第十九話「真実」
ドン!ドン!
「ゆうと!開けて!」
「お姉ちゃん!!?」
優斗は走りだし内鍵を開ける
「ゆうと!!よかった…」
「お姉ちゃん…!」
2人は抱き合いお互いの存在を確かめる
「良かったのぉ、坊や」
「……あなたは?」
「僕を助けてくれたおじいちゃんだよ!預かりものを取りにきたんだって」
「預かり物…?あっありがとうございます、弟を助けていただいて」
「ほほ、いやいや」
火葬場に預かりもの?
…それより逃げなきゃ!
「ゆうと!ここから逃げよう!お爺さんも逃げましょう」
「…ワシは残る。」
「なっ何を言ってるんですか?!ここは危険です!早く脱出しないと!」
老人はゆっくり口を開く
「ワシは長年心臓の研究をしていてのぉ…、
今日ここに一つペースメーカーと言う装置が届くはずじゃった」
!!
それって…⁈
私のおじいちゃんの…?
ペースメーカー…
ナナはレオの言葉を思い出す
『エイリアンになった人の共通点はペースメーカー』
「先天性不整脈と言う病気をご存知かな?ある遺伝子を持った人が発症する病気でのぉ」
知ってる
…私のおじいちゃん
その病気だった
「ワシは、その病気を早期発見する装置を開発した。遺伝子を調べれば発症する人がわかる。」
老人は椅子に座る
「しかし、検査を受ける人など誰もいなかった…」
「そこでワシは治療に使われているペースメーカーに装置を組み込んだ。電波を介して周りの人達の遺伝子を調べ、リスクのある人を無償で特定するために…」
「アメリカの村でテスト的に実施をした、最初は順調じゃった…。何者かのウイルス攻撃を喰らうまではの…」
アメリカの村って…
もしかしてレオのとこじゃ…
「ウイルス攻撃を受けて数ヶ月後、今回と同じようにエイリアンが人から出てきたんじゃ!」
「ワシの研究は殺人…いやテロに使われたのじゃ…」
「ヤツらはワシのような先天性不整脈の遺伝子を持った人間を、電波を介して特定し抹殺する。人の肉体で拡大をしつづけ…殲滅するまで…」
私聞いたことがある…
ペースメーカーはある程度自己発的に動く機械。
その人の心臓の動きによって動く…
それを利用したサーバーテロ…
バンッ!!
突然、銃声が聞こえた
「うぅ…あぁ…」
ドサ…
「おじいちゃん!!」
優斗は老人に近づく
「ゆうと!!」
「動くな!」
声とともにナナに向けられたのは銃口だった
「え…?」
「…ごめんなナナ、こんな手荒なマネしたくなかったんだけどな」
この声…
レオ…?
「なっ何してるのレオ…?」
「レオナルド、こいつらどうします?」
軍兵がぞろぞろと入ってくる
「こいつらはいい、ターゲットの確保をしろ」
「イエッサー」
えっ…
なにがどうなって…
「おいガキ、そこをどけ。」
「…」
「おいおい〜レクト、ガキに英語は通じないだろ」
「ああ、そうか。」
「子供そこをどけ。」
レクトは日本語で優斗に話しかける
「…嫌だ」
「レクト、ガキはなんてったんだ?」
「嫌だと。」
「はは、強いガキだなぁ〜」
「ジェイ、レクト!早くしな!」
「はーい、クロエ姉さま」
「…坊や…何も言わずに聞いてくれ………」
「おじいちゃん…?」
「おいガキ!どけ。」
レクトは優斗に銃を向ける
「お願いやめて!!」
「動くな!」
「ナナ、弟をどかしてくれ。じゃないと小さい頭が吹き飛ぶ」
レオ…
「…ゆうとそこから離れて」
「でもお姉ちゃ…」
「言うこと聞いて!!」
優斗は涙をこぼしながら老人から離れる
「うぅ…おじいちゃんごめんね…」
「へ、お姉ちゃんの言うこと聞いて偉いなぁ〜」
「ターゲットを確保しろ。」
「へいへ〜い」
ジェイは老人のポケットからスマホを奪う
「う…あぁ…」
「へへ、ごめんな〜じいさん」
「データを見ろ。」
「データOK、ターゲット確保」
「よし、レオナルドこいつらどうする?」
「キャプテン、ここは俺に任せて君たちは通路の確保に専念してほしい」
「大丈夫なのか?」
「ああ」
軍兵は部屋から去っていく
「レオ!あんた何したかわかってんの!?」
「ああ」
「人を殺してんのよ!?」
「ああ、もう何人も殺した」
「…あんたの狙いは何?!…テロ?!」
「そうかもなぁ….」
レオは銃を優斗に向ける
「じゃぁ俺がこれからすることも当ててみろよ?」
*つづく*




