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いじめについて ー敢えて心を捨てて考察すればー  作者: 緑谷トンビ
実状の整理
3/13

第二項 いじめは無くせるか否か

いじめを無くせる可能性を考えて行きます。


・いじめを無くすために変わるべきものは何か?あるいは誰か?


先ず学校、及び教師に注目します。

ここを変えるのは難しそうです。組織としての仕組みの中で教師達は動き、

その動きは常に制限されています。いじめが発覚した時点で学校側、担任教師が

何らかのペナルティーを受けるという仕組み自体に問題がある様に思えます、本来はいじめが発覚した後の教師、及び学校側のアプローチが評価の対象となるべきですが、実際はいじめがその学校で起きた、という時点で学校の評価が下がるという状況であり、学校側もいじめが存在するかどうかより、発覚するかどうかに重きを置いているようです。すると生まれるのは、いじめに対する抑止力では無く、いじめ発覚に対する抑止力となります。


この点に改善の余地が有りそうですが、組織の体質というのを変えるのは困難です。一度、学校側へのアプローチは棚上げにして、

何かアイディアが出せそうならまた別のタイミングで書き出して行きたいと思います。



次にいじめの被害者を変える。

これは第一項でも前述しましたが、深刻ないじめ状況を想定した場合、

第三者が被害者に変化を求めるのは不毛だと考えます。

あくまで、第三者が起こす行動として不毛だという意味です。


被害者本人の変わろうという姿勢を否定するつもりはありません。

意味のある意志であり行動です。ただ、心は消耗品でもあります。

現状を変えようと努力する事も自分の居場所やその場所にあるであろう将来の選択肢を守る為に耐える事は立派だと思います。ですが、いじめ自体に心を消耗させる価値は有りません。

現状が変わらず、堪えられそうにない場合は

逃げる事を含め何とか自分の命と心を守る事を考えて下さい。

現実的な逃げの手段について別エッセイにて書き出して行こうと思います。




次にいじめの加害者を変える。

これは2つのパターンを想定しました。


1つは加害者の心へ訴えかけて変化を期待する手段。


効果が無いとは言いません、伝え方によっては心が動く事もあるでしょう。

ですが、誰の心にも善良な心が有る訳ではありません、全く良心の無い人間もいます。正確には、全く良心が無いのと同じ位に残酷な人間がいるという事ですが。


「自分の生んだ子供を虐待してたら死んじゃった(笑)」

とか言う人間にも良心を探せば有ります。欠片程は有るものですがそれに期待する事に意味はありません。


残酷な子供と書くと、「子供相手に酷い!」とか「子供が相手なのに...」等と感じる人もいますが、子供であっても十分残酷になり得ます。現実は綺麗であり汚い物だと思います。綺麗な真水のような子供の心もしっかりと汚れる事はあります。この辺りも最もひどい状況を想定し、それを基準として考えて行きます。つまり最も濃い悪意を基準として考察を進めていきます。


『いじめは悪い事』、その事はいじめの加害者がしっかり理解している、あるいは理解出来るほどの想像力が加害者には無く、見込みも無い為、アプローチとして間違っていると考えます。意味が無いとまでは言いませんが、この方向性も一旦、優先順位を下げたいと思います。



2つ目のパターンとしては加害者の動きを制限するという手段。

どういう事かと言いますと、例えば、

もの凄く極端なアイディアになりますが、いじめをしていた人間は就職で不利に働く、等です。

勿論、学校が「この子はいじめの加害者ですよ」と内申に書く訳にもいきませんから、現実的ではありません。


要するにそれくらいのリスクがあればいじめ防止に繋がるという事です。

自分の人生を棒に振ってまで他者をいじめようとする人間は流石に中々いません、

何故ならいじめの目的自体、本人の損得勘定によって行われているからです。


いじめをする事のリスクを増やす、これが成功すればいじめが減る現実的な力を持ち、第三者にも見いだせる可能性ではないでしょうか?


本エッセイはこの可能性、いじめにリスクを負わせる事を具体的に考察していく事になります。



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