表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/108

第六十九話:照れと入浴

第六十九話です。


よろしくお願いします。


今年一年で連載終わるか怪しい(´¬`)モチベ次第

 

 一旦貴賓室に戻ると早速風呂に入れとバーンは言われ、もはや何が起こるか分かっていたバーンは黙って従う。

 バーンが消えると三人はシェリルに向かい合い、当のシェリルは今から何が起こるのか分からず若干怯えていた。


「シェリルさんっ! 単刀直入に聞きますね。バーンさんの事、好きですか?」


 唐突な質問に一気に顔が赤くなる。

 彼女は二十九になるが、今までそういった経験は一切なかった。


「え、えーっと……その……わたくしは……す、好きです……きっとそうだと思います。経験がないのでよくわからないのですが、闘った後抱きしめられてからバーン様といるとドキドキしてしまいますの……だ、だから……」


「よし、なら合格だな」


「私の時も唐突だったよな。もはや懐かしいぞ」


「じゃ、行きましょう! はい、シェリルさんも脱いで脱いで」


「え!? ちょっと、どういう事ですの!?」


 戸惑うシェリルを連れて、バーンの待つ風呂へと向かうのだった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 バーンは身体を洗いながら、起こるであろうその事態に備えていた。

 しかし、新たな仲間も入ってくるかと思うとやはりドキドキしてしまう。

 その時激しく扉を開けて彼女達が入ってくるので、やはりというか思わず声を上げてしまった。


「アッ! マッ! エッ! シェッ!?」


 やはり進歩がない男だった。

 もう何度も入っているが、やはり新しい仲間の時は動揺してしまうのかもしれない。


「まだ慌てんのかバーン」


「いい加減慣れたのでは……バーン様」


「こっちの方が面白いですっ」


 三人にからかわれると尚更照れてしまう。

 そして、その三人の後ろからおずおずと褐色の肌をあらわにしたシェリルが入って来た。

 なんとか布で隠そうとしていたが、正直マリアより大きい胸は小さい布では隠しきれていない。

 また、白い髪と褐色の肌という、今までにない組み合わせがバーンの心をくすぐった。

 自分より年上なのだが、見た目はアリスと変わらずまだ十代の様に見え、照れている姿が非常に可愛らしい。

 スタイルもよく、スラリと伸びた脚はマリアには敵わないものの、その魅力をさらに押し上げる。


「わ、わたくし……初めてなので……わ、わかりませんの!」


「可愛いいですね……シェリルさん……」


「じゃあとりあえずバーンの身体洗うから、シェリルも洗ってやんなよ」


 四人いるので背中に二人、両腕に一人ずつに別れてバーンは身体を洗ってもらう事になった。

 シェリルはバーンの右側に座り、俯いて照れてしまっている。

 バーンも一人増えた事でさらに囲まれた状態になり、否が応でも緊張してしまう。

 背中は既にエリザとアリスが布でゴシゴシと洗ってくれていた。


「バーンさんっ気持ちいいですか?」


「バーン様お加減はいかがですか?」


「あ、ああ。気持ちいいよ。ありがとう」


 マリアは前科があるので今回は左側にいたのだが、布を使わず手で直接触ってきた。


「ちょ、マリアっ! 布で……」


「ん? 気にすんな。手の方が洗いやすいんだよ」


 更に身体を密着させ、腕に胸を当ててくる。

 ニヤニヤ笑いながら擦り付けてくる彼女にバーンの心は限界に近付く。

 その様子を見ていた後ろの二人まで布で洗うのをやめ、身体を密着させてきたので、バーンは自分の心臓がものすごい速さで鼓動しているのを感じていた。


「ふ、二人とも……」


「バーン様に気持ち良くなって頂きたいので……」


「こっちの方が気持ち良さそうだったから……嫌ですか?」


(嫌な事なんか何もないさ!!)


 すると、右側からもヌルッとした感触を感じ、思わず目をやるとシェリルも目を瞑り顔を真っ赤にしながら身体を密着させていた。

 豊満な胸の中にバーンの右腕がすっぽり収まり、それが上下するのを目で追ってしまう。

 不意にそんなシェリルと目が合った。


「バ、バーン様……い、い、いかがですか……!?」


「あ、あ、あ、ああ……い、いいんじゃないでしょうか!?」


 クスクス笑われながら全身がそんな状態のまま数分が経ち、バーンはただ前を向いて彼女達にからかわれ続けるのだった。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 貴賓室の風呂はかなり大きく、五人で入っても尚余裕がある。

 アリスはいつもの定位置でバーンの左隣におり、その隣にエリザ、正面にマリア、バーンの右側にはシェリルがいた。

 なんとか耐えきったバーンは四人の会話を聞きながら、のんびりしている。

 勿論話題はシェリルについてで、それと合わせて今までの旅の事や、三人の過去、どのようにバーンと出会ったかなどを話していた。


「そうですか……皆様もバーン様に救われたのですね」


「そうですねぇ。バーンさんと出逢わなければ今頃どうなっていたんですかね……考えたくないです」


「あたしなんかきっとのたれ死んでたな」


「私は多分、逃げてましたね……何もかも嫌になって」


わたくしもきっと今日出逢わなければ……バーン様に全力で魔法を撃ったんですが全部受け止められてしまいました。そうしたらなんだかすっきりしてしまって……すごい人ですよね……何もかもどうでもよくなってしまいましたの」


 改めて彼女達と出逢えて良かったとバーンは思った。

 それにしても目の前で言われるとなんだか照れ臭くなってしまい、鼻まで湯に浸かる。


「バーン、あれか? その目線から胸を見てるのか?」


「バーンさん……ちょっと嫌です……」


「バーン様にそんな性癖があるとは……」


「わ、わたくしは全て受け入れますっ」


(もうなんとでも言ってくれ……)



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「にしてもシェリル……でけぇな」


「マリアさんより大きい人初めて見ました……」


「なんでバーン様には胸の大きな女性が寄ってくるんですかね……」


「あ、あの……そんなに見られると……」


 シェリルは必死に胸を隠すが、とても隠しきれていない。

 褐色の胸は水に濡れる事で光沢を持ち、より艶やかに見える。

 ついつい見ているとアリスが口を尖らせていた。


「バーンさんは本当に変態さんですね……変態の極みですっ」


「なんだそりゃ……」


 シェリルがそんな二人を見て笑っていると、マリアの魔の手が迫る。

 当然バーンからは見えている。

 勿論止めはしない。

 背後から思いっきり鷲掴みにされた胸はマリアの手には収まらず、形を変えながらむにゅむにゅと指の隙間から溢れ出ている。

 マリアもだがシェリルもこんなに大きいのに垂れてなくてすごいなぁ、と段々と思考がおかしくなっているバーンは唐突に思う。


「きゃっ……いゃぁぁぁあ!」


「おー収まらねぇー」



 いつもの儀式を終え、パーティーは五人となったのだった。


お読み頂きありがとうございますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ