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第13話闇

グロいシーンがあります。

気分が悪くなるかもしれないので、苦手な方は、避けください。

俺が見た物は、12メートル程の高い壁が、数キロメートルにもあたって、存在しその外側には、無数の人と魔物の死体が、転がる光景だ。


ゆっくりゆっくりと、脚を踏み入れる。脚には、ベタベタと血がつく。しばらく無心で歩んでいた。


ここで....何があった。俺は元の世界で、体験はしなかったが、体験談を聞いたことがある...。...戦争...実際に自分の目で見るものは、体験談で聞いた時の、想像を軽く超えていた。


...これが戦争か....


俺は下を、向きながら歩いていたので、おかしな点を見つける。魔物の死体だけ、頭がないのだ。首から下はあるが、頭だけがないのだ。確かに、首を切れば、確実に死ぬ、だけど、体中に傷があり、それで力尽きたであろう個体もいるが、そいつも頭がない。


不思議だ....。


ギリッ!


その不思議は、一瞬にして消えた。壁に近づき、それに気がつく。


首が地面に置かれ、辱めを受けていた。顔には色々な物がくっついていた。刃物、汚物、様々だ。


その光景を見て、俺は思いきり、歯を食いしばったせいで、口から血が垂れた。


怒りそんな表現では、表せない感情が、込み上げてくる。


俺はスキルを、発動した。


スキルにより5体の、亡霊が現れる。


土を掘り、埋めてやりたいが、俺の勝手な都合でそれはやめた。俺の血肉になり、これを行った者達に、報復するため、スキルを使用した。


現れた亡霊に告げる。


この辺りに、存在する死体を、残さずに食え!


その命令を、受け取り各々動き出した。


俺は壁を見上げ、壁を駆け登り始めた。壁の上に行くと、中には町があった。かなりの規模だが、誰もいないのではないかというぐらい、静かだ。


近くにあった家の屋根に、飛び乗る。


ここは冷静に...情報収集から始まるか。


人に見つからない様、この町を探索し始めた。


2時間探索した結果、わかったことがある。


まず一つ目、この国は戦争を、するため、闘える者全員戦場に向かい、この町には女と小さい子供しかいないこと。

二つ目は、ここは、国の首都で、最も大切な場所であること。

三つ目は、貴族社会であること。

そして、最後に、奴隷がいること。

奴隷には、様々な種族がいた。人、魔物、亜人....

亜人とは、こんな形で会いたくなかったな....。


俺は今まで、甘い考えをしていたことを、思い知らされた。今まで、生きていた世界とは、価値観が全く違う。

今すべきことを考え、自分なりの結論を出した。




ここまで、読んでいただきありがとうございました。

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