観察日記7
11月8日
分離触手がさらにスライムっぽくなった。お兄ちゃんがなんやかんや試行錯誤してたら、ぷるぷる震えた後に変化したらしい(「変化」というか、もはや「進化」のレベルな気がするけれど)。
見た目に触手成分が全くない。昨日もほぼスライムだったけど、今日は完全スライムだ。これを分離触手と呼ぶのには違和感があるので、これからは「スライム」と呼ぶことにしよう。
スライムの見た目は真っ黒なボールだ。ただし、うにょうにょ動く。完全な球体にならないこともある。どちらかというと私は、ボール型よりもぐでっとしている方が好みだ。たしか、ゆるキャラに似たようなやつがいた気がする。
私がそんなことを考えていると、スライムの動きが「うにょうにょ」から「ぷるぷる」に変化した。プリンを幻視した私は、思わずスライムを指で突いてしまった。
クセになりそうなくらい、ほどよい感触だった。こういう時、比較対象によく赤ちゃんのほっぺをもちだすのだろうけれど、本当にあんな感じだった。
クッションとしてスライムが欲しくなった私は、お兄ちゃんにねだった。でも、スライムは時間経過で消えてしまうらしい。とても残念。
11月9日
昨日、ずっと恨めし気に見ていたのが幸いしたのか、お兄ちゃんはスライムの固定化ができるようになったらしい。「固定化」っていうのはつまり、時間経過で消えなくなったということ。これからはお兄ちゃんの任意のタイミングで消すことができるみたい。
私はさっそく、一匹……一体……一匹のスライムをお兄ちゃんからもらった。腕の中でぷるぷるふるえているスライムの抱き心地は、ひかえめに言って最高だった。あらやだ。このスライム……可愛い。
次も二日後くらいの予定。
一家に一匹、スライムがいる時代(`・ω・´)!
ぷるぷる(´・ω・`)




