第三話「休日のテレビ」
テレビ画面に映された文字
【こんにちはtieeさん、この前は驚かせて、ごめんなさい、あれは一種のバグです。tieeさんには危害はないので安心してください】
…あっあれ?
なんか…
普通じゃん!
なんかもっとこう…
エイリアンのキャーやキィーみたいな泣き声が書いてあるのかと思った、はは…。
なんだぁ普通のメッセージだったよ~
今まで私は何に怯えていたのか
アホだなぁ~。
「ただいま~!」
弟が駆け足で居間に来る。
「お帰り、ゆうと!よ~し!今日は一緒に
ゲームしようか!」
「うん!」
弟とソファーに座り、テレビに向かう。
「二人とも!先に着替え!」
ドカドカと居間に来た母が大きい声で言う。
「…はーい」
夜の10時23分
「わぁ~やられる!」
テレビ画面を見ながら小さい声で叫ぶ
そう、
オンラインでエイリアンのゲーム中です。
あれから異常な映像が流れることなく、
順調にクリア!
本当に私には害がないバグだったんだぁ
正直ちょっと心配だったんだけど…。
エイリアンが接近中。
サブマシンガンの弾丸をリロード、弾は満タン。
ガガガガガッ!!
数発発射し撃破、
続けてきたエイリアンも同様に撃破。
よし!余裕だねー
遠い岩場にエイリアンを発見。
スナイパーライフルへ銃を変更、
ちょっと遠いけど、狙えるかなぁ…
………バンっ!
一発でエイリアンを狙撃。
よし!決まったぁ!
エリアクリアー!次へ進むよ~
前方に弾薬補給場所を発見。
あっ、弾薬を補給っと…
次は、たぶんボスだろうなぁ~…
長年ゲームをしてるとボスのタイミングが
わかったりする。
こんなこと誰にも自慢できないけど…
ボスはクイーンって言う名前のやつ。
エイリアンを生み出す
言わば女王蜂みたなもん。
エイリアン大量に出てくるし…
手強いんだよネ~
チームの一人がボスエリア前でジャンプする
あっ【出発するぞ!】の合図だぁ!
今回は誰もマイクがないので、意思表示は
キャラを使ってジェスチャー。
GOっ!!
エリアの中心にクイーンが出現。
周りに大量のエイリアンが出てくる
サブマシンガンでエイリアンを撃破するも
次々に他が襲ってくる。
チームの一人が戦闘不能状態に、
ヤバい!助けなきゃ!
近づいて治療をすることで戦闘不能から復帰できる
前方のエイリアンのみを撃破し、
戦闘不能のプレイヤーへ走る
プレイヤーのもとに辿り着いたと同時にエイリアンが四方八方から接近。
う〜、治療間に合うかなぁ!
「!!」
治療中に私も攻撃され、戦闘不能に。
「ああ〜!ダメだぁ〜」
……
【GEAM OVER】
あと、ちょっとだったのに…
とほほ〜…
翌日
「おはよー、ふぁあ~」
あくびをしながら居間に行く。
「おはよう、朝ごはんできてるわよ」
母がテーブルに食事を並べながら言う。
そう、今日は土曜日なのです。
学校ないし、今日はバイトも休みだから…
ゲームしほうだい!?
やったぁー!
ゲーム好きには、たまらない一日になりそうです。
『続いてのニュースです、昨夜、小型の無人飛行機が相次いで墜落した事件で、この事件による怪我人は今のとこありません。』
小型無人飛行機って最近流行りの?
『コメンテイターの鈴木さんいかがでしょうか?』
『小型の無人飛行機にはカメラを搭載してるやつが多くありましてね~、カメラの解析をすることで原因を~ーーー』
ああ~、お腹空いたー。
ごはん、ごはん~
『それがですね、カメラの映像に、未確認生物が人を襲うシーンが…ーーー』
え?未確認生物?
『こちらは鈴木さんいかがでしょう?』
『映像は作り物ですけど、まるでエイリアンですね~』
『何者かによるサーバー攻撃の可能性を視野に入れ捜査中です。』
ふっ、ふ〜ん…
まぁ、そんなこともあるよね〜
「この映像、ネットにアップされてるらしいよ」
弟が、洗面所から来て話す。
えっマジ?
「ゆうと観たの?」
「見てないよ」
はぁ、良かったぁ…
って!なんで?別にあの映像な訳ないじゃん!
何を心配してるんだろ私!
部屋に戻りスマホで例の映像を調べる。
一応ね、確かめるだけだから…
チラッとだけ…
ネット上には、例の映像についてのコメントがいくつもあった。
【なんかのゲーム?映画?】
【めっちゃリアル!】
【私のカメラにも入っていました、やめてほしいです。】
【新作のゲームとして期待】
結構みんな見てるんだぁ…
まぁ、前に私が観たやつと違うでしょ
私も映像をチェック。
「うっ…」
映像には爪の長いエイリアンが数体、人を襲い
身体を切り刻む…。
何これ…?
前に出てきたエイリアンと同じだ!
思わずスマホの画面を消す。
これもバグ⁉︎
でも!どうして⁉︎
危害はないって……
…『Reo』
あの人は何か知ってるのかな…?
ふと、ニュースの言葉を思い出す。
『サーバー攻撃も視野に入れて…』
『Reo』が?まさか…
居間に行き、ゲームの電源を押す
メッセージを作成
宛先 …ーーー『Reo』。
*つづく*




