第二十話「現実」
「レオやめて…お願い…」
「ここに大量のエイリアンが来る。あと少しの時間、弟と過ごせよ」
そう言うとレオは銃を降ろし去って行った
「うぅ…お姉ちゃん!」
「ゆうと…」
窓からは一機のヘリがここから離れて行くのが見えた
…もぅ私たち終わりだ
…
……
「お~いレオナルド!久しぶりだな!」
「ああジェイ」
ヘリの騒音の中、会話が聞こえる
「あんた顔が変わってたから私わからなかったわよ」
「ハッカーで指名手配されてんだ、当たり前だろ?それよりクロエ俺にさんざんだったぞ」
「ごめんなさいね」
「クロエ姉さまは顔がわかってても
さんざんだと思うぜ~」
「はは!まちがいないな」
「キャプテンも気づいてなかったわよね?」
「おいおい、マヂかよ~」
キャプテンがレオに近づく
「レオナルド、よく帰ったな友よ」
「ああ、ただいま。これで日本は終わりだな…」
ーーー
「ゆうと…?!」
優斗は立ち上がり老人の死体を床に転がす
「なっ何やってるのゆうと!やめて!」
「おじいちゃんが言ってたの!」
「え?」
「ワシの下にあるものを持ってけって!」
2人は慌てて床を探る
「なっ何もないわよ…」
「お姉ちゃん!この椅子は?」
…椅子?
確かにこの椅子、他と違う…
「ゆうと下がって!……よいっしょ!」
床に椅子を叩き割る
「あっ!お姉ちゃん!」
座席部分から正方形のケースが出てきた
「これなに?」
「……CDが入ってる」
何かのデータかな…
「誰かいませんかー!?」
「救助隊ですー!誰かいたら返事をしてくださいー!!」
「!!」
救助隊⁉︎
「ここです!誰か助けてください!!」
ナナは慌てて扉を開け叫ぶ
「おい!2階から声が聞こえるぞ!!」
「助けてください!子供がいます!」
すぐに救助隊が数名2階に来る
「いたぞ!子供が2人いる!」
たっ助かった…
「ゆうと助かったよ!私たち助かった!」
「…お母さんは?」
「えっ?」
「お母さんは?ここにいるはずなんだ!」
「…」
「ゆうと…落ち着いて聞いて」
「なに?」
「…お母さんは天国に行ったの。」
「天国…」
「さぁ!こっちへ!避難所まで案内します!」
優斗は避難所へ向かう途中もずっと黙っていた。
…ゆうと
やっぱり今、言うべきじゃなかったのかな…
「今エイリアンの殲滅に力を尽くしています!ほとぼりが冷めるまでエイリアンに襲われる対象者はこの避難所でしばらく待機していてください」
避難所は軍の基地内だった
いろんな人が広場で避難生活をしていた。
….みんなエイリアンに襲われる人達なんだ
しばらくってどのくらいだろ…
私たち…これからやっていけるのかな
ふと手に持っていたものを見る
…おじいさんのCD
「あっあの…兵隊さん?」
「あぁ?なんだ?」
「ここにパソコンとかありませんか?ほら、避難してて時間あるからCDとかDVDとか見れるやつがあったらなぁ〜と思って…」
「あるよ、ただネットには接続してないがな。あそこの部屋だ」
やった!あるんだ!
「ありがとうございます!」
「ゆうと、ちょっとおいで」
優斗は黙ったまま動かなかった
…今一人になりたいのかな
まぁここなら安全だし大丈夫か
ナナはパソコンの部屋へ行くとCDを入れた
…何が入ってるんだろ
データかな?…なんかの映像かな…?
「!!…あっあれ?!」
*つづく*




