になってしまったようだな。


「俺は要らないのか?ソン」


「大丈夫だ。僕が本気を出せばこんな奴は簡単に殺せる。」


そう言ってソンは構える。


「だけども、少し協力が必要かもしれない。」


ソンがそう言いその協力してほしいことにって俺は聞いた。


「わかった。任せろ」


「君にかかっているよ。」


俺は少し離れた場所でそれを見ていた。


女も構えていた。そしてその女の手の先には光を放つ球体のような物があった。

見たことがある。前対峙したA-1の奴の能力に近しいものだ。だがそいつの球体とは圧が違った。

喰らったら消し炭、いや跡形もなくなる気がする。


気がつけばその女が放とうとしていた球体は俺らの5倍くらいの大きさになっていた。


それ比べ、ソンが構えて出そうとしていた球体は手に収まる程度だった。


「さぁ、火力勝負と行こうか。」


ソンはそう言いそれを放つ。

その女もその球体を放つ。


その球体がぶつかり合う。

そしてその球体は爆発した。


とんでもない爆発を巻き起こした。

煙がそこら中に広がっていた。

そして俺は能力を使いその煙を消す。

そこら一体がクレーターになっていた。


「今だ!!!狂人クン!!」


俺はその女を捉える。

腕を抑え膝をついている。


俺はその女の目の前に着地する。


「ァ゛ァ゛……」


その女はうめき声をあげていた。

俺はその女に触れて能力を使う。


「██」


その女は消し去られた。


腕が少し痛む。



「ハァ……疲れた。相変わらずチート級の力だね。人を消せるなんてね」


ソンはそう言い近づいてきた。


「その分体力を消耗するがな。」


「どうしたんだい?狂人クン。」


「大丈夫だ。とりあえず今日の寝床を探そう。」


「動けるのかい?」


「大丈夫だ。」


「わかったよ。」


気がつけば日が暮れていた。


人の気配も少なくなっていた。

かなり人が減少したのだろう。

今日は飯を食って早く寝ないと。

そう考えていると目の前が少しクラクラしていた。

俺は倒れてしまった。









……







目を覚ます。焚き火のような物が近くにあった。


「目を覚ましたかい。狂人クン。」


「ぁあ……もう大丈夫だ。」


そういい俺は座る。


「俺を殺さなかったのは何故だ」


「なんで殺す必要があるのさ。」


「俺は後々厄介になるようなヤツなはずだ。それなのにお前は隙だらけの俺に攻撃をせずに助けた。その理由を知りたい。」


「協力してくれた恩だよ。それに僕は君に期待をしている。もしかしたら邪神を消し去ってくれるんじゃないかなってね。」


俺はその話を聞いて少し考えた。

邪神……


「ソン、この学園に入ってきた目的はなんだ?」


「ん?邪神をぶっ殺したかっただけ」


えぇ……

いやまぁ、わかるけど。


「狂人クンは?」


俺はそう聞かれ、少し考えた。

嘘を伝えてもいい、だがこいつはおそらくあまり嘘をつかないような奴なんだろう。

まぁ、いいか。


「邪心を撲滅する為だよ。」


「僕と同じか。」


「いや、少し違うかもな。」


「どういうことだい?」


「俺は親の仇討ちだ。」


「なるほどね。聞くべきことではないかもしれないけど聞かせてもらうよ。君の親は邪神に殺されたのかい?」


「そうだ。」


「ぁあ、そうかい。言わせて悪かった。謝らせていただくよ。」


「別にいいさ。真実を伝えただけだ。」


俺の親はいい人だった。


だけど、思い出したくない。

これ以上は思い出したくないな。

俺は考えるのやめた。



「狂人クン、そろそろ寝たらどうだい?疲労が溜まっているだろう。」


「お前だって疲労が溜まっているだろう?寝たらどうだ」


「どっちも寝てしまったら奇襲に備えられないじゃないか」


「大丈夫だ。俺は気配に敏感なもんでな。」


「流石狂人クンだよ。そういえば、君の名前を聞いていなかったね。」


「そういえばそうだな。」


「君の名前はなんだい?」


「狂人でも少年Aとでも適当に呼んでくれ。」


「そうかい。」


ソンは何かを察したのかそれ以上何も聞いてこなかった。


俺は焚き火を消して寝具に横になる。


「また明日な」


そう言い俺は眠りについた。

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