第一話 いじめられる日々
序盤、設定や伏線などで、長々としますが、冒険者になってからとても面白くなりますので、こうご期待ください!
「この先、明るい未来なんて待ってないんだから、一生家にでも引きこもってろよクズ!!」
「そうよ..あんたのその目の色が本当に不愉快なの!見られるこっち側の気持ちも考えてよね!」
いきなりの展開でビックリしているだろうけど、この"クズ"と呼ばれているのは僕、名前は"りょう"。
身長は平均ぐらいでショートヘアに青の瞳、16歳、高校1年だ。
高校に入ってから根暗でクラスに馴染めなかった僕は、いじめグループの標的になってしまった。
とくに皆が毛嫌いするのはこの"青の瞳"だ。周りのみんなは瞳の色が黒色だけど、どういうわけか僕は生まれつき瞳の色が青色なのだ。
物心ついたときに周りとの違いに気づき、じいちゃんに聞いたところ、生まれつきのようだった。
生まれつきと言っても、俺は山に捨てられていたらしく、それをじいちゃんとばあちゃんが拾ってくれたのだ。
きっと前の両親も、この瞳が気に入らなかったのだろう。
「おい!クズ!聞いてんのか?」
この今にも殴りかかってきそうな強面の男
名前は"かずき"俺よりも少し背が高く、運動神経抜群で、バスケ部のキャプテンを務めている。
人当たりが良いことや、陽気な性格などから、先生や生徒たちの人気者だ。
しかし、これは表の顔、裏では何か気に食わないことがあると暴力で解決。
親がこの学校の理事長という事もあり、やりたい放題だ。
そして、かずきと行動を共にしているこの二人は"あやか"と"じゅんや"
あやかは鼻が高く、顔が小さい、ポニーテールが特徴的な女の子だ。
性格は見ての通りさ。女王様気取りのお嬢様って感じだ。
「おいおい、もうその辺にしておけよ」
今止めに入ったのはじゅんやだ。
頭が切れて、どんな時も冷静、はっきり言って、気味が悪い。
いつも伊達眼鏡をしている少し変わったヤツだ。
いつもは、じゅんやに諭されると、素直にいう事を聞くはずのかずきが、今日は聞く耳を持とうとしない。
恐らく、別の事で気に食わない事があり、そのストレスを俺にぶつけているのだろう。
まぁ、いつものことだ...軽く聞き流そう。
「うるせぇな、今の時代生意気な奴には制裁が必要なんだよ..!」
昔の時代を知らないくせして、よく言うよ。
心の中でそう思った。
「おい、いまなんて言った?」
はっ、心の中でとどめていた言葉が、無意識のうちに口にしていたみたいだった。
かずきは眉間にしわを寄せ、今にも人を殺しそうな目で俺を見ていた。
僕はこれ以上かずきを刺激しないように、震えた声で、説得を試みた。
「あっ..いや..これは違うんだ..」
頭が真っ白になり、言葉が出てこない...
近くにおいてあった"カッターナイフ"を手に取り、鬼の形相でこちらに向かってくるかずきの姿がこの醜い青の瞳に映った。
あぁ..なんてくだらない人生なんだ..こんな事ならやりたい事をしておけばよかった。
小さくため息をつき、覚悟したその時だった。
周りが<白黒写真>のような背景と化し、時が止まったかのように全てが静止して見えた。
ほんの数秒だったと思うが、僕にはそれが心地よく感じ。
薄れゆく意識の中で呼吸を忘れたかのように静かに僕は目を閉じた..
-どれくらいの時間がたったのだろう-
目を覚ますと、どこまでも続きそうな白色の部屋の中にいた。
もっともこれが"部屋"と呼べるのか定かではないが、初めての経験だったので、表現の仕方が分からない。
周りを見渡すと、クラスメイトの皆も横たわっていた。
かずきやあやか、じゅんやの姿もあった。
おそらく皆にも同じ現象が起きたのだろう。
「おい..なんなんだよこれ!」
かずきの叫び声が響き渡った。
突然の出来事に混乱しているのだろう。
周りがざわつき始めて少し経ったとき、突如、目の前に、一人の女性が現れた。
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