作戦会議
幼い頃から違和感はあった。
3歳の頃にはこの国で公共語と呼ばれる三つの言語をマスター。
4歳の頃には計算をもマスターし、
5歳の頃に0という概念を設立。
その頃からだ、自分が、人と違うと感じ出したのは。
それまでは神童と呼ばれていた。
でも、大人さえも発見できていない0という概念を見つけ出した私は、
異端児と呼ばれ始めた。
5歳にして国の数学者たちにゼロというものを説明。
拙い説明だったと思うが、それにより教育が一変。
助言を求められるごとに進言し、
証明を繰り返し、
十歳になる頃には数学庁のトップ2という地位にまで上り詰めていた。
ただの公爵令嬢が、だ。
あれよこれよという間に第一王子と婚約も確立。
皇帝の寵姫の女性から生まれた王子だが、
生憎母親の出身が男爵。
寵姫の息子に跡を継いで欲しい王様によって、
クラーク家の長女で数学庁副官長の役職を持つ私と、
第一王子との婚約が成立。
それから幾度かのデートを重ね、
いい感じの中になったと思っていた。
十二歳から三年間、貴族の子息令嬢は学園に通い、
勉学と魔法の操作をマスターするのが国の法律で決められている。
私ももう十四歳。
来年には学園も卒業し、数学庁の3年勤め、王妃になる予定…だった。
だが、春になるとヒロインが編入してくる。
第一王子はそれに一目惚れをし、
私との婚約を一学期の終了パーティーで破棄する…という、予定だ。
ほんと、馬鹿じゃねぇの。
皇太子という地位を獲れているのは私という後ろ盾があるから。
まじばっかじゃねぇの。
元々、殿下のために飛び橋をせず、今年卒業せず来年もいくことにしたのだ。
実を言うともう卒業資格は得ている。
あとは卒業勝者をもらうだけといった状態。
今年は、学園から消え失せても大丈夫なように働き先を探すことにしよう。
え、数学庁はって?
んな皇帝の目が届くようなところに入れるか。
ついでにあそこ死ぬほどブラックなんだよ。
学生に授業後に六時間も働かせんなってんの。
睡眠時間何時間だと思ってんだよ。