ハッキング
『エラーが発生しました』
なんか
エラーなっちゃったんですけど
突然画面が変わる
「2014年4月9日、23時26分。私が研究してきた宝はたくさんの先天性不整脈患者を救うはずじゃった…。じゃがもう殺人の道具となってしまっている。」
おじいさん…
「奴らはプログラムじゃ、設定しだいで無差別に人を殺せる。テロが始まる…。これが表に公表される時にはわしはもぅ…。」
「止めておくれ…わしの最後のお願いじゃ…。このプログラムでハッキングしネット環境を汚染すればーーー…」
「おい!なにしてる!?」
「わぁ!すいません」
「…これはキタノ博士じゃないか!?」
「おい!誰か来てくれ!すぐに軍のエンジニアを呼ぶんだ!」
「どうした?」
「エンジニアを呼んでくれ!」
…おじいさんって有名な人だったんだ
「それよりも応援要請が来ている!お前もこい!」
「応援要請?エイリアンの殲滅は間も無く完了するんじゃなかったのか?」
「奴ら今まで特定の人を襲っていたのが急に無差別に攻撃してきやがったんだ!」
「…くそっ!わかった!エンジニアを呼んだらすぐに向かう!」
エイリアンが無差別に…
きっとレオのしわざだ
「ちょっと君どいてくれる?」
いかにもインテリ系な男が声をかける
「あっはい、すいません…」
もしかしてこの人がエンジニア?
「…このプログラムちょっと変わってるね。ゲームをクリアしないとハッキングできないのか…」
ブツブツ言いながら男はUSBにコントローラーを繋ぐ
「…ちょっと君、出て行ってくれない?邪魔なんだけど」
「あっすいません」
ナナが立ち去ろうとすると聞き覚えのあるBGMが流れた
「!」
このゲーム!
レオの家でやったやつだ!
「お姉ちゃん?何してるの?」
「あっ、ゆうと」
ゆうと、涙目になってる…
ずっと我慢してたんだ…
…我慢しなくていいのに。
「わぁ!ゲームだ!」
「あっこら!ゆうと!」
「ちょっ!なんだこのガキ!?」
画面にゲームオーバーの文字が
「おい!クソガキ!お前のせいで負けたじゃないか!」
「すいません!」
ナナは一緒に頭を下げる
「たくっ!誰のためにやってると思ってるんだ!これだからバカは…」
ナナは頭を深く下げたまま聞いていた。
「本当にゲームだぁ!」
「おおー!本当にゲームがあるぞ」
「まぢで?久しぶりにゲームしてぇ」
避難所の人達が集まる
「君たちもあっち行ってくれるかな邪魔だよ。」
「見るくらいならいいだろ~、それともあんたゲーム下手くそなの?」
「下手ではない」
「じゃぁいいじゃないか!見るだけでもさ。ちなみに俺はゲーム得意だぜ!」
「バカっお前自分で言うなよ!」
…こんな時に
日本って平和ボケしてるなぁ…
私もゲーム好きだから人に言えないけど。
「あぁ~、そこは突っ込んだらダメだろ!しゃがめよ!」
「おしかったなぁ~」
「うるさい!これは普通のゲームではないから難しいんだ。」
「よし、じゃ次おれにやらせてよ!」
ゲームのプレイヤーが野次馬に変わる
「あぁ~ダメだ!」
「次おれおれ!」
続いて違う野次馬にプレイヤーが変わる
…そこは早く移動しないと
…あっ!そこはステレスキルしないと!
…
もぅ!
「ちょっとどいて!」
「えっ?なんだ女?」
「いいからどけってんの!!」
どいつもこいつも攻略わかってない!
…おじいさんの最後のお願いだもん
私がクリアする!
コントローラーを手に持ちパソコンの前に座る
【お前は研究所に爆弾を仕掛けて脱出しろ、敵の兵に見つかるなよ】
やっぱり
レオ家でやったゲームと一緒だ!
…さぁて、いっちょクリアしますか!
林の中を歩く。
敵兵が一人。
ここは隠れてやり過ごす…
よし前進!
また敵兵が一人。
ここはステレスキルする!
敵兵の後ろから静かに近づき、口を抑えながら首にナイフを突き刺す
ブッシュ!
よし!OK!
『今、音がしなかったか?』
敵兵二人が喋りながら近づいてくる。
ここは…確かあれだ!
林の中に隠れる。
敵の頭が重なる位置へ移動。そこから貫通弾で二つの頭を一発でぶち抜く!
…
バッシュ!
サイレンサー内蔵のスナイパーライフルから弾が弾ける。
よし!ダブルキル成功!
前進すると研究所が見えた
【見張りがいる。排除しろ】
…司令塔に一人
入り口付近に巡回の敵兵が二人
他にも敵がいるかもしれない…
まずは司令塔の敵をスナイパーライフルで狙撃。
よし…OK。
次に巡回の敵…
一人になったらステレスキルしよう
敵が一人になる。
よし今だ!
後ろから静かに近づく。
あと少し…
よしステレスキル実施…
「!!」
前から別の敵が出てきた
やばいッ!!
すぐにステレスキルした敵からナイフを抜き取り、前の敵へ投げつける。
『おっ!おぃッぐほぉ…!』
ナイフは顔に突き刺さり、死体が倒れる。
あっ危なかった…
やっぱまだ敵いたんだ…
『なんだ?』
残った巡回中の敵兵が近づいてくる
はっ!このままじゃ死体で潜入にバレてしまう!
死体を運んでるヒマないし…!
物陰に隠れ近づく敵を待ち伏せする。
鉢合わせと同時に首にナイフを刺す。
よし!成功!
【よくやった。ここは制圧だ研究所に入れ。】
「…おい、この女ここまでミスなしでクリアしてるぞ…」
「お前より上手いな…」
「なんだと?」
「静かにしろよ!研究所に入るぞ!」
野次馬たちは話し出す。
…研究所
室内でライフルは不利だな…
かといってマシンガンは重いし…
敵兵の死体からハンドガンを奪う。
よし!これでいこう!
研究所へ潜入。
あれ?誰もいない…?
周りには兵も誰もいなかった。
いや待って
もしかしたら隠れてるのかも…
それとも隠しカメラ…?
カメラらしき物はなかった。
周りを警戒しながら研究所の奥へ進む。
【よし、目標地点へ爆弾を仕掛けろ起動後は脱出地点へ行け】
爆弾を仕掛ける場所はここね!
3分後にセットっと…仕掛けOK!
あとはスイッチを押して脱出するだけ!
『動くな』
「!!」
突然敵兵が銃を構える。
なっ!何?!
『よくもここまで好き放題やってくれたね?』
ナナの腰からハンドガンを取り出し遠くへ投げる。
…なんか今までのコンピューターと違う?
『まさか、ここまで進入されてるなんて…俺としたことが…』
…もしかして
「おい?なんか雰囲気違う敵が出てきたぞ?」
「敵に見つかってるのに、なんでゲームオーバーにならないんだ?」
「ボス的なやつじゃね?」
「あっあの!マイクありますか?!」
ナナはエンジニアに話しかける。
「ああ、もちろんあるが」
すぐにマイクを接続し装着。
…憧れのマイク
まさかこんなとこで初めて使うとは…
「あなたレオね?」
『?…まさかナナか?』
やっぱりレオだ…
『かなりすご腕のハッカーかと思いきやお前か…』
「もうあなたの好きな様にはさせない!」
『!』
ナナはレオの銃を両手で押さえながら回し蹴りをする。
『くっ…!やりやがったな…』
「爆弾を起動して逃げろ!これはクリアしないとプログラムが起動しないんだ!」
エンジニアが大声を出す。
そっか!
ナナは爆弾のスイッチを押す。
【爆弾がセットされた!急いで脱出地点へ行け!】
『させねぇよ!』
後ろから羽交い締めされる。
「うあ!もう!」
レオの後頭部へ蹴りを入れ、羽交い締めを解く。
『このやろ!』
「わぁ!殴られた!」
ダメだ、このまま戦ったら脱出できない!
爆発まであと…
00:59:58…
「おい!1分過ぎてるぞ!早く脱出しろ!」
「バカ!あいつがいるから簡単に脱出できないんだよ!」
どっどうしよう…
ハンドガンが視界に入る。
「…っ!」
『やらねぇよ!!』
「ハンドガンから手ぇ放しなさいよ!」
ダメだ!銃、取られる!
「…もうバカ!!」
ハンドガンを持ったレオの手を
ナイフで刺す。
『うっ!こいつ!!」
「今だ行け!」
あと30秒!
研究所を出る
あと15秒!
「行け早く!!」
脱出地点が見える。
行け!!
『ナナぁぁーーーー!!』
レオがランチャーを持って現れる。
「げっ!なにあれ?!」
「かまうな!行けーーー!」
00:03:25…
00:02:13…
00:01:05……
…
00:00:00
「………」
画面にはクリアの文字が
「…やったぞ!クリアした!!」
「ネェちゃんすげーじゃねーか!!」
「やった…クリアしたんだ…」
モニター画面が真っ暗になる。
「あっ!あれ?!」
「ウイルスが蔓延したからな、ネットはすべてシャトダウンされたんだ。」
…じゃぁエイリアンは?!
「おい!エイリアンが止まってるぞ!」
「何が起きたんだ…」
…やった
止まった。
おじいさんやったよ私…ーーー。
数週間後
「おうナナおはよう!」
「おはよーりゅうじ」
「…なあナナ」
「うん?何?」
「…お前彼氏いんの?」
「…はぁ?何?からかってんの?」
「ナナおはよ〜!」
「おはようナツ!」
「ねね、これってナナ?ネットで最近話題の映像なの」
「え?」
あっあれ…
ナツのスマホを見ると
パソコンに向かいゲームに集中してる自分の姿が見えた。
はは…
恥ずかしい…。
✳︎おわり✳︎




