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14 桐山さんのクイズが救い!

今日はテレビがどうしても消せないから来てくれ、とおばあちゃんが言うので霧子が行ってみると、テレビのリモコンではなくエアコンのリモコンのボタンを何度も押してテレビが消えない、と言っている。


かと思うとお客さんが来るので部屋を涼しくしたいんだけどエアコンのスイッチが入らない、と嘆いているので見てみると、おばあちゃんが手にしているのは固定電話の子機だったりする。


 最近の夏は地球温暖化ではなくて地球沸騰という言葉が出てくるほど異常に暑い。


ニュースでは90歳くらいの高齢者夫婦がエアコンを使わないで一晩経って亡くなっていたというのもあったので、おばあちゃんにはエアコンをつけるようにしつこく言っているのだが、加齢であまり感じなくなってきていることと、おばあちゃんが若い頃はエアコンなどというものはなく、それでも大丈夫だと深層心理で思っているらしいのとで、なかなかつけてくれない。


今は地球温暖化で昔よりも暑いんだよ、と桐子が何度言っても分かってくれない。そこで寝室のエアコンはおばあちゃんが寝る頃になると自動的に作動して涼しい風が出て、明け方になると自動的に止まるように桐子がセットしておいた。


我ながらうまいことを考えたものだと桐子は思っていたのだが、そのことを何度言ってもおばあちゃんは忘れてしまい、おばあちゃんからすると急に勝手にエアコンから冷気が出てくるので、リモコンで止めてしまうようになってしまった。


もう子供と同じで想定外のことをやってくれるので大変だ。ただこの件に関しては、リモコンを桐子がある場所に隠すことで一応解決をみた。


 昼間もたまに見に行くが、エアコンを使えていないことが多いので、桐子がエアコンのスイッチを押してあげることがある。


普通、最初は風量は強くして、冷えてきたら風量を弱くするのだが、おばあちゃんはそれができなくて、冷えてくるといきなり切ってしまうので、適当な折にこちらで風量を弱めてあげなければならない。


かと思うとある日様子を見に行ってドアを開けた途端、熱風が吹き出てきた。部屋全体が暑い。どうやらエアコン作動中に適当にリモコンをいじって暖房にしてしまったらしい。


暑い夏に電気を使って暖房をしていて、しかも感覚が弱っているせいかそのままその部屋で過ごしているのだから、本当に気を抜くことができない。


 こんな調子なので、web ライター 及びイラストデザインの仕事はなかなかはかどらない。何度も呼ばれる他に、誰かが訪問している時にはおばあちゃんでは埒が明かないし、また詐欺で騙されてもいけないので、来客の気配があるとすぐに階段を降りて玄関へ行かなければならない。


ちょうど仕事が乗ってきている時に中断させられるとイライラしてしまう。


桐子は心の中で叫んだ。

「ああ、桐山さんと話がしたい。明日のバイトで会えたらいいなあ!クイズ!桐山さんのクイズが私の救いだわ!」

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