第7話怒り
汚い言葉が出てきます。
イライラするかもしれないですが、読んでくれれば嬉しいです。
荷馬車を、襲った同日。ちょうど雨が降り始めた頃・・
とある村の酒場で、荒れる男性がいた。
「あの!クソ犬!」
カウンターで、飲んでた男性は、隣の椅子を蹴り飛ばし、八つ当たりをしていた。
「お客様困ります。」
「そうだぞ、自分の不注意で失い、周囲に迷惑をかけた。それなのに、また他人に迷惑かけるつもりか?」
「はっ!迷惑?俺がいつ迷惑かけたって、根暗ヤロー!」
「ハァ〜、その様子では、何もわかってないみたいですね、この際だから言いましょう。貴方は、存在してるだけ邪魔なのですよ。だからうちの、パーティーから抜けてくれませんか?」
「ふざけるな!誰のおかげで、ここまで来たと思ってるんだ!」
「それは、私のおかげでしょ。猪突猛進なあなたを、抑え時にはそれをいかしたり。パーティーをまとめていた私こそが、登ってこれた要因でしょ。」
カウンターで争う2人に対し、離れたテーブルに2人を観察する人物達がいた。
「どうしましょ〜バーバーリさんとハントさんが、言い争ってますよ〜何とかしないと」
「...いつものこと...止める必要もない....」
「このままだと、解散しちゃいますよ?そして〜無職になるんですよ?」
「...自由になる...私はそれでいい...」
「そんな〜」
ダン!
グラスがテーブルに叩きつけられる。
「あぁー!もう我慢ならねぇ!ここで、死ねや!」
「さて、死ぬのはどちらでしょう?」
「ちょ、ちょっとお客様どうか武器をおさめて。」
「先に、死にてぇか?あぁ!」
「ひぃ、すみません!すみません!」
そう言いマスターは、店の裏に逃げ込む。
「これはさすがに、マズイな〜、かんべんして〜」
2人が、戦いに入ろうとした瞬間、店の入り口が思いっきり開けられ、1人の小太りの男性が転げる様に入ってきた。
「た、助けてくれ!魔物に追われているんだ!」
その場にいた、4人は男性に視線が行く。
「魔物がなんだ!それくらい自分でやれ!こっちは取り込み中だ!」
「それどころじゃないんです!!」
「ほぉう?俺に逆らうってか、今腹の虫のいどころが悪りぃんだわ。」
剣を持った男性が、その男に近づいて行く。
「待ちなさい!」
「安心しろこいつやったら、次はお前だ!」
「追っている魔物は薄い灰色のウルフですか?」
ピクッと、剣を下ろすのをやめ、小太りの男性を見つめる。
「は...はい!そうです。灰色の毛に、ウルフにしてはかなり小さいかんじでしたが、なぜ....そっ‼︎」
バーバーリが話していた、男性の胸ぐらを掴んだ。
「それは、間違いねぇのか?」
「は..い」
「離してやれ、苦しんでる。」
「ハッ、ハッハッハッハッハッッハッハッー‼︎こんなにも早くやり返せる機会が巡ってくるとはな!同じ目にあわしてやる、まず足を1本1本切り落とし、目玉くりぬき、皮を剥いで、俺専用のマフラーにしてやる!」
その場にいたパーティー全員は思った。こいつは、完全にイカれたと....
バーバーリは、無理矢理男性を外に連れ出し、自分の使い魔に乗せる。
「その場所に案内しろ!いいな!」
「はい!」
「勝手な行動をしやがって、ついてくぞ」
「は、はい!」
「...了解...」
ここまで読んでいただきありがとうございます。