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ゼロの旅路  作者: イフ
29/134

29.転がる男

 バテヴの戦場第一回戦。意想外な参戦を決めた少年、ゼナ。

 そして幾度も戦場に現れ優勝に奮起する男ディユス。

 

 二人の闘いをリーズは観戦席から真剣な眼差しで睨んでいた。


 試合が始まってすぐに、ディユスがゼナにハンデを提案した。これは煽りの意味もあるが観客を盛り上げ同時に、自身の力を魅せるためのものだ。


 リーズは事前にディユスの闘い方を調べていた。ディユスだけではない。今大会に参加した選手を調べられるだけ調べ上げた。


 それは優勝賞品のためでも、名誉のためでもない。リーズにとってそんなものは意味を成し得ない。彼女が今最も必要としているのはバーニンガの命、ただそれだけだ。


 話を戻そう。ディユスは強力な防御魔法を大会の武舞台を覆う魔法防壁と組み合わせることで、無敵に近い鉄壁を得る。ディユスの魔法を知っていればこの場合動かない、もといハンデに乗らないのが正解だ。


 このハンデにはもう一つ意味がある。ディユスはこの時、無防備に立ち尽くす。それを相手は侮蔑と取るだろう。『お前の攻撃なんて構える必要もない』そう言っているようなものだ。


 だから、その鼻っぱしをへし折ろうと相手は思いっきり攻撃を加える。けれど、その攻撃は微塵も通ることはない。


 少なくとも大会に出るということは己の力に自信を持っている。それがただ突っ立てるだけの相手に歯が立たない。動揺しプライドが揺らぐ。

 

 次にそれより上の一撃をディユスに加える。ディユスは痛がりもしない。次はそれ以上の攻撃……結果は変わらない。そうしてディユスの術中にハマっていく。この時点で、会場はディユスの強靭さに魅せられ彼を支持してしまう。会場すら味方として取り込む。

 

 それが鋼の男ディユスの戦法。見た目から力によるごり押しタイプと想像するがその実、蛇の様な狡猾さが男を占めている。


 ゼナもその罠にハマった。しかしリーズはゼナと修行を交えて知っている。少年は簡単に諦観などしないと。


 リーズの予想通りゼナはディユスの攻撃を避け、観客も沸かせて見せた。


 ただ一つ予想外だったのは、ゼナの身体能力だ。あんな力があったとは修行の時にはわからなかった。魔法……? いや、それに近いが違う。何か得体の知れない力だ……。


 沸き上がる会場と反して、リーズは不気味さを感じた。


 闘いはゼナの優勢に傾き始めていた。ディユスの攻撃を避け、針の糸を通す様に反撃を打つ。会場からゼナへの声援が目立ち始める。


 リーズはその光景を額に皺を寄せて見守っていた。


 素人目に見れば急参加の少年が大会常連を翻弄しているように見える。いや、実際に翻弄しているのだが……。


 リーズは観客席を見た。そこには、ディユスのファンらしき団体が集まっていた。彼らは攻め込まれるディユスを見て焦っている……わけでなく、逆に笑っている。まるでディユスの逆転を予見しているように……。


「……………」

 リーズは変わらず二人の闘いを見つめる。このままではゼナは……。


「うーん、このままじゃあの少年は負けるねぇ」

 爽やかさとねっとりさが混じり合った声が聞こえる。チラリと横を見ると、手鏡で仕切りに前髪を整える男がいた。


 男の名はルナスト。Bブロック第一回戦、リーズの対戦相手だ。見るからにナルシストで面倒くさそうだが、実力は本物。決して油断はできない男だ。


「巨漢が本気を出したら無事では済まない。君はどう思う?」

 長髪を靡かせた笑顔でルナストは聞いてきた。


「……私はあんたみたいなタイプな受け付けない。語ることはないわ」

 リーズはバッサリと切り捨てる。


「おぁー、これは手厳しいなぁ。リーズ。僕たちは敵同士だけど、今は仲睦まじくしても罰は当たらないと思うんだ」

 そう言ってルナストはリーズの腰に手を回そうとする。が、それをリーズは拳で制する。


「あんたとは後で仲良くしてあげる。いくらでもこの拳で語ろうじゃない」

「ふふふ……強情な女性を落とすのもたまにはいいねぇ」

 ルナストはリーズに臆さず言葉を返し、また自分を磨く作業に帰った。


 リーズは横目で見ていた試合に向き直る。戦況は既に変わり、ゼナの勢いが落ちてきた。ディユスに動きを悟られ攻撃が通らない。かと言って、ディユスの攻撃も避けられる。


 お互いに膠着状態だ。しかし……。


「ゼナ……気をつけなさい。ディユスは奥の手を残している。それを使われたらあんたの勝利は限りなく薄くなるわ、……でも、あんたなら何とかなりそうな気がする」

 リーズはゼナには決して届かない希望の言葉を呟いた。



「……メイ。僕は、僕たちはいつまでこうしていればいい? 僕もディユスも相手に対する決め手がない。そして、不利なのはメイの強化が切れたら紙装甲になる僕だ」

 ゼナは肩で息しながらメイに答えを求めた。


「…………………」

「メイ?」

「……何か嫌な予感がする」

 リーズがディユスを指差した。巨漢は余裕そうな笑みを浮かべている。



「おい小僧ッ! 褒めてやる。一回戦から俺様をここまで追い詰めた事を、そして後悔しろ! 俺様の奥の手を引き出してしまった事をッ!!」

 張り裂けんばかりの大声にゼナは身構える。奥の手!? いったい何が飛んでくる……。


 ディユスはゼナに向かって走る……わけでなく振り向き、その反対、武舞台を覆っている魔法防壁に向かって走り出した。


 全速力で走り込み、そして転んだ……いや、転がった。巨体は球のように丸まって、場外へ転がり突き進んでいる。


「な、なんだ?」

 ゼナは困惑しながらその様子を見ていた。


 ディユスが魔法防壁とぶつかった。

 ガンっ! 大きい音を立てて球と化したディユスが……こちらに転がってくる!


「避けろッ!!」

 メイの切迫した声が響く。巨大な球を間一髪で避ける。真横を空気を切り裂きながらディユスが過ぎ去った。


「なんて攻撃……」

「まだくるぞ!」


 過ぎ去ったディユスが反対の壁にぶつかり、加速して転がった。

 武舞台を削り取りながら猛進してくる。


 まだ避けられる速度だ。しかしそれもいつまで持つ……。ディユスはこちらが避ける度に壁にぶつかり、その分加速していく。その様はまるでピンボールだ。



「な、なんと!? 一回戦からディユス選手の武舞台を応用した必殺技が炸裂!! 転がる鉄球と化した男にルーキーはどう立ち向かうのかー!」

 会場はすっかりディユスを応援する声で埋まってしまった。勝利の匂いは敗北の味へと変わりつつある。


「どうするメイ、いっそ斬り込んでみるか?」

「そんな事をすれば剣どころ腕が持ってかれるぞ、今は待て。奴の必殺技とやらは無軌道に転がり、どこからくるかわからない攻撃で相手を翻弄するのが狙いだろう。

 だが、それは運に任せた攻撃で、正解にこちらを狙うのは困難だ。好きなだけ転がせて、スタミナが切れたところを攻めればいい」

 確かにメイの言う通りディユスは無茶苦茶な走行をしているだけでこちらを狙えてはいない。


 しかし、それを必殺技と呼ぶのにゼナは違和感を持った。運に任せた攻撃、本当にそれだけか? 何かあるはずだ……。



 ゼナの考えは当たった。今まで無軌道に、自由に転がっていたディユスが急に狙い澄ましたようにゼナに向かって突っ込んできた。


「来た!!!」

 予め警戒していたゼナは辛うじて肉の鉄球から逃れた。


「こいつ……! 壁にぶつかる瞬間に角度を調節したのか?!」

 驚きながらメイは分析する。


「どこか違和感があったんだ。ハンデや武舞台を利用した作戦を立てるわりに、最後は運任せってのは筋が通っていない。何か企んでいると」

「あの無軌道な動きは、相手を派手に動かさないようにするための罠か……。となれば、こちらは正解な狙撃を避ければいいだけだ。滅茶苦茶されるよりはましだな」


 ディユスはまた運動に身を任せ、転がる。そして、標的目掛け自身を射出する。しかし、既に策を見破られた攻撃はことごとく外れ、無を轢いていくのみ。


 必殺技が不発し、ディユスは内心……ほくそ笑んだ。


 何故ならこの正確な狙撃は、第二の罠であるからだ。今まで常に直線的軌道で攻撃を行った。故に、ゼナの頭にはその軌道に対する避け方が刻み込まれている。


 そこで直線的でない動きを加えればどうなるだろうか。咄嗟の変化球に一瞬反応が遅れる、その一瞬が敗北に繋がっていく……。


 またディユスがこちらに向かって狙撃する。もう飽きるほど見た動き、目をつぶってでも避けられる。


 ゼナは日課のように横に飛んだ。だがしかし、思いもよらぬことが起きた。


 過ぎ去る筈のディユスが、カクンッと、直角に曲がったのだ。跳んで宙に浮かび上がったゼナはその動きに対し、喫驚(きっきょう)するしか出来なかった。

 


 そして―ディユスの巨体がゼナに直撃した。




 あれ、僕はどうなった……? 


 ゼナは目を瞬いた。


 視界がゆっくりと進む。そして真正面のディユスが少しずつ小さくなっていく。


 ああ、そうか。僕はあの攻撃を避けられなかった。だから今は、場外へ吹っ飛ばされている最中なんだ。


 ゆっくりと流れる風景は白昼夢のように朧げ。脳が衝撃を理解するまでの猶予時間だろう。その内加速して、僕は防壁を貫き敗北する。


 その時、ゼナの視界をある光景が覆い尽くした。それは、聳え立つ鉄の扉。開会式の際、武舞台へ入場する為の扉。


 入場前の光景がゼナの網膜に焼きつく。


 どういうことだ……もしかして走馬灯というやつか? いや、違うだろう。確かに強烈な一撃だったが、死を伴う程じゃない。

 それにこれが走馬灯なら、この光景が僕のピークとでも言うのか。もっと別の絵でもいいはずだ。


 走馬灯じゃない。ならこれは……?

 

 悩むゼナにまた違う光景が流れた。今度は声がついていた。


「イメージしろ」

「お前の想像したものが魔法として顕現する」


 この声はメイ……そしてこの場所はあの洞窟、初めて魔法を使ったあの……。


 そうか……わかったぞ!


 ゼナの意識が乳白色の夢から目覚めた。それに伴い、時の流れも現実を思い出す。


 ゼナは今、風を切りながら魔法防壁に向かって突き進んでいる。このままでは場外負けだ。


 猶予はない……頼むッ! 間に合え!!


 ゼナは必死に想像を創り出した。



 派手に吹っ飛ばされるゼナを見て、司会者も、観客も、ディユス自身も、勝利を確信していた。

 しかし、それは何の前触れもなく現れた物にかき消された。


 バァンッ!!


 派手な音が会場に響き渡る。その音の発生源は鉄扉に叩きつけられたゼナであった。



「……………………………」

 会場の誰もが今し方起きた事に空いた口が塞がらない。


「……めちゃくちゃ痛い……メイ、ここ魔法防壁の中だよね」

 ダラリと流れる鼻血を拭いながら、ふらふらと立ち上がった。


「魔法防壁の中だから、その鼻血だけで済んだんだ。でなければ、今頃お前の関節は操り人形みたいになってるぞ」

「それはそうだね」

 ゼナは聳え立つ自分を受け止めた物を見上げた。


 重厚な鉄の扉。それが今、武舞台に現れ観客の視線を一身に集めている。


「あの光景はメイのメッセージだったんだね」

「そうだ。場外まで吹っ飛ぶ衝撃をいなす為にはあれを創り出すしかなかった。よく意図を呼んでくれたな、褒めてやる」

 メイが珍しく素直に笑った。その笑顔と言葉に少し照れ臭さを覚えた。




「い、いったい何が起きたのかー!? 場外確実と思われたゼナ選手を突如現れた鉄扉が受け止めたッー!! これはいったい……あっ! き、消えました……。今のはゼナ選手の魔法だったのでしょうか……」

 司会者の言葉を皮切りに、観客は思い出したかのようにどよめきを始める。その光景はなんだか愉快に感じられた。


「おい、ゼナ。あれを見ろよ」

 愉しそうな顔でメイが親指を向ける。その先には立ち尽くすディユスがいた。


「自分の渾身の技を、未知なる技で防がれた奴の顔を。芸術品といっても相違ないな……ふははははッ!!」

 メイは腹を抱えて邪悪な笑いを浮かべた。彼女に照れ臭さを覚えたことをゼナは後悔せざるを得なかった。


 ディユスはメイが指す通り、狼狽し、困惑している。しばらくそうしてくれると助かる。


「メイ! 今の内に聞いておきたい」

 ゼナの言葉に笑うのをやめ、彼女は無言で話を促す。


「単純な疑問だ。あいつは僕を場外にぶっ飛ばせるほどの力を持っている。なのに防壁に当たっても跳ね返り、場外負けにはならない」

「その答えは実に簡単、あいつはぶつかる寸前に防御魔法の威力を防壁以下にした。だから勢いよくぶつかっても防壁貫通することはないし、角度を変えて狙い澄ますことも……まてよ! そうかッ!!」

 ハッとした顔でメイがこちらを見る。ゼナはゆっくりと頷く。


「あいつは壁から壁に行くまでは防壁を貫けるパワーで転がるけど、壁に到達すると、防御を下げる。つまりあいつが最大限のパワーを持っている時に、防壁にぶつければ場外負けにできる!」

「だったらいい方法があるぞ、ゼナ。私たちにしかできない方法が」

 メイはニヤリと笑みを浮かべた。



 なんなんだ、あのガキは!


 ディユスは憤慨し、同時に恐れていた。苦悩の末に編み出した、この大会の為の必殺技。ゼナに直撃した瞬間、勝利を確信していた、観客の連中だってそうだろう。


 しかし、それを訳のわからない物で防ぎやがった。なんだ、あの扉は!? どこから現れた!?


 魔力を感じたが魔法なのか? 特定の物を召喚する魔法……。いいや違う。だったら召喚陣が見える筈だ。そもそもあいつは宙を舞っていたんだ。陣は刻めねぇ……じゃあ、なんなんだ!?



「おい、ディユス!」

 頭を抱える巨漢に少年が呼びかける。


「随分な狼狽えっぷりだな、でかい体を震わせて醜い様だ。どうする? このまま僕に恐れをなして逃げ出すか、それとも不出来な必殺技を続けるか、選ばせてやる」

 ゼナは似合わない煽りを飛ばす。それもそのはず、メイの言葉をそのまま喋っているのだから。


 得てしてこんなことはしたくはなかった。しかし、メイの作戦をこなすにはディユスに攻撃してもらわねばならない。転がる男に火をつけなければ。



「俺様が逃げる? ガキが調子こくのもここまでだ! 俺様の全力で今度こそ、お前を粉微塵にしてやるよ!!」

 ディユスは走り出し、転がり、再び肉の鉄球へと変化した。


「準備はいいな、ゼナ」

「ああ、いつでもいける」

 二人は視線を合わせ、構える。


 ディユスは先程以上の加速を得て、ゼナに向かってくる。もはや、怒りに支配されてめちゃくちゃだ。


 ゼナは転がる男が充分な速度を得たのを見て、武舞台の中央に留まり、足を苦悶の顔で抑える……()()()()()


 ディユスの目には、痛みで動きを止めた少年が見えた。


「ふはははは、限界のようだなッ!!」

 自身の走行音より大きな声で咆哮を上げる。


 そして……ディユスの、体に何かが当たった感触が広がった。


 ようやくだ、危なかったが勝った。一回戦から奥の手を使う事になろうとは、くそッ! まあいい。この怒りは無様に吹っ飛ぶガキを見て中和するとしよう。


 そう考え、ディユスは地面に足を刺し、手を広げて球から人間に戻り、ブレーキを掛けた。しかし体の勢い止まらない。


 何故!? という問いに、答えは眼球に飛び込んだ。


 ディユスは今、空中へ投げ出されていた。



「どうし……」

 困惑の声を出す前にディユスにはやるべきことがあった。

 魔法を解除し、防壁にぶつかる。そうすれば自身の硬度と勢いで、魔法防壁を貫くことはない。だが、勝利を錯覚し、緊張の糸が切れたディユスにそうしろと言うのは酷な話だ。



 パリンッと、防壁がガラスのように砕け散り、転がる男は闘技場の柱に頭から突っ込み……。


「じょ、場外ーッ!! ディユス選手場外負けです! よって勝者は……ゼナ選手ーッ!!!」

 司会の言葉に一瞬会場は鎮まり、少しの間を置いて、観客が一斉に沸き出した。ゼナを賞賛する声がどっと溢れ出す。



「いったい何が……あっ! ご覧ください! 武舞台の中央に坂があります、坂です! これがディユス選手を空へと投げ出したのでしょうか!?」

 その通りだ。ディユスの敗北を決めたのはこの坂だ。


 メイの作戦は、こうだ。

 ディユスを挑発し、加速させる。こうなったディユスは、自分の硬度で場外行きにならないよう、防御魔法の調整で頭がいっぱいになる。

 判断力の低下。故に、武舞台の中央で蹲ったゼナが演技だと、罠だと気づかず、勝利を求め突っ込んだ。


 こうなればゼナの勝利だ。後は向かってくる球に合わせて、坂を創る。勢い付いたディユスは避けることもなく、宙へ飛び、後は運動エネルギーに全てを委ねた。



「勝ったよ、メイ!」

 ゼナは拳を作り、メイに向けた。


「まったくギリギリだったがな。まぁ、いいだろう」

 メイは息を抜いてゼナに笑いかけ、差し出された拳に、拳をぶつけた。

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