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「パラボラパンデミック」  作者: ののむらハル
第一章 アウトブレイク編
8/21

第八話「レオの勘」



「ナナにはゲームをしてほしい」




はぁ?

こんな時に何言っての⁉︎この人⁉︎



確かに…

ゲームはしたいけどさ…



「あの!今、この状況で何言ってるんですか⁉︎」

ちょっと強い口調になる



「だいたい!前はゲームをやるなって言ってたじゃないの!」


始めて会った時のことを思い出したら腹が立ったってきた





「この事態が起きたのも、あなたのせいじゃないの⁉︎」

レオに問い詰める。


「落ち着けよ、確かにゲームや小型無人機のカメラにエイリアンの画像を流したのは俺だけど…」




やっぱり!



「なんでそんなことを…、おかげでゲーム怖くなったじゃん!」


「それが狙いだったから」



え?どう言うこと?



「俺、小さいときアメリカで住んでたことがあって、ばあちゃんの事件が起きたのもアメリカ」



「あの画像とアメリカ関係ないでしょ!」



「最後まで話を聞け!」

運転中のレオが一度こっちを見る




「あのゲームもアメリカ産だ」





関係性ゼロなんですけど!




「前にエイリアンについて政府のサーバーにハッキングしたら、あのゲームとネットウイルスについての資料が出てきた」



「数年後に同じゲームが日本で発売、たちまち大ヒット」





…あのゲームが発売されたのは確か3ヶ月前だったなぁ

私、買うのすごい恥ずかしかったよ〜





「それで?」




「もしも、あのゲームにウイルスがいたら、日本中のネット環境は感染し汚染されてる…」





止まれの標識で車が一時停止





「ネット汚染を止めたくて怖い映像を流したんだけど…逆に面白がった人ばかり…」

レオは表情を曇らせ話していた





レオ…


「そうだったんだ…」





「まだ確信はないけど…、あのゲームのウイルスは、今回の騒ぎのヒントじゃないかと思う」






えっ?

ネットウイルスとエイリアンに関係が…?






車が停止する。


「とりあえず今日は暗いしウチ家で泊まれ」

そう言ってレオは車を降りる




えっ!

泊まり⁉︎


男の人の家に泊まったことなんてないよ!




「早く降りろ!ヤツらが来たらどーすんだ!」




なっなんか緊張してきた…




車のドアを開けると一戸建ての立派な家があった



すっすご〜い!



よく見ると周りは森に囲まれてる


レオ

見た目とは裏腹に私よりド田舎に住んでるんだ







「おっ、お邪魔しま〜す…」

恐る恐る家に入る



「まぁ適当に座って、ジュースでいい?」




部屋には大きなソファーがあった


めっちゃフカフカ〜




「明日また明るくなったら、あんたの家族探しに行こう」

ビンに入ったオレンジジュースを手渡しながら言う





お母さん…

ゆうと…





「ありがとう…」

「そういえば、ここへ来る途中、誰にも、…ヤツらにも合わなかったね」

ジュースを飲んでいるレオに話しかける


「ひと気の少ない迂回ルートで来たからな、また変なもん見んの嫌だろ?」




死体を見たとき、

レオが助けてくれたことを思いだす


私に気をつかってくれたんだ…





「話しを戻すけど、ナナにはゲームをしてもらいたい」




まだ言うか!この人は‼︎




「ナナは政府のサーバーにゲーム方式でハッキングするんだ」




ええっ!嫌だよ私ハッキングなんて!



「私そんなこと嫌よ!」






レオが真面目な顔になり口を開く

「今回の騒ぎを止める方法をアメリカは知っている」





えっ?





「アメリカでも、同じ騒ぎが起きたが何事もなかったかの様に終息してる」




「確かに…そんなニュース聞いたことないしね」





「まぁ政府がもみ消したんだろうけど」



レオはジュースを飲み干し話す


「一度、爆発的に大流行したにもかかわらず終息したなんて何か裏があるはずだ、ハッキングしてその方法を入手する」





入手できれば…

騒ぎを終息できる…


お母さん達も助けることができる…!








「…わかった、で?どうしたらいいの?」




レオは私に来いと言い、地下室に案内した





真っ暗で…ヒンヤリ

奥から鉄の匂いがする…



ギィィ…

二枚の鉄の扉を開けると

キーボードやモニター、いろんな機械がいっぱいあった




「ちょっ!ちょっと!電波を発する物にヤツらが集まってくるんじゃ…?」



「この部屋は銅で覆ってるから遮蔽されてる、電波は発してないよ」





そうなんだ…



部屋を見渡しボーッとする。





「まっ!試しにゲームしてみてよ」

レオはモニター画面の横にあるゲーム機のボタンを押す



こんな時にゲームかぁ〜…

なんかなぁ…




冴えない顔をした私の手にコントローラーが届けられる

「ほれ!やってみなって」



コントローラーを持つと、懐かしい感じがした



あの時は…

平和だったなぁ…




メニューのニューゲームを押す


銃を持った兵隊が数名出てくる映像が流れた



軍事もののシューティングゲームかぁ

得意!


ゲームのコンピューターが話す

【お前は研究所に爆弾を仕掛けて脱出しろ、

敵の兵に見つかるなよ】


なるほど、隠密行動をするってわけね





ゲームスタート!


林の中を歩く


敵の兵隊を発見



バレないようにっと…



物陰に隠れ敵が去っていくのをやり過ごす





よし!今だ!

敵がいないことを確認し前進




…おっと!


前進した先に敵を発見



しばらく様子を見よう…



……



全然動かないなぁ…

こういう時は〜

しかたない!



背を向けている敵に近づく



敵との距離2.5m…



2m…




1.5m…




1m…




0.5m…




敵の真後ろ……



グサっ!!

敵の首にナイフを突き刺す


よし!ステレスキル決まったぁ!



敵の死体を茂みに隠す…




よし!

順調〜



『今、音がしなかったか?』

敵2名が話しをしながら近づいてくる



はっ!敵にバレた⁉︎?



敵が周辺をキョロキョロしている




…いや、

まだバレてない…




けど、確実に近づいてる



こっこう言うとき

どうするんだっけ…!?







*つづく*

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