第十八話「見つけた先に」
数時間前
「お母さんー?」
優斗は火葬場の2階を歩く
「誰もいない…」
キィ……
一つの扉が開く
「坊や、早くこちらへ」
そう言うと長い髭を生やしたお爺さんは手招きする
「…誰?」
優斗が尋ねたとき
後ろからエイリアンが来た
「うわぁ!!」
急いで先ほどのお爺さんのところへ
バタンッ!
扉を閉めるとお爺さんは鍵を閉める
「坊や、ここへ」
優斗を引き寄せ何かのボタンを押す
「私と一緒にいればヤツらは大丈夫じゃ、
ジャビングって言う魔法さぁ」
「……あれ?…本当だぁ」
「はは、そうじゃろ?君は迷子かね?」
「うん…」
優斗はうつむく
「おじいちゃんも迷子?」
「はは!私は預けてた物を取りにきたんだがね。
待ってたら化け物に襲われてしまった…」
「預けてたもの?」
「ああ、わしの大事なものさぁ」
優斗はおじいさんの後ろを見る
「わぁ~!外が見える!」
大きな窓ガラスへ近づいた優斗は
外の景色に釘つけになる
「ここの窓は見晴らしが良いじゃろ?」
お爺さんは杖を使い、ゆっくり優斗に近づく。
ーーー
「なぁナナ、一つ聞いてほしいことがある」
「うん?」
2人は車で丘の上にある火葬場へ向かっていた
「昨日あることを調べてたら、一つ気になることがあったんだ」
「なに?」
「エイリアンになった人達にはある共通点がある」
「共通点?」
「ああ、ナナの爺さんってペースメーカーしてなかったか?」
「ペースメーカー?うん、してたよ。おじいちゃん昔から心臓悪かったからね。」
そう、昔おじいちゃんが倒れた時に手術でつけたんだった…
確か…心臓の動きを助ける機械だったけ…?
「俺のばあちゃんもペースメーカーしてたんだ」
「え?」
「ハッキングで得たデータの人達もみんなペースメーカーをしていた」
「…ペースメーカーが共通点?」
「ああ」
「ペースメーカーとエイリアン…??」
ダメだぁ~
全く意味がわからん
「でも…日本でエイリアンになった人たち全員がペースメーカーをしてたってこと?ちょっと多すぎない?」
確か…私の家に来た警官はエイリアンになったけど30代くらいだったし…
ペースメーカーをするには若すぎるよね…
「まぁ…そぅだけど」
レオは考えこむ
「俺が入手したデータの人達はみんなペースメーカーをしていた。俺のばあちゃんもナナの爺さんも…偶然とは思えない」
うーん…確かに…
車が止まる
「着いたぞ」
「ここが火葬場?」
「ああ、煙突がついてるだろ?」
意外にも綺麗な建物にナナは驚く
「よし、行くぞ」
2人は車を降り、建物に近づく
「は!!ゆうと!?」
ナナは2階の窓を見て大声を出す
「…あれがお前の弟…って!おい!!」
ナナは一人で建物の中に入って行く
「あのバカたれ…!」
ナナはエレベーターを見つけ走る
「…はぁ!はぁ!ゆうと待ってて!!早くエレベーターこい!!」
チンっ!
「おいっ!ナナ待て…ーーー」
レオの声はエレベーターの扉で閉ざされた
「くそ!階段使うか!!」
チンっ!
『2階です』
「えっと…確かあっちの方角だっけ…?」
ナナは優斗のいた部屋へ走る
「!!」
…後ろから誰か来てる!!
エイリアン!?
ナナはスピードを上げ優斗のいた部屋へ
ガチャガチャ!
「ゆうと開けて!ゆうと!!」
カチャ…
内鍵が開く
扉を開き中に入る
「ゆうと!!!」
*つづく*




