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第41話 昨晩はお楽しみでしたね、そんな俺はアクセル全開にさせた。の話

(朝だ・・・)


俺は目を開けると雀の鳴き声だろうか、チュンチュンと聞こえていた。

上半身を起し目を擦る。すると、手が暖かく感じ、隣を見ると、小さい手で俺の手を握って、裸で寝ているアイリスがいた。


やっちまったー・・・。

背徳感を感じる。いやまぁ、先に仕掛けてきたのはあっちだけどさ!!

アイリスの頭を撫でると、甘えるように頬ずりをした、目をゆっくり開けてこっちを見つめる。


「昨晩はお楽しみでしたね」

「お前なあ・・・」


アイリスは、ニヤニヤしたながら言う。

そのまま、頬にキスをする。

アイリスが、完全に主導権だったのか、余裕そうな顔をしていやがる・・・畜生・・・。

俺は少しため息と敗北を感じて、服を着替え始めた。


「起きる?」

「あぁ、起きて基地に戻るよ。」


分かったと言って、アイリスも着替え始める。

朝の陽ざしに当たって、銀の髪が光り幻想的だった。

相変わらず、美少女だ。

視線の気づいたのか、アイリスはクスリと笑って小悪魔みたく言ってくる。


「もう一戦する?」

「しません・・・!」


これ以上は俺の身体が持たない!

残念そうな顔をする。しかし、俺は無視をして、着替え続ける。

オイオイ・・・あんだけやってまだ足りないのかよ・・・と思いながら、ドアから出る。

ドアを開けると、床で伸びている、クレナとファレスの二人がいた。


「おーい、起きろー・・・」


俺は二人の頬を叩く、すると瞼を開けて起き上がる。


「うあ・・・」

「ごしゅじん・・・敵襲!!!」


ファフニーは、覚醒して一気に起き上がってキョロキョロと周りを見渡した。


「敵襲なんてなかったぞ?」


侵入した奴ならいるが・・・。

俺はアイリスの目を合わせようとすると逸らされた、こいつにげやがった!

ファフニーは、「主人が言うなら・・」気のせいだったかと思ってご飯を食べに下に降りて行った。

しかし、クレナは俺の事をジト目で見つめてきた。


「ど、どうしたんだ、クレナ」

「ヨウイチから変な匂いがする」


俺はその一言で思わず自分の身体を嗅いでしまった。

何も匂いがしないが・・・


「気のせいじゃないか?」


「なんか、香水の匂いする・・・!」


っく・・・!クレナは変に敏感だな!

俺は、ここで、ややこしくしたくはないから、逃げようとするが、クレナは腕を掴む。

どうやら、逃がしてくれないようだ。

クレナの後ろでニヤニヤするな、アイリス!!

というか、何勝ち誇った顔をしてるんだ、何とかしてくれ!!

しかし、その状況を楽しんでいるかように眺めていた。

覚えておけよ・・・今度仕返ししてやるからな・・・。


「なんか、あったの?」

「あぁ、ここの宿屋の石鹸がなくなったから、錬成して自分で作ったんだ、多分そのせいじゃないか?」


詰め寄ってくるクレナに対して、若干、早口になりながら説明する。

というかなんで俺はさらに罪悪感を感じなければならないんだ!?

下手な嘘でその場を凌ごうとすると、クレナは「あ、そうなんだ」と言って納得してくれた。

この場を何とか、納めることに成功した。


俺達は宿の食堂に向って降りた。

降りると食堂にサンクがいた。

すると、サンクは俺に気づくと挨拶をした。


「おはようございます、昨日はお楽しみでしたね。」


すごい、笑顔で言ってきた。

俺はものすごい冷や汗を掻く。


「おい!サンク・・!」

「ご主人様・・・?」


俺はクレナの方を向く、クレナは一気に疑うような目で見てくる。

次第に、背中からピリピリと視線と魔力が突き刺さる。

しかし、容赦なく、純粋な笑顔で言う。悪気が無いのが若干タチが悪い。


「防音魔法掛けるの大変だったんですよ?」

「バカ!ここで言う事じゃないだろ!?」

「ふーん・・・」


視線が痛い、これ以上ないくらいに。

隠し事は出来ないとはんだんしt観念して、全てを話すことにした。

クレナの目が、さらに冷たくなっていくのがわかる。

俺は悪くねえ・・・普通に休もうとしたんだよ。分かってくれないだろうか?


「おばちゃーん、おかわりー」

「あいお、じゃんじゃん食いなぁー」


後ろでファフニーはのんきに食事をとっていた。

お前は平和そうで羨ましいわ・・・。


「状況はわかったわ、えぇ、よくわかった」

「はい・・・」


すると、いつも通りのクレナに戻った。


「まぁ、ヨウイチとアイリスが、いつか関係を持つのは分かってたし、良いんだけどね」

「クレナ・・・」


予想外に大人しかった。

逆にそれが不気味に思えるが・・・。


「まぁ、私は武器ですから?いいんですけどね?」


すると、クレナは耳元で囁く。


「後で、覚えておいてね?」


そう言って、笑顔で言ったのだ。

怖い・・・!クレナの笑顔が怖い・・・!


「ヨウイチ・・・どうしたの?」


アイリスは首を傾げて、聞いてくる。

大体、アイリスが招いたことだろう・・・!

俺はクレナに謝ったのだが、笑顔で「気にしてない」って言われただけだった。

肩が重い・・・。


俺達は宿に出て、車で基地に向うことにした。

今度は、俺が車の運転する事になった。今後、乗ることが多くなるだろうから、ちゃんと出来るようにしないといけない。

そして、クレナが助手席に座り、アイリスが後ろに移動した。

どうやら、助手席だと酔いやすいから後退してもらったらしい。


あと変わったことがあるとするなら・・・。


「あのー、クレナさん、もうちょっと離れてくれませんかねぇ?」

「・・・」


クレナは前より、べったりするようになった。

それを後ろの席で見ていた、サンクは茶化すように言う。


「モテモテですね、黒杉さん」

「うっさいわ!誰のせいだと思ってんだ!!」


というか、運転しずらいかそろそろ放してくれないか?

事故が起きたら、どうするんだ。

俺はそう伝えると、クレナは、寂しそうな顔で言う。


「アイリスは良いのに私はダメなの・・・?」


そんな上目遣いで言うなよ!

俺はため息をして言う。


「せめて、運転以外の時にしてくれ・・・事故になって、死んだら何もできなくるぞ」


それを聞いて、安心したかのように腕から離れた。

当人のアイリスはと言うと、相変わらずグロテスクだった。

俺は今回は止まらずに走ることにしたというかアクセル少し上げた、良い薬になるだろう。


「ちょ、ヨウイチ・・・もうちょっと・・・」

「え、なんて?」


あえて、聞こえない振りをする、

おっとすまねえ!間違えて、アクセルペダルをめっちゃ踏んじゃったぜ!!

すると、サンクとアイリスは合わせたように、止めようとする。


「ちょ、ちょっと!?黒杉さん、運転雑じゃないですか!?」

「ヨ、ヨウイチ・・・もっと、あ、安全運転を・・・ウッ!」


アイリスは口を抑え、サンクは身体をガタガタさせる。

ヒャッハー!!なんかテンション上がってきたぜ!

俺はアクセルを全開で走り続ける。

やはり、【千手】は便利だな!!常に安全運転だぜ!!


「ひゃっほお!主人!もっとやれー!たのしいー!!」


そんな中、ファフニーだけテンションを上げて楽しんでいた。

隣にいる、クレナは、先ほどのムスッとした顔が、愉快そうに笑う。

アイリスの悲鳴が森に響いたのだった。

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