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海のおバカさん

 キラキラと輝く海。

 輝く太陽。

 浜辺でたわむれる輝くキャピキャピガールズ。

 海水浴客のいない貸切状態なのには理由がある。

 梅雨時期は海水温や潮の流れが変化しやすく、遠方から巨大な海棲モンスターが多く現れるからだ。


 それでも今日は暑いし、浜辺なら安全だろうということで暇な人々が水着を着て遊んでいる。


 俺は自分の体のことを詳しく試してみたいと、昨日の件を暁さんに説明すると、もう一回マグマダイブしてみたら、と提案されたがそれは断った。

 もしかすると次は燃え尽きて死ぬかも。

 だったら病院で精密検査したらと言われたがそれはもっと嫌なので首を横に振った。


 俺の考えでは、この骨はその環境に適応するんじゃないかと睨んでいる。マグマに耐えるのではなく、マグマになることで窮地を脱したのだと感じた。

 だから海に入れば海になるんじゃないかと思って同行してもらっただけのはずなのに、ついでにバーベキューしようぜってなって今に至る。


 目の前に水着の美少女たちが……戯れたいッ! なんて気持ちを抑え、俺は帆船のアンカーに逆さ吊りにされている。

 いやドM変態プレイに目覚めたとかじゃないし、S嬢に付き合っているなんてことでも決してない。

 スケルトンの体はスカスカで海に入ったら泳げないだろうと予測されるからだ。

 マグマの時は高い粘度のおかげで平泳ぎでも生還できたけど、海中であればジェットエンジンでも搭載していなければ帰ってこれる保証がない。さいあく波に流されて新海の王になりかねない。


 とりあえずさっさと検証を終わらせて遊びたい。今はもうそれしか考えていない。


 ラメ入りの黒ワンピースのリィリィちゃんマジ天使。

 手のひらサイズがキュートなアイシャのピンクのホルダーネックのビキニ。

 セチアのさん悩殺ボディをあえてパレオで見え見え隠れさせて視線を独り占めするスタイル。

 普段は飾りっ気のない私服なのに今日に限ってフラワービキニという女子力全開のエレニツィカ。

 青と白のストライプで夏を先取るワンショルダーの暁さん。

 白衣の天使が浜辺の天使にクラスチェンジ。ブーツのような黒のレースアップが大人の魅力を引き立てるラララさん。


 男性も多くいるが、あまり大差がないので割愛。

 というか男性って水着の種類少ないよね。

 仕方ないんだけど。ブーメランか短パンかフンドシ。上着に何か羽織るくらいしかないんだよね。

 変身願望があるわけじゃないけど、ファッションの幅は女性の方が広いから羨ましい。


「お前、鼻の下伸ばしっぱなしだが、準備はいいのか?」


「いえいえ、鼻の下なんか伸びませんよ? 鼻がありませんから」


「嘘つけ」


「いいのよたかピコちゃん。私の胸に飛び込んで来て!」


 海は怪我が多いからと付き添ってくれたラララさん。なぜ船に乗り込んでいるかと言えば、当然俺目当てで乗船しているんだが、ここは我慢して浜でみんなを見ていて欲しかった。

 怪我をしたら病院送りになるからみんな気をつけるだろうけども。


「それにしてもなんだか元気ありませんね。大丈夫ですか?」


「……ああ、昨日1日中、それから今朝も…………各所に詩織の件を説明したついでに怒られに行ったからな。特に病院で……」


「それはそうよ。いくら暁ちゃんが不死身だからって自分で命を粗末にするなって言うくせに、自分の首は斬っちゃうんだから」


「反省してます……」


 それで昨日は遅い時間に晩ご飯をとっていたのか。

 話しによると国王と各ギルドマスター(ドラゴンテイルにはギルドマスター代理)のところまで出向いてことの経緯を説明しに行ったらしい。

 普段温厚な国王も今回ばかりは眉尻が釣り上がったそうな。

 ギルドマスターたちからもキツイお叱りを受けたそうだが、1番キツかったのは27層のアールロイさん。

 彼をギルドに誘った時、命を大事にしろと言った張本人が自分の命を絶ったのだからそれはもう大激怒。

 顔は怖いけどなんだかんだで怒らなさそうな人と普段笑顔で怒りに縁がない人が怒る時はマジに怖い。


 だけどそれも全部、暁さんが好きだからという証明。

 どうでもいい人になんか親身になって怒ったり関わったりなんかするはずがない。


 そう思うと、暁さんが詩織に怒った時期は本当に最後のタイミング。詩織に対するみんなとの関係がぷっつん切れる一歩手前。まだギリギリ怒りを向けてくれる場所だった。

 暁さんが詩織に迫ったのはきっとそれを見越してだろう。


 本人はまだまだ若いと言うけれど、詩織が真っ白になったことと、自分の首を撥ね飛ばしたこと以外については風向きが好転していた。

 詩織に対する不満もギルドマスターがきちんと対応したことで鎮まりつつあるし、他ギルドへの格好という意味でも、1度関係をリセット出来ている。

 もちろんこれからの彼女の心構え次第ではあるが、暁さんのおかけでリスタートが切れるように整えられていた。


「さぁーそろそろダイブしようか。何かあったら巻きついているロープかこっちの紐を引いてくれ。それと食べられる魚がいたら捕まえてくれて構わないからな。一応この時期は漁に出る人が少ないだけで、漁自体は解禁されてるから。できれば鯛が食べたい」


「……善処します」


 それじゃあなんか俺、ルアーみたいで嫌だな。

 骨に食いつく魚はいないだろうけど、手は空いてるし肋骨の中に入れれば獲れるかもおおおおおおおおおおおぉぉぉぉおおうおうおうおおぉぉぉぉっ!


 不意に海へダイブ。比較的穏やかな波のおかげもあって水深10mくらいまでは透けて見える。そこから先は急に暗くなって何も見えない。光が届かない深海の世界。時々何かに反射しているのはきっと魚の目玉かなにかかな。


 ダイブして30秒。体に異変が現れ始めた。

 表現しづらいけど、なんていうか骨が水風船のようにぶくぶくと膨れ上がる。硬かった骨もクラゲのような透明感ある姿に変化してぷにぷにの感触。

 しかし引っ張っても千切れたり分裂したりはせず、いちおうの形は保っている。

 それからさらに30秒。骨が海水を吸い込んでどんどん肥大化していく。体も大きく重くなって手が海底に届いた。


 おお、なんかスゲー。

 まるで海坊主みたいな風体になってる。身長が20mくらいに巨大化して、体の下半分が闇の中にある。

 しかも自分の体が水になっているのか腕を振っても抵抗感がない。すっげー。俺ってば海の中でも無双できるかもしんない。


 よく見ると海水を吸収したついでに骨の中で魚が泳いでいる。あたかもアクアリウムみたいな感じで魚やクラゲが踊っていた。

 俺の体を使えば人や物の移動もできるかも。なんか面白いなー。ほかにどんなの試そうかなー。


 頭の中をお花畑にしていた俺の前になんと人魚姫!?

 セクシーな黒のビキニ。

 ナイスなバディのボンッキュッボンッ。

 青みがかった黒の長い髪。

 …………あれ、ラララさん!?


 目を瞑ってどんどん沈んでいく。意識がない。これヤバいやつじゃん。これヤバいヤツじゃん!

 手のひらに乗せて海面に上がる頃には全長50mの怪物に早変わり。

 荒波を立て水面から顔を出すは海坊主。

 お姫様を優しく横にしてやると、少し乱暴だったのが幸いしたのか地に置いた衝撃で水を吐き出して生き返った。


 ほっと胸を撫で下ろしたのだが、何故か彼女は動かない。息はしているようだし明らかに俺に気付いた様子も見せた。

 うっすら目も開いている。

 なんだ? もしかして一瞬だけ意識を取り戻しただけなのか?


「おいたかピコ。そのままでいいからキスしてやれ。お姫様は王子様のキスで目が覚めるもんなんだ」


「ああ……そういうことですか。でもなんで俺が?」


「理由はご想像通りのものともう1つ。船が揺れてあたしもラララさんも落っこちたんだ。多分お前が荒波を立てたせいだろう。おかげであたしもまた死ぬところだったよ。まぁ責任をとるということで我慢しろ。早くしないと責任を2つ取らされるかもしれないぞ」


 迷わずキス。

 ラララさん覚醒!

 よかったよかった無事でよかった。

 俺のせいで溺死なんてされたら目覚めが悪い。


「しっかしお前、海坊主どころか怪物だな。50mくらいあるんじゃないか? それに骨が液体になって、中で魚が泳いでるぞ」


「これは……昨日マグマに落ちて体が光ったのと同じ感覚。でもなんで巨大化に」


「さぁ? 水太りなんじゃないか。そういえば元に戻る時は時間経過で戻るんだよな。とりあえず海の中にいっぱなしだと戻れないだろうから浜に上がりなよ」


 暁さんの言葉に促されて立ち上がると、海岸からメリアローザが一望できるほど巨大になった自分に気がつく。小さな子供たちは興味津々に俺の足元をつっついたり手を突っ込んだりと遊んで色々投げ込んでいた。

 普通なら人の体にちょっかいを出すのはやめなさいって言うところだけど、暁さんが煽動して色々こそばゆいことをしている。

 別に痛いとかくすぐったいとかそういうのはないが、自分の体で遊ばれているのは奇妙な気分だ。しかしこの奇妙な体験をするために手伝ってくれてると思えばありがたい。そう思おう。


 足の甲にダイブしてウォーターベッド。

 外壁を突き破って中にいる魚を鷲掴み。

 つんつんしてぷるぷる震える様子を楽しむ。

 水になった骨の中に入って遊泳。

 手のひらに乗せてたかいたかい。


「お前、子供たちの遊具として大活躍だな!」


「俺には暁さんが1番はしゃいでるように見えますが。まぁ楽しんでくれてるようでよかったです。思いがけずですが」


「骨のお兄ちゃん。おててに乗せてたかいたかいしてー」


「いいよ!」


 時間が経つにつれて徐々に縮んでいき、2時間ほど経過したあと元のスケルトンに戻っていた。

 子供たちにはもう1度大きくなれとせがまれたが親御さんの登場で今日は巨大化することはなかった。


 大変だったのは食いしん坊のアイシャとネロさんが俺の体から魚介類を引き剥がすことができると知って詰め寄ってくることと、船を出してくれた漁師さんが事細かに漁の解禁期間や各種相場の値段。蛸は好物だから優先的に回してくれだとか迫られたこと。


 しかしまぁこれで俺の体がただの白骨死体でないということが分かった。

 マグマにダイブすればマグマに。

 海中水泳をすれば海になる。

 多分毒沼に入れば毒になったりするんだろうな。

 スケルトンになっても死があるのかと思っていたが、この様子では物理的に死にそうにない。

 ゲームの中ではHPがあって、0になれば死んでいたけどリアルでは最強のようだ。ただなんか最強っていう自覚がない。すごい地味。アレだな。派手さがないんだ。氷がドバーって出たりドラゴンを召喚したりとかそういうの。


 うーん…………まぁでも水着の美少女のお姿を拝見できたからいいか。できれば生前の詩織ちゃんの水着姿が見たかった。


「また鼻の下伸ばして。何考えてんだ。ナニ考えてんだ?」


「いやいや鼻の下なんか伸ばしてませんよ? 本当ですよ」


「ふーん。まぁスケルトンっつっても男の子だから仕方ないよな。でさ、巨大海坊主になった感想はどうだった? それからお魚をたくさんありがとう。腹一杯頂きました!」


「そいつぁようございました。海坊主ですか。そうですね、メリアローザを一望しましたが、本当に美しい国ですね」


「だろ〜…………じゃなくてっ! お前の体質についてだよ。とりあえず今回のでお前が環境如何で無双モードになるのは分かった。そしてこれは運命だと思う」


「運命?」


「運命よ!」


 間に割って入るラララさん。

 邪魔者は退散といらぬ気を利かせる暁さん。

 カムバック! 暁さんカムバーーーーックッ!


「もぉ〜。そんなに照れなくてもいいのよ? さっきの熱いキスは本当に、その、すっごくシゲシテキだったわ」


「いや、アレはジンコウコキュウデスョ」


「そんなこと言っちゃって可愛いんだから。ほら、ここにサインして。あとは役所に届けに行くだけだから。紙は耐水性のものだから大丈夫よ。さぁ! 濡らしても大丈夫だから。私のことを濡らしても大丈夫だからッ!」


 胸が背骨に押し付けられて…………なんか、もう、顔から火が吐き出そう。

 そりゃあ俺だってこんな年上グラマーお姉さんのうえに相手からぞっこんされてるなら2つ返事でウェディングロードを爆走するよ。でもスケルトンなんだよ。子供作れないし。あんなことやこんなことだってできないんだよ。ちくしょうなんで肉がないんだちくしょう。


「あの、ラララさんの気持ちは本当に嬉しいです。でも俺はスケルトン。モンスターなんですよ。こんな状態では誰かを好きになるなんて考えられません」


「愛さえあれば関係ないわ!」


「愛とかそういう次元の話しじゃないんです! それに俺は人間に戻りたい。モンスターのままは嫌なんです。人間に戻った俺をまだ好きでいてくれるなら、俺はその時あなたのことを受け入れたい。でも、俺が実験中に人間の記憶を取り戻して擬似的に筋肉が戻った時の……ラララさんの顔が…………いつもゴミ虫を見るような目で俺を見てるんです。きっと、いや間違いなく俺が人間に戻ったらあなたは俺に対して興味を失う。絶望すらするでしょう。そう思うと、やっぱり結婚なんて考えられないんです。ごめんなさい……!」


 俺は走った。

 夕陽を背にどこまでも走った。

 どうしようもなく悲しくて、どうしていいかわからず苦しくて、キスをしたいのに歯ががっつんこしたり、恥骨に頭を突っ込まれたり、硬い肋骨に柔らかな感触がふにふにしたり、ああもう俺何考えてんだ。わけがわからねぇ。

 なんで俺は、スケルトンなんだよぉッ!

 ちっくしょぉぉぉおおおッ!

 海の馬鹿野郎ーーーッ!!

 ____________________________________________


 ‖職業(クラス)


雪子「はーい。今日は職業(クラス)についてのお話しです」


たかピコ「職業っていうと雪子さんの狩人(ハンター)とかネロさんの魔法剣士とかですよね」


雪子「そうです。その人に何ができるかをわかりやすくするために最近設立しました。以前はこの人は狩りをする人。この人は魔法が得意な人、って感じでした。でもそれは知ってる人同士でようやく理解できる話しです。だからこれができる人はこの職業。あれができる人はこの職業。というふうに名乗ることで初見の人や外国から来た人たちにも、この人はだいたいこんなことができるんだなぁ、というのがわかるようになったわけです」


たかピコ「なるほど。顔見知りならともかく出稼ぎに来た人なんかは誰が何をできるか知りませんし、これなら声をかけやすいですね。でもその職業を修めているからといって、その職業が持つ全ての技や魔法を使えるというわけではありませんよね?」


雪子「そうです。だからクエストに行く前に自分が何が出来るか情報共有をしておかなければなりません。まぁ初見の人に手の内を全て明かさないでしょうが」


たかピコ「それでもまぁ見やすいですし、無いよりはあった方が便利でカッコいいですよね。俺ってばモンスターだけど職業あるんでしょうか。ゲームだとスケルトンの次がスケルトンソルジャーでリッチに転職したりした気がするけど。あ、前の世界の話ししてもわかりませんよね」


雪子「スケルトンの次はスケルトンソルジャーからの魔法職のリッチか近接戦闘が得意なスケルトンナイトになりますね。まぁスケルトンは特殊なアバターでどの派生を選んでも最後にはヴルトゥームっていう職業になりますけどね」


たかピコ「………………あれ? もしかして雪子さんって俺たちと同じ世界から」


雪子「…………そうそうちなみにメリアローザに限らず聖王国でも同じように職業による棲み分けがあります。さらに聖王国ではそれぞれの職業に階級があって、それによって回される仕事の難易度が変わってくるんですよ。新人が調子に乗って分不相応なクエストを受けて自滅しないようにとの配慮だそうです。ウチもそういうの導入したらよくないですか?」


たかピコ「いいと思いますけど…………なんで話しそらしたんですか。そう言えば雪子さんはしばらく国外で狩りに出てて戻らないって言ってましたけど、詩織ちゃんのアバターを見て避けてたとか」


雪子「いやいや知らないし。暁ちゃんから私が異世界転生して来た人だって言うのは聞いてるだろうけど、まさか同じ世界からそう何人も来ないでしょ」


たかピコ「いやもう墓穴掘りすぎて、今穴があったら入りたい気分なのでは…………?」


雪子「…………だってさぁ、ゴッデスだよ? いくら公式認定だからってプレイヤーキルするはドロップした他人の報酬を横取りするはどうやってるのか知らないけどチームプレイでレイドボス倒す直前に回線を切断させてアイテムを独り占めするはやりたい放題なんだもん。彼女のせいで何人もゲーム仲間が引退していったわ…………。それがリアルでエンカウントした日には戦慄だお? マジテン下げ」


たかピコ「酷すぎる…………。そりゃネットでボコボコに叩かれるわ(聞き間違えかな。さっき語尾が『だお』って聞こえたような。もしかして腐女子か?)」


雪子「そんなわけでぶっちゃけ避けてました。言っちゃあ悪いけど私含めて彼女の被害に遭わなかった人っていないんじゃないかな?」


たかピコ「そ、そんな規模でなんですか?」


雪子「そんな規模でだお。まぁ終わったことを話しても仕方ない。話しを戻すけど、職業ってのは他人やギルドで認定されるわけじゃなくて自己申告制だからあんましアテにしない方がいいよ。嘘を吐いてる人もいるかもしれないからね」


たかピコ「自己申告って……それじゃあ信憑性がないじゃないですか」


雪子「そういうこと。名前だけカッコよく名乗って中身がスカスカだったりするから要注意。最後はきちんと自分の目で見て判断しなきゃね。その点たかピコは今んところ不死身だから誰と組んでも問題なさそうだよね。見た目もまさにって感じだし。ゲームでは死んでたけどスケルトンって死ぬの?」


たかピコ「そうかもしれませんが、俺みたいな不死身系の人生の最期は魂を消滅させられたりとか、永遠の牢獄に入れられたりとかっていうオチがセオリーじゃないですか。それを考えたらリスクがデカすぎると思うんですよね」


雪子「あー……でも暁ちゃんに気に入られてる限り大丈夫だと思うよ。大事な仲間をわざわざ窮地に追いやったり危険な目に遭わせたりさせないと思うから」


たかピコ「昨日暁さんに、33階の毒沼の階層に連れて行くって言われたんですが」


雪子「ガンバッ☆」

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