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いじめについて ー敢えて心を捨てて考察すればー  作者: 緑谷トンビ
実害の正体
9/13

第八項 少子化の増加

前回に引き続き、今回もいじめが社会に及ぼす作用を考察していきたいと思います。今回も前回書きました『いじめ後遺症』の存在が関わってきます。



今回はいじめが及ぼす一つの作用、『少子化の増加』を考えて行きたいと思います。


少子化問題とは言わずと知れたこの国の皆が頭を抱えている難問です。

少子化の影響は

・高齢者を支える若者の負担増加

・人口減少

・経済悪化

に繋がりどれもがこの国に生きる人々にとって深刻なダメージを生み出し、それどころか民族そのものの消滅に確かに繋がる危機的な日本人全員の将来の話です。


この少子化にいじめ行為が悪い意味で一役買っているとしたらどうでしょうか?

それはいじめ被害者だけではなく、それ以外の第三者達にとって深刻な実害の一つの正体になります。



少子化の原因は様々ですがそのうちの一つに未婚率の増加という物があります。


未婚率の理由もまた様々で、中には『金銭面での不自由さ』等のそれこそ深刻な課題がありますが本エッセイの役目とは異なりますので今回は割愛させて頂きます。


未婚率の理由の一つに結婚願望の低下というものがあります。

結婚願望を持たない、持てない理由もまた様々ですが、今回は二つの理由に注目したいと思います。

・自分に自信が無い

・他人に魅力を感じない

の二つです。順番に考察していきます。


さて、ここから恋愛の話になります。

筆者自身は恥ずかしながら恋愛経験は乏しいものですから(恥ずかしい、ですかね?、多分そうでしょう)恋愛についての考察は大変頼りない物になるかも知れませんので、おかしな点がありましたら教えて頂ければと思います。



・自分に自信が無い


前項でも書きましたがいじめられた経験から自分に自信を無くす方がいます、

自分に自信が持てないと誰かに対して積極的になる事も難しいでしょうし、

恋愛へのアプローチに手を伸ばす機会も減るでしょう。


加えて、自分に自信が持てないと着飾ったり、カッコをつける事にも消極的になりがちかと思われます。「自分なんかが着飾っても...」「俺なんかが服や髪形に気を使ってもどうせ意味無い」等となってしまいます、そこにはいじめ被害にあったという経験も影響を与えています。


いじめ加害者は被害者を全否定するので、

「おい、こいつ髪にワックスなんか付けてるぜ?カッコイイと思ってんのかよ?

 なあ皆でこいつの事を今から笑おうぜ!(普通ここまで明確に言葉にはしませんが、要するに加害者はそういう雰囲気を作りたい訳です)」

「ねえ皆、この子ってば今流行ってるブランドの服着てるよ?あんたに似合うと思ってんの?チョーうけるー(皆でこの子が恥ずかしいって事にして笑おうって事がしたい訳ですね)」


等と集団でその人のオシャレや自身の見た目への気遣いを加害者はそれが恥ずかしい事だと被害者自身、そして周りの者達に強く印象付けようとします。

前項でも書きましたが第三者から見れば「そんなの気にしなければ良いじゃん」となりますが、そう簡単ではありません。


しかし世の中を見回せば、失礼な言い方になるかも知れませんが、別に美男美女だけが着飾ってる訳でもありません、

誰でもそれをして良い筈で何もいじめ被害者だけが自信を無くす必要も本来は無い筈です。いじめ加害者はその機会やチャレンジも潰してしまいます。不当に、そして世の中の誰にも得が無いのに。

(オシャレに関しましては徐々に出来るだけ信頼できる兄弟や友人、ネット上の友人でも良いので相談しながらチャレンジすると良いかも知れません、余計なお世話ですし偉そうなことを書いてしまいましたが)



・他人に魅力を感じない(相手が怖い、信用できない)


そもそも他人に興味が持てないという方もいますが中には他人が怖い、信用できないという人もいます。前項でも書きましたがいじめ被害に依って対人恐怖症を心に残したまま大人になる事があります。


いじめ行為の最中ではいじめ加害者、いじめ共犯者、そして助けてくれなかった人達、様々な対象に対して

信用出来なくなる場合があります。

それはその時の人々に留まらず、それからの人々に対する不信感に繋がります。

「この人も自分の事を馬鹿にして笑うかも知れない、後で自分以外の集団で笑われたらどうしよう?」

等です。PTSDの一種と考えれば仕方のない事ではないでしょうか?


そもそも人と接するのが怖いと感じるいじめ被害者の方もいますから、

それは同時に恋愛不成立の原因にもなっている筈です。




この様にいじめ行為とは確かに世の中の恋愛成立の割合を減らす事に繋がっています。結果として結婚率の低下、並びに出生率の低下、そして少子化の原因へと繋がっています。


筆者が調べものをしていると実際に過去のいじめの影響で誰かと恋愛をするのが怖くなった方が何人か見られました、中には「誘われる機会があって、自分も興味があったのに怖くて結果として無下にしてしまった」という方もいらっしゃいました。


いじめ行為が日本の少子化の原因の一端を担うという『実害』を書かせて頂きました。





ここで敢えて反論を想像してそれに対する筆者なりの考えを書かせて頂きます。

それが自然淘汰です。

自然淘汰とは自然界に於いて生き残るべきものが自然に生き残って行くという原理です。


つまり、イジメられる者は苛められる事で選定された生き残るべきでは無かった弱い者という考え方です。

とても残酷な考え方ですが、これは罪悪感無くいじめ行為をしている人間たちの中に無意識に持っている理屈の様な気がしますので、敢えて考えて行きたいと思います。



これに対する筆者なりの回答を次回のいじめが及ぼす作用を考察する事で同時に説明させて頂きたいと思います。

次回のいじめが及ぼす作用は『深刻な芽つぶし』の予定です。


結婚願望の低下につきまして、調査データ無しに勝手に判断するのも如何なものかと思い現状をある程度信頼できる数値を元に先ず把握したかったのですが、

総務省、厚生労働省、日本財団等のデータを探しましたが古いデータや、年数による比較が出来なかったり、調査方法が不明で判断材料として筆者が自身の持てない物しか見つからなかったので、数値は無い状態で個人的実感と社会風聞を元に結婚願望が低下していると判断して話を進めさせて貰いました。


ひょっとして自然淘汰の解釈間違ってますかね?その内修正させて貰うかもしれません。



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