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※3◆ドロップ◆

緩く更新しています。

 親友の光の精霊が『愛し子』を見つけたという。

 聖獣フォルガァが『主』と決めた少女だったみたい。

 でも、『光の』は神に今世では駄目だと言われもの凄く落ち込んでいたの。

 光のは少女がフォルちゃんと一緒にアデライト国中を周り魔獣を倒した後、すべてを浄化し命を終えたのを見届けるとその国を離れ私の元へやって来た。


「アタシが契約していればあの子を守ってあげられたのに・・・」

 そう言って数日間泣き通した。

 見ていられなかったわ。

「でも神は今世では駄目だと言ったのでしょう?だったら来世、いつかきっと巡り逢えるわよ。アタシ達は自由な精霊よ、もしかしたらその子が死んでもう新しい命を受けているかもしれないじゃない。フォルちゃんのようにその魂を探して旅に出るのも良いし、気長にここでアンテナを張って待つのも良いじゃない?」

 『光の』は私の胸で泣きながらコクコクと頷いていた。


 そして、数百年後。

『光の』がずっと探していた愛し子の魂があの国を救うためにまた光を放ったのだった。

 神に他国よりも加護を受けている国アデライト王国。

 私も興味を持つようになっていった。


「『水の』聞いて!大聖女のジュリアーナの魂を持つ子を見つけたわ」

「やっぱりあの光は大聖女の誕生を示すものだったのね」

「それが赤子としてではなく、七才の少女なのよ」

 どういう事なのか全く分からないわ。

「ジュリアーナの魂は持ってるけど大聖女と思えないの。力も無いし。でもそんな事関係ないわ。一目見てアタシの魂が愛し子だと認識してしまったんだもの。もう契約も済ませたわ」

「ええ、いいの?」

 とは思ったけど私たちは愛し子との契約をそんなに難しいものと考えていないのよね。

 自分が気に入り相手も同意すれば契約を結ぶし、気に入らなかったり愛し子に飽きちゃったら解除もしちゃう。

 だってもともと自由で気まぐれな精霊ですもの。だから『水の』の自由にすればいいわと思っていたの。


 ところがその子と契約を交わして九年もべったりと寄り添い離れる様子もないのは解せない。

 精霊の集会にも顔を出さないなんて精霊王も呆れていたわよ。

 だから私も『光の』に会うついでに『愛し子』も見て来ようと思った訳。

 十年ぶりに会う『光の』は人型になり愛し子からビオラという名を貰いメイドだか侍女の出で立ちをしていて驚かさせれた。

 フォルちゃんに会うのは三百年ぶりかしら?

 そしてフォルちゃんの懐で眠る青年と少女を見て胸が躍ってしまったの。

 アンナという娘の出しているオーラは金色の光に包まれており、隣で彼女を愛し気に抱き寄せ眠る青年は銀色の光に包まれていた。

 何故か彼の光の方はどうやらビオラには見えていないみたい。

 この二人は出会うべくして出会ったのね。

 何と微笑ましい姿なんでしょう。思わず笑みが零れてしまう。


 目覚めて話をしてみるとビオラが離れたくないというのが良く判った。

 大聖女の魂を持ちながらそれに驕れる事も無く素直で慈愛に溢れているアンナ。

 私も気に入ったわ。

 彼女達と一緒にいたら楽しい事もありそうね。


「ねぇ、面白そうだから暫く私も一緒にいていいかしら?」

 ビオラは少し考えて

「好きすれば。精霊は自由なんだから」

 と答えたの。

 周りはめちゃくちゃ驚いていたけど。


 とにかく契約はしないけどアンナから「ドロップ」っていう名前を貰って猫に変化して彼らについて行く事にしたわ。

 猫同士しフォルちゃんと寄り添うのも気持ちいいしね。


 ドルチェ帝国での一件は楽しませて貰ったわ。

 アンナの召喚獣役をやり久しぶりに暴れたし。あっ、でもあの位じゃ全然物足りなかったけど。でもアンナのコスプレは最高だったし十分楽しめたわ。

 

 その後アデライト城に付いて行き暫く猫ととして生活をしていあたけど何だか少しお尻がムズムズするの。

 こんなに長く人間と接触したことは無かったんだもの。

 暫く水の中に戻ろうと思う。

 でも、また絶対に彼らの元へ戻って来るわ。

 だって、こんなに楽しいですもの。


 今度会う時王子様のバージルがまだ銀色の光に包まれていたら契約してあげても良いかな。

 彼は魔力が強すぎて召喚獣を使えないらしいもの。

 だったら私が召喚獣の代わり、ん。聖獣のかわりになってあげてもいいわ。

 あの時と同じ【ドラゴン】になってね。


 その時まで暫しのお別れね。


 アディオス♡



お読み下さりありがとうございました。

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