第一章 チュートリアル
一話一話は短めになるべく更新し続けていけるようにしたいと思います。
よろしくお願いします。
ここは何処だろう。それは意識が覚醒して真っ先に思ったことだった。視界には光る結晶があり、ここはどうやら四角い部屋の様なものらしい。
その光る結晶、ダンジョンコアは虹色に光を放ちながら私を照らしている。近づいてみると、私の姿が結晶に反射して写った。
光る珠、いや空中に浮く青い火の玉のようだった。手や足もなく無作為に浮いている存在、それが私らしい。らしい、というのも自分がどういった存在で何故ここに存在しているのか、というのも全く分からないのだ。まあ、それで困ることはないが。
視界に映る結晶、ダンジョンコアだが、何故私がこの結晶がダンジョンコアという名称なのか知っている理由についてもよく分からない。自分自身のこともよくわかってないのに、目の前にあるコレがダンジョンコアだと分かるとは何とも不思議な感覚である。とりあえずまあ、私にはコレがダンジョンコアという名前で、どういった存在なのかは漠然と理解しているらしい。大変奇妙な話だが。
さて、私が何なのか、そして何をすればいいのかはよく分からないが何となく、このダンジョンコアに尋ねて見たらいい気がした。
--やあ、ダンジョンコア。私は私が何なのか分からないが、何をしたら良いのか教えておくれ。
《貴方はダンジョンコアに選ばれたマスター。貴方は私の能力を使い、ダンジョンを創れば良いのです。》
--ダンジョンを創るのかい?どうすればいいのか教えておくれ。
《私の中にある魔力を使ってダンジョンを創るのです。私はレベル1である為、魔力は最大で100しかありません。レベルが上がるにつれて出来ることが増えます。また魔力も1日に1しか回復しません。》
--レベルが上がれば、出来ることが増えるんだね?どうすれば上がるんだい?
《それは、外界の生物を殺すのです。それが糧となりレベルが上がります。》
--分かった。じゃあダンジョンの作り方を教えておくれ。
こうして、私のダンジョン創りが始まった。