第一話転生
少しグロい表現が入っています。
苦手な方は、避けた方が良いかなと思います。
正直に言うと、読んでいただけるなら、嬉しいです。
気持ちの良い風が、体に当たる。
俺は俯せの状態で、寝ていた体を、ゆっくり起こしていき前に体を伸ばした後、座り込んだ。
熟睡していたのか、とても体が軽くなった感じだ。
そして、ゆっくり目を開き、衝撃が走る。
そこは、俺の部屋ではなく、どこまでも広がる草原だったのだ。周囲を見まわしてみると、アニメ、漫画で見たことのある生き物がいた。青いプニプニしたものや、トンボにしては大きすぎる生き物が飛んでいた。
・・・イヤイヤイヤ・ありえないでしょ。
俺は昨日帰ってきて、ついついベッドの上で、寝てしまいましたけども、さすがにこれはないって・・
俺は勢いよく顔を、横に振り目を手で擦ろうとした。またもや信じられない物を、目にしてしまう。
それは人間の手にしてはあまりにも、程遠い手?いや足を目にしてしまったのだ。それは毛むくじゃらで、肉球がついており、恐る恐る後ろを振り向くと、とても触り心地が良さそうな尻尾が、ついていた。
ハッ・・ハハッ
もう笑うしかない。
俺は前足で、顔をペタペタと触ったり、叩いたりした。俺はだんだんと、確信へと、変わっていく。
これは多分現実だ・・痛みや、ふさふさ感を、感じることができた。そして、俺は自分の体を触って、わかったことがある。できれば、わかりたくなかったけど・・・多分俺は犬になったのかもしれない・・。
なぜ⁉︎なぜに犬⁉︎
違くない!ここは普通、超イケメンに転生してモテモテライフを満喫したり、勇者になったりするのが鉄板じゃないのかな!
もう一度言おう
なぜに犬!
そんなことをしていると、トンボが襲ってきた。
急な出来事だったので、その攻撃を横腹に、もろにくらってしまった。
「ガッ・・ヴヴヴ」
痛いにしては、度が超えてた。トンボとはいえ、それは俺が今まで見たことのないトンボだった。近くで見れば、よくわかる。形そのものはトンボだ、だが足には鋭い爪、口はノコギリの様な歯がならんでいた。
襲ってきたトンボの口には肉があり、それをクチャクチャと食べながら飛んでる。
せっかく、第二の命を貰ったんだ!まだ死ねるかよ!
そう思い、俺は下っている方向へと全力で駆け出した。
周りにいる、生き物を無視し突っ走っていった。
15分以上走ったところで、川にぶつかり足を止め、振りかえる。追ってくるやつはいないただ、傷口からは血が出ているせいで、走ってきた所に血が点々と落ちていた。
このままじゃ時間の問題か・・・
喉が渇いた、水を飲まないと。腹はズキズキと痛いし、食事はとってないから、腹も減った。今日は散々だな・・・。
そう思い川の反対側を見た。そうすると、7、800メートル先に、町?いや村が見えた。
川の流れは緩く、浅いため、川を渡り、その村に歩きはじめた。
読んでいただきありがとうございます。
人間に転生しなかったため、人間の言葉は話せない状態です。
気になった点などがあればコメントよろしくお願いします。