表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二人の世界  作者: folly
6/18

まずはDead or Alive(1)

お待たせしました、やっと異世界ものに入っていけそうです。

ピシッ───パリンッ!


世界が割れる音を聞いた。神様─クロトの起こした奇跡は世界を割った(・・・)

これも魔法だろうか。もしそうなら、彼女は世界が割れる、という想像ができ、かつ一人で他人にもその世界を見せられるほどの力を持っていることになる。

さすが神を名乗る者だと驚愕していた和樹は、しかし次に自分の足が地面についていないことに気が付く。あの、地面を踏みしめる感覚がまるでない。


『ねえ、カズ?なんか地面が遠いのは気のせい?』


和樹としても気のせいであってほしかった。もしくは夢だったら、なんと良かったことか。美香の気のせいではない。世界の割れる音を聞いて、その【二人の世界(デュオ―ズ)】に行けると思った和樹と美香、二人を待っていたのは高度3000mの空間だった。


「おぃぃい!神様、場所間違ってるじゃねえかっ!」

『うっひゃ~、これ怖いね~』


何故か落ちることなく、その場に浮き続ける和樹。

美香は聞く感じでは余裕そうだが、和樹には本当は怖いけど、強がっていることがすぐに分かった。姉弟だから、というのもあるだろうが身体を共有しているために相手の気持ちも少し伝わってきているらしい。


『あ、あ~、こちらクロト。和樹、美香、聞こえる?』


「クロト、どこにいる?この状況を説明してもらおうか?」

『そうだね。さっきのお願いの通り、あなた達二人には、とりあえず強くなってもらわないと困るのよ。』


確かに間違っていない。詳しくはわからないが、なんか化物と戦わなくちゃいけないだろうし。


『でも、ちまちま技術を身に付けるのは遅いのよ』


ふんふん、これも分かる。

和樹はRPGのレベル上げのような地道な作業が苦手なため、その意見に賛成する。


『そこで!今からあなた達をそこから落とします!二人は魔法を使って生き延びてね☆』


……おかしい。極端に理論がぶっ飛んだ気がする。

和樹の中では、美香も固まっている。


『ちなみに、失敗したら……?』


美香は聞きたくても聞けない質問をした。クロトは少し間を置き、


『……ニューゲーム?』


と返した。

え、助けてくれないの?コンテニューじゃないの?いや、もう一度やりたいとも思わないけど。

それは和樹と美香のどちらの気持ちだろうか。いや、二人とも同じ気持ちなのだろう。


『そうそう、その感覚!魔法には、二人の気持ちを揃えなくちゃいけないからね!』


あぁ、あいつを殴りたい。

再び気持ちが一致する二人。


『さて、今は私の力で無事だけど、解除したら落ち始めるからね。準備時間はあげるから、二人で少し話し合ってみて。準備できたら、いよいよ落とすよ!』


もう、何が何でもやらなければならないらしい。

最初からかなり無理ゲーに感じる和樹であった。

ライトノベルのために色々調べるのも面白いですね。頑張っていきます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ