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第42話遊び

グロいシーンはありません。

安心してお読みください。

「ひが〜し、シモーヌ君、に〜し、マコト君」


相撲かな?....先生はノリノリで、名前を呼ぶ。

まぁ、実際に、西口から出てきたから間違いないんだけど。


「分からせてやるよ!お前の立場をな!」


右手を、拳にし、左手で受け止める。


「はじめ‼︎」


先生が、戦闘開始の合図をだす。その瞬間、体が重くなり、膝がガクンと、下がる。


「......」

「ハハ、どうだ俺の魔法は、動けまい。」


「シモーヌってあの?」

「魔法からしてそうだな。」

「身近に、冒険者がいたのか。」


「お前....冒険者だったのか。」

「今更、臆しても遅えぞ。」

「臆す?....どこに臆すんだ?」

「とぼけるなよ。動けなくなって、時間を稼ごうって腹だろ、どうせ。」

「.....」

「フハハ、バカな奴だぜ。俺が気づかないとでも?残念〜バレバレだっつぅの!」

「ハァ〜、ここまでバカだとは...」

「あぁ⁉︎どうやら、痛い目に合わないわからないか。俺は容赦しないぜ。」


大きな剣を、一枚の紙から出し、肩に担ぎ歩み寄ってくる。


「や、やべぇぞ」

「止めに行かないと」

「行っては、行けませんよ。」

「なんでですか⁉︎先生。」

「これは、彼らの戦いです。部外者が入っては、いけません。」

「俺らは、クラスメイトです。」

「関係あると思います。」

「戦いには」

「皆が、思ってることには、ならないよ。絶対。」

「アトラースちゃん、なんでわかるの?このままだと...」

「彼の表情、行動、言動を見ればわかる。この戦いは...いえ、戦いすら成立しない。」

「うんうん、よく見てるね。感心感心。」

「そこまで、褒められるほどではありませんよ。」

「皆さん、しっかり見ていてください。絶対強者の戦い方を。」


ムカイ先生は、手を2人の方へ、向ける。


全く、勝手なこと言いやがって。あまり力出す気なかったけど...そう言われると、張り切っちゃうじゃないか。


「まずは、どこから切って..‼︎」


シモーヌは、後ろにゴロゴロと転がる。


「グッ!グッ!グッ!グッ!」


転がるたび、声が出ている。壁にぶつかる前に、剣を地面に突き刺さし、止まる。


「ゴホッ!ゴホッ!」

「おい、体が軽くなってきてるぞ。」

「ゴホッ!う、うるせぇ!」


再び重くなるが、飽きたな。全く同じ技、芸の無いやつだ。俺は歩き出す。


「なっ⁉︎.なぜ、動ける!」

「お前のは、単純に軽いんだよ。お前の、技からは何も感じない。空っぽだ。」

「チッ!」


シモーヌは、手を地面につける。


「ハァァァーー!」


俺の目の前に、地面から土で出来た棘が、5〜6本出てくる。が....一瞬にして粉々になった。


「は?」


シモーヌは間抜けな表情、声をだす。耳から血が出ていた。こいつスキルを使用したのか?まっ...どうでもいいや。


シモーヌは、4メートル弱打ち上がり、そのまま落下してくる。


「うぁぁぁーー!」


地面から80センチメートルまで落ちてくると、右足で東口入り口の、上を狙って蹴る。見事狙いどころにぶち当たり、顔面から地面に着地し、倒れる。その上には、瓦礫が、ガラガラと落ちる。


人間サッカー楽し〜。


静寂が訪れた。

観客席にいた2人は、じっとこちらを見ていたが、すぐに降りてきた。が、それ以外の奴らは、戦慄していた。


「マコト君、おめでとう。」

「ありがとうございます。」


先生は、目を見て話してきた。その後、肩に手をポンポン叩き、シモーヌの所へ向かって行った。


「お疲れ様。勉強になったよ。」

「勉強になる所あったけ?」

「私は、アトラースっていいます。これからよろしくね。」

「よろしくな」

「早速で悪いんだけど、お願いがあるんだけど聞いてくれる?」

「戦いはイヤだぞ。連戦は」

「弟子にしてください。」

「.....は?」

「弟子にしてください。」

「はぁ⁉︎」

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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