第三話 魔法と創造の世界イマジンワールド
序盤、設定や伏線などで、長々としますが、冒険者になってからとても面白くなりますので、こうご期待ください!
女神様は両手を大きく広げながら笑顔で言った。
「では、魔法と創造の世界イマジンワールドを楽しんでください」
すると下には魔法陣のようなものが浮かび上がり、ぐるぐると回り始めた。
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気が付くと僕は、狭い路地裏にいた。
一人で路地裏にいるという事は恐らく、皆も別々の場所に飛ばされたのだろう。
ーーー今日から新しい冒険が始まるんだーーー
そんな風に考えると、胸が高鳴った。
なんのためらいもなく、光のさす方へ歩いていくと、そこには見たことがない街並みが広がっていた。
上にはロープが敷かれていて、そこから提灯のような物が吊るされており、地面はオレンジと薄茶色のブロックが交互に置かれ、周りは明るい塗装の建物でいっぱいだった。
目の前には大きな噴水、近くには屋台が並んでおり、お祭り騒ぎだ。
「へい!よってらっしゃいみてらっしゃい!」
「兄ちゃん兄ちゃん、焼き立てだけどどうかね?」
日本語...? と思いつつ歩いていると、なにやら初めてみる料理を勧められた。
お金もないし見た目が何とも言えない感じだった。
例えるならば、カエルの丸焼きのような感じだ。
「い、いえ..今は大丈夫です..」
イマジンワールドの記念すべき最初の話し相手は、屋台のおばちゃんだった。
ーーーそんなことよりもまず、冒険者になる方法を聞かないとな。ーーー
そう思い、横を通りかかった背の高い男の人に話しかけた。
「あの、すいません..」
「んあ..? なんか用かい?」
そう言って僕の方に振り向くとーー"うわっ"ーーと思わず声が出た。
顔には綺麗なオレンジ色の毛並みがびっしり、身体全体が銀色に光る鎧で包まれており、おまけに縦長の耳までついている。
「なんだ兄ちゃん..獣人は初めてか..?」
驚いた様子の僕を見かねた獣人はそう尋ねてきた。
「あっ..初め_____」
初めて見ます、と言おうと思ったが、獣人は話をつづけた。
「それにしても兄ちゃん、面白い格好してるな!どんな注文をしたらその服を作れるんだ?-あっはっは-」
獣人は甲高く笑っていた。
僕だって決して、好きでこの格好をしているわけではない。
立て続けに獣人は言った。
「俺はリガル。よろしくな..!」
「ぼ..ぼくの名前はりょうです。よろしくお願いします。」
「りょう..?変わった名前だな!でも響きがいい。それで、りょう、何か用かい? 」
「実は、冒険者になりたいんです。何からすればいいかわからなくて..」
「なるほど...それなら、西のほうに歩いていくと、デカくて丸い建物があるからそこに行くといい、冒険者ホールって言うんだが、そこで手続きができるぜ。」
「ありがとうございます。行ってみます。」
アバウトな説明に不安を抱きつつも、握手を交わし、冒険者ホールを目指した。
獣人がいるという事は...他の種族もたくさんいるのだろうか...?
そんなことを考えながら歩いていた。
しばらくすると、赤と白で染められたオシャレな丸い建物が見えてきた。上には大きく"冒険者ホール"と書かれている。
------沢山の人々が出入りする中、満を持して、冒険者ホールに入るのだった。------
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