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階段から転がり落ちました。
ドンっ!!
誰かに、背中を強く押された。
勢いよく空中に投げ出されたからか、幸いにも(?)どこにもぶつるとこなく、地面に背中から落ちた。
…魔法使えばよかった。
思ったよりも強い衝撃におののきつつも、ゆっくりと意識を手放した。
「んんぅ…知らない天井だ」
「お嬢ついにとち狂いました?」
「は、うざっ」
しょうがないじゃないか。
階段から落ちた後目覚めるのが自室だとは思はないし、
生憎にも前世のことを思い出してしまった。
今の年齢と前世の年齢は同じだが、
正直前世の方に感情は引っ張られている。
「口悪くなってないですか?」
「黙れよ、…ちょっと寝る、三時間後に起こして」
「はいはい、了解しました」
…記憶を整理しよう。