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出会い
人間界に来て、1ヵ月が過ぎた。共に人間界へおりた者達は、異界者だということに対しての罵倒に耐えられず、消えてしまった。生き延びているのは、私と龍だけ…
ある日、龍は「学校に行こう」と言いだした。暇だったので、私は「うん」と言った。それから2日後。制服や鞄、教科書などを用意し、高校3年生として通い始めた。
初日は大変だった…。人間と妖精のハーフだから、人間離れした容姿に頭脳、運動神経を持っていたため周りは、かなりの美男と美女の双子が来たと大騒ぎ。そんな中、1人だけ静かな男子がいた。如月爽と言った。これが、私葉月青が如月爽に興味を抱いた瞬間である。