第45話交渉
グロいシーンはありません。
安心してお読みください。
入り口近くにあった、大きいテーブルを挟んで、席に着いた。
「昼ごはんは、たべたのかね?」
「まだです。」
「成長期なんだから、しっかり食べてね。ありがとう」
「はい」
アトラースは、お茶4人分を用意し、配っていく。
「それで、私に会って何を、するんだい?」
「1つ、聞きたいことがありまして、黒はどうなるんですか?」
「そうだねー。....ファルム君、黒のリーダーなんだけど、新入生に一撃でやられてしまい、威厳が無くなった以上、黒は解散することにした。」
「サブリーダーを、リーダーにすればいいんじゃないか?」
「それがいないんだよ。...サブリーダーがいても、結果は変わらないがな。」
「なるほどね。....俺がなるって言ったらどうする?」
「「「‼︎」」」
3人は、目を大きくする。
「ガッハッハッハッハッハッハッ」
俺は、学園長をじっと見てる。
「リーダーに君が、なると?...確かに、君の手で黒を潰したんだ。リーダーになる資格はあるな。」
「学園長⁉︎」
「慌てるでない。アグニらしくないぞ。...強さは申し分ないが、問題がある。君には、人望がない。リーダーとは、学園の顔でもある。君には相応しくないな。」
「それを言ったら。ファルムって奴こそ、相応しくないんじゃないか?」
学園長の眉が、ピクッと動く。
「ほう?私が選んだ人間が相応しくないと?」
「そう言ってる。聞こえないのか?」
ダン‼︎
学園長が拳をつくり、テーブルを叩く。
「若造、あまり調子に乗るなよ?貴様より強い奴は、この学園には沢山いる。そいつらより先に、席に座ると言うのか貴様は?」
「ヒュー、俺より強いか、ぜひ戦ってみたいね。そいつらも潰せば、必然的に俺になるってわけだ。紹介しろよ。あんたにわからせてやるよ。」
「ふ」
学園長が喋ろうとした時、それを遮る者がいた。
「ここまで、下に見られているとは、思わなかったわよ。マコト君。」
学園長の隣に座っていた。アグニに目線を向ける。
「学園長、ここは私に任せていただけませんか?甘く見られてるままは、面白くないので。」
「君が、出張る必要は」
「いえ、中途半端な奴と、戦わせても結果は見えてます。」
「....わかりました。」
「なぁ、学園長、アグニさん、それ俺にメリットある?」
「何が言いたいのですか?」
「俺はこれから、この学園のトップクラスを相手にするんだ、当然見返りあるんだろ?」
「......」
アグニは、無言で学園長の顔を見て。目で、訴えていた。
「ふぅ〜、いいでしょう。もし、マコト君が勝ったら、リーダーの権利を渡しましょう。」
「決まりだな。逆に俺が負けたら、あんたらの言うことを、全部従おう。」
「「「!」」」
学園長は、緑色の石をポケットから、出す。
「学園内の者に告ぐ、本日15時に、団長の資格試験を行う。対象者は、1年3組マコト。試験管を、赤の団リーダー、アグニが行う。場所は、地下第一アリーナとする。」
学園内全部に鳴り響く。
「今は13時だ。準備しておく様に。」
2人は、図書館を出て去っていく。
静かになったな。
袖を引っ張られる。
「どういうこと?」
「今聞いた通りだよ。」
「無謀だよ。相手はアグニさんだよ!」
「ほう、そんなに強いのか?」
「学園で、1番って言ってもいい。」
アトラースは、俺の戦いを見ている。その上で俺より強いか。これは、なかなか....
俺は席を立つ。
「どこ行くの⁉︎」
「腹が減っては戦はできぬって、言うだろ?」
「ご飯食べにいくの?」
「そうだよ。悪いけど、食堂案内してよ。」
「ハァ〜、ついてきて」
10分ほど歩き、食堂につく。食堂には誰もいなく、おばちゃん達が、皿洗いしていた。
「もうやってないのか?」
「あら?昼食時間は終わってるはずだけど、もしかして食べてないの?」
「そうなんだ。軽いのでいいから、何かちょうだい。」
「そうだね〜、まかないでも食べてくかい?」
「じゃあ、それでお願い。ありがとう。」
「いいわよ♪」
5分ぐらい待つと、野菜炒めが2人分が、出てきた。
「いただ」
「あっ!いた。マコト君!」
ムカイ先生が、走ってくる。
「どういうことか、説明してくれる?」
「近い近い」
俺は、先程おきたことを、説明する。
「まっ、そんな感じ。」
「そんな感じ。じゃないよ!問題おこさないでって言ったでしょ。」
「ごめんごめん...次からきおつけるよ。」
「ハァ〜〜〜」
先生が、椅子に座り放心してる隙に、飯を食べ進める。
食べ終わると、戦う準備するため、準備運動や休憩をして、時間を潰す。
「そろそろか。」
俺は、前もってアトラースから聞いていた。地下第一アリーナに向かった。地下に行く階段までいくと、黒いスーツを着た2人が、立っていた。
「マコト様ですね?」
「そうだが。」
「こちらへ」
そう言うと、プレートに手を向ける。
乗れってか。
俺は、プレートに乗ると、プレートは動き出しとある一室のドア前に止まる。
ドアノブに、手を乗せ回して引いた。そこは、控え室になっていた。
「時間が来るまで、待ってろか。」
近くにあった椅子に座り、上にあったモニターを見る。そこは、タイマーが表示されていた。
ボケーとしながら待っていると。
コンコン
「どうぞ」
「お時間です。」
「わかった。」
俺は、その人についていき。フィールド入り口前まで来ると、案内してくれた人は去っていた。
「ふぅ〜はぁー、よし行くか」
深呼吸をし、足を進める。
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