第99話防衛戦②
グロいシーンが、あります。
苦手な方は、避けてください。
あちこちから、うめき声が聞こえる。
「ツッ!」
頭痛がし、手で抑えると手に何かがつく。手のひらを見ると、血がついていた。
「....。」
目の前には、門が壊れてなくなり、外壁が一部崩れていた。その瓦礫の下敷きになってしまった者は、ピクリとも動かない。下敷きになってない者は、かろうじて生きている。
生きていたのは、運が良かっただけか、それとも....。
人の足音が、近づいてくる。
「クソッたれがぁ‼︎ハァハァ...まだ、終わっちゃ」
なんとか立つ上がり叫ぶと、グサッという感覚が襲う。自分の腹を見るとそこには、長い槍が刺さっており、背中には穂の先が、出ていた。
「グッ...ゴホッゴホッ、ゴハッ‼︎」
倒れそうになるが、剣を杖のようにして、体を支える。
「ハァハァハァ。」
目が霞む。...まだ倒れる訳には...。
軽く肩に手が置かれ、振り向くとそこには....。
「あぁ、あぁ。」
涙が溢れ出る。
「...ヨク..ヤリマシタ...ヤスミナサイ..。」
そこには、病衣を着た。ウインブルー様がいた。
目を閉じ、穏やかな気分で眠る。
目を閉じた男性を、見つめた。
よく、ここまでやりました。貴方の忠誠に、敬意を表します。
壁が空いた所から、槍や矢が飛んでくる。
「〜〜〜〜」
魔力を使おうとすると、痛みが増し鼻や耳から血が出る。
なんとか空いた壁を、凍りで塞ぎ侵入を阻止する。
こんな穴を塞ぐだけで、精一杯か...。
凍りにヒビが入る。
強度が、足りていない。
「〜〜〜〜〜。」
壊れないよう魔力を、注ぎ込んでいると背中に手が置かれ魔力が流れる。
「...アナタタチハ...。」
「俺たちのを、使ってくれ。」
そこには、オーエストの住民達が行列を、作っていた。
「..アリガトウ...。」
壁の強度を高めた後、敵に凍りの刃を無数に飛ばす。
「少しでも負担を減らす...いや、俺たちでなんとかするぞ!」
「そんなこと言っても、俺たちは学生」
「弱腰で、どうすんだよ!この場にいる者で、一番元気な奴らは誰だ⁈」
「「「「.....。」」」」
「やれる者だけついてこい。...ドヴェルグお前は、ちゃんと治療してからこいよ。」
ドヴェルグは、治療が終えてない状態で、立とうとしたので止める。
「少しでも、兵を減らしてくぞ。」
アーリアが、突っ込んで行くと他の者達も続いてく。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。