第98話防衛戦①
グロいシーンは、ありません。
安心してお読みください。
「カガ、指揮している者を探しなさい。」
「はい。」
外壁の上にいたカガが、門前に落下し下にいた敵兵士を倒すと、木に飛び乗り敵軍へ向かっていく。
「何をやっている。敵はもう虫の息だぞ。」
「それが、援軍が到着したのか、我々の軍を強襲。そのせいで隊列が」
石突で、地面を叩きつける。
「⁉︎」
「言い訳は聞きたくない。...もうよい、私がやる。」
馬車から降り、大薙刀を担ぎながら味方を、押し除けていく。
「邪魔。」
兵士達はビクビクと、どいていく。細い道が現れる。
肩から大薙刀を離し、ゆっくりと突き上げ魔力を込め、風が纏っていく。
「フン‼︎」
振り下ろし、穂が地面にぶつかると、前方に斬撃が飛ぶ。
地面を割りながら、門まで到達し派手に壊す。
「!」
右上空から1人の男が、攻撃してくる。
「何者だ?」
「.....。」
「つまらんマネを。」
「ハァ〜、嫌になるね。初見なのにあっさりと...。」
死角からの攻撃悪くはないが、つまらないな。奇襲など、弱者のすることだ。
「堂々と立ち向かわんか!」
「グッ⁉︎」
剣で受け止められるが、力技で吹き飛ばす。
「「「おぉぉ〜」」」
周りの兵士が、感嘆の声を出すのを聞いて、睨みつける。
「「「⁉︎」」」
「役目を果たせ。」
「「「ハッ!」」」
兵士達は、突撃していくが動きが鈍い。
「なにを」
咄嗟にその場を後退する。直後、自分自身の影から槍が、出てくる。
「フン!」
裏拳で粉々にするが、部下達は対応できず突き刺さっていた。
「.....。」
「お手合わせ願えますかね。」
少年が、ニヤニヤしながらこちらへ歩いてくる。後ろには、何人か連れている。
今のは、彼の技か。
「!」
問答無用で、切り捨てようとしたが、動きが鈍くなる。
「脇とった!」
「甘いわ。」
カン!と、鈍い音が鳴る。
自分の左側に、石突を地面に突き刺し、柄で受け止めると、拳で少年を吹き飛ばす。
「グッ!ウッ..ウッ..ウッ..ウゥ。」
何度も地面に叩きつけられながら、木にぶつかり止まる。
「アーリア‼︎」
「貴様か。」
小さい少女が背中を向けている間に、距離を詰めた。
「‼︎」
「「ドヴェルグさん!」」
穂が少女の首に当たった所で、止まる。
「.....。」
「ハァハァハァ。」
「カガさん!」
「ハァ..下がってください。ツッ!早く‼︎」
「その状態で、私の攻撃を止めるとわ。少し、驚いた。」
「グッ、〜〜〜ハァ‼︎」
....。
「いい顔に、なったではないか。」
「ハァハァ....。知るかよ。」
なかなか、歯ごたえのある奴だとは思ったが、限界か。
「名を聞いておこう。」
「...カガだ。」
「そうか。じゃあな。」
カガという者を、放置し歩き出す。
「待て!」
「...。今のお前では、相手にならん。」
「ふ」
額を石突で突き上げ、上空へ吹き飛ぶ。
「....。」
振り返り、門へと歩いていく。
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