表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/45

第23話 激突!VSシルク!(上)の話



訓練所のど真ん中に、変身姿のシルクが構える。


「さあ、やりますよ!!・・・むむっ!?」


シルクは、クレナに気づいたようだ。

怖がらせないようにか、変身を解いて歩いて近づく。

クレナの前まで行くと、笑顔で向かい入れるように、自己紹介を始めた。


「初めまして!僕はシルクって言います!」

「は、はじめまして・・・」


そう言うと、手を差し出して、握手をしようする。

シルクさんは相変わらず、フレンドリーな方だ。

クレナは、それを応じるように、渋々握り返すと、何かに驚いたような表情をして、猫耳帽子をぴこぴこと、高速で動く。

そして、いつも通りに「ウヒャアアア!?」と叫びながら、俺の顔を見て話しかける。


「こ、この子は何者なんですか!?」

「俺の武器なんだが・・・」

「えぇ!?」


シルクの問いに、ストレートに答えた。

勿論、シルクは驚いてた、武器に変身する人間なんていないからな。

シルクは怒った様子で、俺を見つめる。


「こ、こんな、少女に戦わせるんですか!?」

「はい?」


何か勘違いしてるようだ。

いや、俺がストレートに伝え過ぎたってのもあるかもしれないが・・・。

俺は誤解を解く為に詳しく話す。


「シ、シルクさん!待ってなんか誤解していないか!?」

「ご、誤解ってなんですか!」

「取り合えず、これを見てくれ!クレナ!」


クレナは頷いて、徐々に人の形から黒い短刀に変化する。

そのまま、手に吸い込まれるように、短刀を持つ。

それを目の前で見たシルクは、興奮と驚きが隠せないようだ。

目を輝かせながら、短刀状態のクレナを、まじまじと見つめる。


「うひゃー!!よーくん!これなんですか!?クレナさんが短刀になりました!?どうなってるんですか!?しかも、この黒いフォルム・・・すごいかっこいいじゃないですか!うひゃあああ!!」


シルクは、ぴょんぴょん跳ねる。よく分かってらっしゃる。

どうやら、シルクさんも同じロマンを感じる者同士のようだ。


クレナは恥ずかしくなったのか、人間の姿に戻る。

そのまま、俺の背中の後ろに隠れた。意外と、人見知りなんだな。


シルクは隠れるクレナを見て、猫耳帽子の耳が落ち込むようにペタリと下がった。

だから、どうなってんだ、その帽子は・・・。


「あう、ごめんなさい・・・!でも、クレナさんと仲良くなりたくて!」

「・・・本当?」


シルクが伝えると、クレナは安心して出てくる。

クレナが、隣に移動した後、シルクはいつも通りの口調で話し始める。


「しかし、すごいですね!クレナさんを触った時にピリピリと痺れるような感じがしました!見た目は少女だったので、びっくりしましたけど!」

「だから、驚いていたのか」

「はい!膨大な魔力を感じましたので、びっくりしました!武器だと分かれば納得ですね!」


シルクは、クレナの膨大なエネルギーを感じて驚いたようだった。

たしかに、伝説級の武器なんだけどさ、俺には普通の少女で、魔力も感じなかった。

シルクの能力であろうか?それとも強者だから分かる事かもしれない。

考えているとシルクは変身状態に戻った。


「変身!キャットうーにゃん!」

「「おー!!」」


アイリスとクレナは拍手する。それに照れるシルク。

何とも微笑ましい光景であった。


シルクは決めポーズをしたあと、連続後転飛びした後に、最後に大きく跳んで、バク宙して身体を捻り、円の中に着地し、再び決めポーズをする。

まるで、頭に思い描いた、スタイリッシュにそのまま、具現化させた物だった。

・・・・っく!かっこいい!!


「さあ!自己紹介が終わりました!始めましょう!よーくんが、どれぐらい強くなったのか、僕が見て上げます!」」


そう言うと、シルクは準備運動しながら、待っている。

俺は、クレナに武器状態になるように言う。

そして、短刀を持って、シルクに突っ込む。


「余裕でいられるのは、今のうちですからね!」

「お!僕に近接に挑むんですね!良いでしょう、受けて立ちます!」


シルクは構えた、俺はスキルを発動する。


「前の俺だと思わないください!『残影』!!」

「なんですとお!?僕が知ってる残影と違う!?」


この一週間、今まで使ってない、魔法以外のスキルを試し、使ってみた。

何故なら、【村人(無能力)】である俺は、【超人ヒーロー】のシルクさんに、身体能力には絶対に、勝てないからだ。

だから、勝っている物があるとすれば、それは"技術スキル"の量だ。

シルクさんは、そこまで覚えているスキルがあまり無い。相手が質なら、こっちは物量で勝負ってなわけだ。

そして、この一週間の間、俺は大量のスキルを調べて、シルクさん相手に通用しそうなものを厳選して、それを重点的にスキル熟練度を最大にして、開花させた。


そのうちの一つの初級スキルの『残影・EX』を発動させる。

残影は、自分の幻影を見せるスキルだ。本来は1体までの筈だが、極限状態になった事で、4体まで増やすことが、できるようになった。

しかし、あくまで幻影であって、物体があるわけじゃないので、代わりに攻撃することは出来ない。

つまり、相手を惑わすだけのスキルだ。

それでも効果はある、現にシルクさんの戸惑っているのだから。


黒杉は、戸惑っている、シルクを隙を見て、後ろに回り込んだ。


「もらった!!」

「あまいです!!」


それでも、あと少しの所で、シルクは捕まらない。

すぐに察知して、まっすぐ伸びる腕を掴み、その勢いをつかって、空中で片手側転したあとに、翻す。

そして、今まで以上に、尋常じゃない速度で動いてる為、捕まれた腕は、一瞬だったため、触ろうとした時には、既にその場にはいなかった。


「ウッヒャアア!!よーくん!やっぱり面白いですね!少し見ない間に、強くなってます!」

「別に、本人自体は強くなってる訳じゃないですけどね!」


俺のステータスは前の戦闘から、あまり変わっていない。強いて言えば、MPが少し増えたぐらい。

その代わり、スキルや武器など、色々手に入れたのだ。

シルクが、円の少し端っこ側に寄った所で、アイリスに合図をする。


「アイリス!今だ!」

「まかせて・・・!」


アイリスは走って向う、ページの一枚を切り取って。

上に向って投げると、その瞬間に紙からシルクに向って整えられた炎が、勢いよく一直線に飛ぶ。


「・・・【炎ノイン・メディアーテ・フラン・デ・シェリン】」

「ちょちょちょちょ!?」


シルクは間一髪避ける、腕の所が少し焦げてた。

しかし、焦げた部分はすぐに再生した。

あのパワードスーツは再生機能もついているようだ。


「あ、あぶなかったぁ・・・!?何さりげなく無詠唱で魔法使っているんですか!?」

「私の新しい・・・、武器・・・ハグレに貰った。」

「ちょっとハグレさぁん!?」


しかし、この場にはハグレはいないのだった。

シルクは嘆くも避け続ける。

そうしていると、アイリスは三枚の紙を持って空中に投げ、次々と炎を飛ばす。

そして、黒杉は次に現れる場所を予測してシルクさんを待ち伏せする。

目の前に現れた、その瞬間を見逃さなかった。

手を伸ばし、シルクさんを触れる。


「よし!!・・・って、あれ?」


だが、シルクさんの体はすり抜ける。

俺は何が起こったのか分からなかった。

しかし、後ろを振り向くとシルクさんがいた、触れようとすると、ほんの僅か、光ったような気がした。

そして、目の前にいるのに触れられない。どういうことだ?

すると、今度は後ろに声が聞こえる。


「よーくん!こっちですよ!」


シルクの声に気づいたら、目の前にいるシルクはゆらりと消えた。

シルクは無い胸を張って、話はじめた。


「よーくん!残影を見て思いつきました!残像です!!えっへん!」


俺は戸惑うしかなかった、何故なら"スキル"なんて使っていなかったからだ。

そして、考える。なぜ、残影・・・いや、残像を。

だが、残念ながら、理系じゃないから、分からない。ただ一つ分かるとしたら。


シルクさんは、戦いの中で、無意識で残像の原理を理解した。その証拠が、触れようとした時に、今まで、身体が光ってないのに、急に発光したのだから。


改めて、デカい壁にぶつかっていることに、思い知らされる。

なぜなら、ステータスや身体能力もあるが、無意識で開発する【模倣技能】。

そして、直感で行われる"戦闘美学バトルセンス"だということを思い知らされる。


そして、俺は立ち上がる。

まだ"切り札"は沢山あるんだ。

それを全て使い切る前に終わらせなければならない。


そして、黒杉は黒姫ノ紅を握ったまま、シルクに再度攻撃を仕掛ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ