第十六話「潜入」
同時刻のこと…ーーー
日本の上空にヘリが一機…
「よし!お前らあと3分で現場へ到着する!作戦に変わりはない!ヤツらは電波に近づく、無線は使うな!銃にはサイレンサーを装備しろ!」
「なぁ、かそうばって何だ?」
黒人が尋ねる
「死体を焼くとこだ。」
軍用のヘルメットを深く被った白人は静かに答えた
「日本人は死体を焼くのかい?!はは!意外に残酷なことするんだな!」
「あたしゃ合理的なやり方だと思うけどね」
黒髪の女が言う
「感染症は熱に弱い、焼いたほうが早いでしょ?」
「わぁお!クロエ姉さま怖えぇ!!」
「お前ら聞け!俺たちの任務はターゲットの確保、保護だ!いいな!?」
ガタイのいい男性は言う
「イエッサー!キャプテン!」
「おい!ジェイ!あんまりお喋りするなよ!」
「りょうかい~!キャプテン~!」
「でも、もし誰かがエイリアンに殺られそうになっていたら、どうすんだ?なぁレクト?」
ジェイは先ほどの白人に尋ねる
「任務が優先だ。」
レクトは静かに答えた
「日本人がいようが!子供がいようが!あたしらの任務はターゲット確保!わかった?ジェイ?」
「はいはい~…」
ヘリは火葬場の上空でホバリングする
「よし!合図を待て!」
…
……
「今だ!行け!」
4人はロープを使い下降する
「よっと!」
降りると同時にジェイは銃を構え
周囲を確認する
「…よし、クリア」
「こっちもクリア」
「作業に取り掛かれ!」
クロエは小型レーザーで扉に穴を開け、
レクトはノートパソコンを立ち上げる
「ジェイ周囲を見張ってくれ、ネットに繋ぐ。」
「はいよ」
レクトはパソコンを立ち上げたと同時に
蚊が数匹入ったシャーレを取り出す
「レクト穴、空いたよ」
「わかった、マイクロドローンたち行け。」
レクトはそう言うと蚊を穴の中へ放つ
パソコンに火葬場の見取り図が
徐々に映し出される
「キャプテン!2時の方向からエイリアン2体!
近づいてくる!」
「レクト!データ回収はまだか⁉︎」
「あと2分43秒はかかる。」
「エイリアンとの接触まで200m!」
「くそ!ジェイ!撃ち殺せ!」
…
バシュッ!!
「敵を殺った、クリア……、いや4時の方向から数体!」
「6時の方向からも数体来てる!レクトまだか⁉︎」
「あと10秒…。」
「5秒…。」
「完了。」
「よし!ジャビング装置を起動しろ!」
レクトは素早くキーを押す
「装置起動。」
エイリアンの動きが止まる
「…よし、ジェイはこのまま見張れ」
「イエッサー」
「レクト、データの解説を頼む」
「生命反応は2つ、2階の控え室。」
「2つ?」
「きっと一つは付き人かなんかだろう」
「で?あたしらはどうやって目的地に行ったらいいの?」
「ここから階段を降りて一番奥の部屋まで行く。」
「だが…」
「だが?」
「途中、事務室がある。」
「事務室にはパソコンや電子機器がある。」
「このまま突破したらターゲットを危険に合わせる可能性があるな…」
キャプテンは銃を構え話す
「よし!俺とクロエは電力室へ、建物の電源をオフにする!レクトとジェイはターゲットに向かえ!レクト!電力室までの道を教えろ!」
「制御室は1階、階段を降りて左、突き当たりの部屋だ。」
「わかった!ジェイとレクトは事務室手前で待機、電源がオフになったら控え室まで行きターゲットを確保しろ!いいな⁉︎」
「イエッサー!」
「これから潜入する…」
クロエは開けた穴から内鍵を開ける
「3、2、1………
…GO!!」
4人は周辺を確認しながら室内へ
「日本の建物って狭いな〜、頭ぶつけちまうぜ」
「黙りなジェイ」
「はーい…クロエお姉様〜」
4人は2階の階段へ
キャプテンはジェスチャーでジェイとレクトに指示を送る
2人は2階の扉へ入り
他は階段を降りる
「待て…、なんか音がしたぞ…」
「……人の足音です、ヤツらじゃありません」
「ああ、だが油断するな」
「イエッサー」
徐々に靴音が大きくなる
「近づいて来る…!!」
タッタッタッ………!
2人はライトをつけたと同時に銃を構える
*つづく*




