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いじめについて ー敢えて心を捨てて考察すればー  作者: 緑谷トンビ
実状の整理
7/13

第六項 別角度からのアプローチ

前項では実社会に於いて、あるいは大人たちの感覚の中で、

いじめ加害者を恥ずかしい奴と見るより被害者の方が恥ずかしいと見られている現状を指摘させて頂きました。


またそれにより、『恥じを掻いてはいけない』という縛りの中で

いじめ行為のし易さが生まれている事を書かせて頂きました。

それに加えていじめ加害者の(いじめ加担者の)罪の意識が

大きく薄れる事も今回補足させて頂きます。


第六項ではいじめ被害者が恥ずかしいと言う社会の裏の感覚を変え、

いじめ行為へのはっきりとした嫌悪感を生み出す具体的な方法を考えて行きたいと思います。



第二項にていじめ加害者の心情へ訴えるのは不毛であると書きましたが、

第三者へのアプローチも『心情』に訴えるのはひょっとしたら不毛なのでは?と筆者は考えます。

不毛と言うのは流石に言い過ぎですし、効果が無いとも思いません。

只、そこには常に『自分には関係無い』という大きな感覚の壁が存在しています。


ですから別の角度から第三者(社会全体)へアプローチを仕掛け、

いじめ行為への強い嫌悪感、そしていじめ被害者への軽蔑の様な目線を変えていけないだろうか?と筆者は考えています。



筆者の考えた方法は社会に於ける『いじめ』が及ぼす作用の整理です。

その作業の必要性を主張したいと思います。


どういう事かと言いますと、いじめの存在そのものは社会にとって、

言い換えればいじめの被害者、加害者、学校などの教育機関、それら当事者達以外のこの国の老若男女、全ての人間にとって有益か?不利益か?


あるいは無益であり、そして無害な存在であるのか?


を冷静に、そして淡々と整理してしっかりと証明するという事です。



その証明した事実をいじめに無関心な人にも、あるいは

「いじめは別にその他の人間にとっては無害なんじゃない?

 まあ、可哀そうだから無くなると良いね?自分には関係ないけど」と言う人

にも知らせる事で整理して貰い、出来ればその認識を共有する、というのを目標にします。


この作業に依っていじめ行為が巡り巡って第三者達にとっての実害である事が

証明され、それが社会全体で認知されれば、

その時モラルとは別の意味合いからもいじめ行為とは社会全体の敵となり、

第三者にとって「自分には関係ない」から「いじめの所為で自分たちはこんなに苦しんでいる」という自己被害の意識へと変わるのではないでしょうか?

もしそうなれば社会の空気感も変わり、子供たちの間にもいじめ加害者=恥ずかしい奴、という認識を生み出しやすいのではないでしょうか?

例えば、そのいじめ行為の所為で社会経済は悪くなり自分たちの家庭の貧困が生まれているとしたら?

自分達の将来の社会が疲弊して行き生き易さが生き辛さへと激変しているとしたら?

第三者にとっても切実な『実害』です。





前もって筆者の偏った心情を正直に白状すれば、筆者はこの作業に依って『いじめ行為の存在』がこの国に生きている全ての人間にとって想像以上の損益をもたらしている事実、いじめの所為で皆が多くの『実害』と共に生活して皆が大きな抑圧の下で生活している、という事を証明したいと思っています。



ですが、ここで大切なのは、あくまで目指すのは『整理する作業』という点です。

この作業に於いても心を捨てて作業する事が必要かと考えています。


どういいう事かと言いますと、「いじめの存在は第三者にとっても大きな実害となっている!」と証明する姿勢で臨まない事であり「実害は無いんじゃないか?」と言う反対の考え方も含めて冷静に整理していくという事です。


何故なら、このエッセイに於いて余りに独りよがりな結論を出して

「いじめは社会全体にとって大きな実害になっている」と締めくくっても

「いじめは社会に於いては無害だ」と言う反対の考え方や理屈を残したままでは説得力に欠け、第三者に訴えかける力が寧ろ弱まるからです。


ですから筆者がこれから書いて行く『いじめが社会全体に及ぼす作用』を読んで

何か矛盾や現状とかけ離れている部分が有りましたら教えて下さい。

筆者はそれを受け、改めて考え、見直してから説明させて頂くか、

あるいは修正、加筆を行っていきたいと思います。



それでは次項から社会に於けるいじめが及ぼす作用の整理を行っていきたいと思ます。



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