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第22話 対策が完了とハグレがパパになるの話


黒杉は、黒髪で"蒼い瞳"を持つ少女を仲間にする。

名は『黒姫ノ紅』

そして、新しい武器だ。


「とりあえず、今日からクレナって呼ぶから、いいな?」

「うん、いいわよ」


うん、実に素直だ。

昨日まで、新春期の娘みたいにツンツンだったのが、驚くほどに素直になっている。

色々感心しているところで、ノックをの音が聞こえた。


「どうぞー」


気だるげ返事をして、入ってきたのは、ハグレだった。

手には、白い布に巻かれている、箱のような物を持っている。


「おう!元気になったか!」

「ああ、おかげさまでな」


ハグレはクレナに気づいたのか、不思議そうに近づく見る。

クレナは、顔が近すぎたのか、少し後退する


「黒杉の旦那、そいつぁ、誰なんだ?」

「ああ、黒姫ノ紅だよ。ハグレが、作った武器だ」

「なんと!?こんな、可愛い子がか!?」


ハグレの声が大きかったのか、クレナは後ろに隠れた。

デカい音が苦手なのか、それとも、箱に戻されるんじゃないかと思っているのか?

ちょっと睨むように警戒されている。

たしかに、大声を出すのも無理もない、なんせ、自分が作った武器が、意思を持った、人間に変化しているのだからな。


「あ、あれー・・・俺はなんで警戒されてるんだろう・・」

「箱に戻されると思ってるんじゃないか?」

「既に旦那の手に渡っているんだぜ?無茶をいうなよ」

「それも、そうか?」


俺たちは、しばらく談笑している。

背中に隠れていた、クレナはその様子を見て、少し警戒を解いたのか、頭を出す。


「お?嬢ちゃん、そのーなんだ、色々すまんな」

「嬢ちゃんじゃない!!私は黒姫ノ紅!クレナよ!」


嬢ちゃんって言葉に過剰に反応する。

子供みたいな呼ばわりされたのが、嫌だったのか、そっぽを向く。

うん、いつものツンツンなクレナだ。


「はは、嫌われたもんだね。まあ・・・無理もないか」


そう言って、ハグレは寂しそうな顔をする。

まあ、自分が作った、武器に嫌われるのは、きついものがある。自分が育てた子が嫌われるもの同じだしな。

それに、10年間閉じ込めたわけだし、心開くのに時間かかりそうだ。


そう思った、クレナは予想外の回答をする。


「べ、別・・・嫌ってないわよッ・・・」

「「え?まじ?」」


ハグレと同じ言葉が重なる。

いや、俺、今の失礼な事言ったな。

ああ、でも、ハグレは気にしてないみたいだ。


「それに・・・」

「それに?」


意外だった、てっきり嫌っているのかと。

クレナはもじもじしている、何か恥ずかしそうにしてた。

しばらくすると、クレナは口を開けて話す。


「私を作ってくれたんでしょ・・・?じゃあ、パパ・・・じゃないの?」

「・・・・・・!!!!!!」


ハグレは、目を丸くして驚く。

そして、その直後、これが男泣きっていう奴なのか、目から滝のように流れ出る。

良かった、クレナはハグレの事を嫌ってないようだ。

同士の悲しむ顔は見たくないからな。


「俺を・・・俺をパパと呼んでくれるのか・・・・!!」

「うるさいわね!私を作ったんだから、貴方がパパに決まってるでしょ!何度も言わせないで!」


クレナの顔は、少しずつ赤くなってるのが分かる。

きっと恥ずかしいんだろうな。

それでも、素直なクレナに微笑ましく思ってしまう。


「よかったね・・・ヨウイチ」

「ああ、そうだな」


微笑ましく思ったのは、アイリスも同じだった。

しかし、クレナはツンデレというより、ツンツンしてるけど、素直なんだよな。

何か、新しいジャンルが開拓されたような気がする。


しばらくして、涙を流しながら、クレナに抱き着くハグレ。

それを、離れてをいわんばかりのクレナはもがく。


「うおー!!クレナー!我が、愛しい娘!愛してるぞぉおおおおお!」

「パパうるさい!!あと臭いから離れて!!!」


ハグレ、その一言で固まる。

何という、テンプレ台詞。

パパ臭い・・・年頃の娘に言われるときついんだろうなぁ。

俺は心中で、同情したのだった。


「所で、ハグレは何しに来たんだ?」


落ち込むハグレは、我に返った。

そして、いつものハグレに戻る。

この切り替えの早さはだけは、見習いたいところだ。


「そうだそうだ、ブラッ・・・黒姫ノ紅を、いずれ使いこなせる人がいたら、これをプレゼントしようと思ってな」

「今、何か言いかけてませんでした、そして、なぜフルネームで?」

「ちょっと、パパ!?」

「キノセイ、キノセイ」


まだ、あの名前をダサイってことを、引きずっているのか・・・。

ハグレが、咳ばらいをして、仕切りなおす。

白い布から、黒い箱を出す。

取り出したのは、とても綺麗な鞘だった。


「これは?」

「俺の最高の傑作だ!名前は【黒姫ノ蒼鞘】だ。クレナと旦那にプレゼントだぜ」


良い鞘だ。メインは黒でサブが蒼と紅の真逆な色なのにとても綺麗だ。

まるで、紅い花が、蒼い川に流れるような、和風なデザインだ。


鑑定、分析、解析。


───『黒姫ノ蒼鞘』

伝説級

・黒姫ノ紅の専用鞘

霊神木とオリハルコンと霊神鉄で作られている為、以下の効果が付与されています。

・黒姫ノ紅の攻撃力が大幅に強化

・黒姫ノ紅の耐久度が大幅に強化

・黒姫ノ紅の専用スキルを覚えました。

・黒姫ノ紅を鞘を納めると耐久度が回復します。


黒杉は『黒姫ノ紅』の真の力を開放させた為、装備中は以下のスキルを覚えました。

・黒姫ノ炎

・黒姫ノ刃

・黒姫ノ罪

・黒姫『蒼炎ノ刻』


───対象となった、全てのスキルが極限に達した為、以下のスキルが統一されて、新しいスキルが習得しました。


対象スキル:解析EX、鑑定EX、分析EX

・探求の千里眼

『その眼は、全てを見透かす』


全てを見透かす?なんだそりゃ?

俺は疑問に思いつつも、いずれ分かるだろう思って、この問題は後にした。


てか、めっちゃスキル覚えたな。

クレナの様子はというと・・。


「パ、パパ!すごい!!めっちゃ力があふれる!!」

「だろだろ?娘の為ならこのぐらいやっていけるもんさ!!ワハハ!!」


この親子、仲がいいな。

親かあ・・・日本にいる、母さんと父さんは元気にしてるだろうか?

てか、ハグレもハグレで何さらっと伝説級をつくってんだよ。

でもこれで、シルクさんに再戦できそうだ。


「ハグレ、本当にありがとう。これで今度こそリベンジしてみるよ!」

「おうよ!旦那もがんばれよ!お前さんには感謝しかないからな!あとアイリスの嬢ちゃんにも専用装備作ったんだ!嬢ちゃんにもこれをやるよ!」


そういうと、ハグレは本を取りだす。


「いいの・・・?」

「おうとも!旦那ばっかりだとアレだろ?これは嬢ちゃん専用の魔導書だ」


そう言って、ハグレは、アイリスに魔導書らしきものと、羽ペンを渡し、説明する。


「これはだな!俺の新発明だ!大事に使ってくれよな!この魔力のペンに魔導書にあらかじめ、魔法の呪文詠唱を書く。そして、そのページを破り捨てて投げると、無詠唱で発動するんだ!そして、破れたページは嬢ちゃんの魔力で元に戻るから安心してくれ!破り捨てたやつは、白紙になるから注意な!ちなみに、威力は持ち主の魔力量で決まるから普段と同じぐらいの威力で放てるぞ!」


ニカッと笑い、親指を立てる。

なんとも、チート臭い武器だ。

そして最後に。


「この魔導書の名はプルムだ」


千里眼で解析すると、英雄級装備だった。

ぽんぽん作る、ハグレが、本当に何者か気になる。


「ありがとう、大切にする」


そういって、嬉しそうに、魔導書を抱きしめるアイリス。


「さて、リベンジマッチに向けて色々準備するぞ!!」


武器とスキルを試す為に、更に一週間を費やした。


―――――そして、翌日


「むっふー!!!待ってましたよ!!!」

「この間みたいにいきませんよ!」


俺達3人でシルクに立ち向かうのだった。


―――――――――――

現在の黒杉のステータス


【黒杉 陽一】

職業 村人

LV30

HP3000

MP5000

SP2700


攻撃 700

防御 500

魔力 4000

精神 2700

素早さ 600

器用さ 3000

運  15


・「極限砲撃マキシマム・キャノン

・「極限投擲マキシマム・ショット

・「探求の千里眼」

「収納・EX」・「錬成・EX」・「鍛冶・EX」

「十文字切り」、「スラッシュ」、「跳躍」

「改竄」「釣り」、「料理」、「木こり」

「連打撃」、「乱舞」、「ヒール」、「シールドバッシュ」、「ガード・アップ」、「スピードアップ」

「剛力」、「金剛」、「加速」

「一刀両断」、「残影」、「魔力感知」

初級魔法・炎、水、火、雷、土、風、闇、光

初級呪術「呪」「恨」「影」


『黒姫ノ紅』装備時

・黒姫ノ炎

・黒姫ノ刃

・黒姫ノ罪

・黒姫『蒼炎ノ刻』


パッシブ

成長・Ⅱ

転職の加護

自動回復・Ⅰ

MP自動回復・Ⅰ

千手せんじゅ

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