第43話3頭
グロいシーンはありません。
安心してお読みください。
何を考えてる?油断を誘って、その隙を突く気か?
「何が目的だ?」
「?....弟子入りを、お願いしてるだけだよ?」
「仮に弟子入りしても、何も教えられないぞ。」
「毎日手合わせ、お願いしたいです。」
「....3日後も同じ考えだったら、考えとく。」
「変わらない。」
「言い方が、悪かった。3日後にならないと、判断できないと、いうことだ。」
「理由は?」
「秘密だ。時間が経てばわかる。」
「....わかったよ。」
なんとか、納得したか。逆にこっちが、教えて欲しいね...こいつら、魔法を駆使してくる。逆に俺は、身体能力だけで戦っていて、いつか通用しなくなる。ほんと、考えとかないとなぁ〜
俺らは、教室に戻った。シモーヌだけ、療棟に送られて行った。
「レクリエーションも終わったので、授業しようかなと思ったが、入学日だから今日はやめて、好きなことしていいぞ。ただ、騒ぎはおこすなよ。」
「マジか⁉︎」
「やったー、何する?」
「私はー、」
「教室から出てもいいのか?」
「ん?そうだね〜他のクラスに迷惑かけなけないなら。」
だいぶ甘いな、この人。
「じゃ、遠慮なく。」
俺は教室を、後にするが....
「なんで、ついてくるんだ?」
「弟子だから。」
「師匠になったつもりは、無いぞ。」
「...詳しくないでしょ、学園内案内するよ〜。」
俺は、後ろに視線を、向ける。
「ハァ〜、図書室はわかるか?」
「わかるよ。ついてきて。」
本館を出て、隣の建物に入る。
「ここがそうだよ。」
「この建物が、図書室?こりゃあ、図書館だな。」
学校でこれだけ、本を保有している学校は、知らないな。
「ここには、全各国から集めた本が、収納されているの、中には閲覧許可が必要な物もあるんだよ。」
「なんで、そんなに?」
「ここの町は、物流の中心だから、自然と色々集まるし、集めやすい。」
「なるほどね」
俺は、歴史コーナーに行き、一冊の本を手にし、近くの椅子に座る。
「何読むの?」
「俺はあまり歴史とか生物には、詳しくないからな、少し知りたくなったんだ。」
主には、グウィバーについてだ。これは、あくまで俺の直感だが、また戦う気がしていた。少しでも情報収集しておきたい。
ペラペラめくっていると興味深い物を見つける。
〈時代を変えた3頭の王〉
シーサペント〈大海蛇〉
西の海で産まれ縄張りを広げるが、とある1頭との縄張り争いに負け、瀕死状態になり海岸に打ち上げられる。近くにあった、クアム村人口300人ほどが住んでいたとされる。捕食し、一命を取り留め、東の海に逃げ、順調に縄張りを広げ、東の海を支配する。
グウィバー〈白龍〉
産まれた場所は不明。一説では、神から産み出されたのではないかと言われている。突然南の大陸に、出現し南の大陸に生息していた、力を持つ魔物を潰していき、南の大陸を支配する。
レヴィアタン〈大鯨〉
西の深海で産まれる。他の2頭より、温厚なため積極的に縄張り争いはしなかったが、ある時をして一変する。シーサペントが、海を荒らし激怒する。それからは、シーサペントと戦う為、縄張りを広げる。そのせいで、絶滅種の半分は、レヴィアタンが原因とされており、西の海には、立ち入る者はいなくなった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。